002-033
先にザガルバに乗り込んでいたダインはリレッタの飛行能力を間近で見て、その翼に興味を持った様だ、開いたままのリレッタの翼に手を延ばすとその感触と魔力の流れを確かめている。
ダイン 「乳魔の翼も処女で無いと使えないモノ何でしょうか?」
ダイン問いにリレッタは少し考えてから応える。
リレッタ 「どうでしょう、そもそも乳魔には処女しかいませんので、リッタにもよく解りません、ですが、天翔ける処女とは別の感覚で飛べてますわ」
ダイン 「別の感覚ですか、そもそも飛行マギガントを使えない私には解らない事ですが、リッタの身体は王宮に帰ってから調べてみましょう」
リレッタ 「それはとても楽しみですわ、リッタこの身体には自信が有りますの」
ダイン 「実に興味深い身体ですよ、私が欲して得られなかったモノですからね」
リレッタ 「なら帰還を急ぎますわ」
リレッタは操縦席に座ってザガルバを起動させると、通信盤に不機嫌なティアスの顔が映っている、ティアスの目が届かないところでのダインとリレッタの接触に不満が有るのだ。
だが、そんなティアスを嘲笑うかの様にリッタはザガルバを浮遊させると、一気に飛び上がって王都を目指す、一定の距離が稼げると通信盤が作動する範囲から抜けてダインと二人きりの時間を満喫出来るのだ。
ティアス 「いきなり逃げるなんて狡いですよ、ダイン様を独占するつもりですね、なら先に王宮に着いた方に御褒美とかどうですか?」
負けじと追い縋ったティアスも離されるつもりなど無い。
ダイン 「別にいいですが抱くのはまだ無理ですよ、ティアスの売りの一つは清楚なところでも有りますしね」
リレッタ 「そうですわ、高嶺の花ですけど未婚で処女というのが男に幻想を抱かせるものですわ」
ティアス 「ティアスはダイン様に魔改造されて、今の身体を捧げたいのに」
改良が加える続けられている堕液は容赦なくティアスを堕としきっている様だ、茶目っ気の有った明るい姫は、今はダインに対する恋慕で暴走気味なところも有り、持ち前の行動力を加えると目が離せない存在になりつつ有る。
ダイン 「ティアスを王位に就けるまでは難しいですが、何らかの方法は考えてみましょう、処女で魔族に改造されたリレッタの例も有りますから、ルーフィンに出来て私に出来ない事は無いでしょうからね」
リレッタ 「もちろんですわ、その為にリッタを隅々まで堪能なさって下さいませ」
ティアス 「ダイン様はもちろんリレッタも抱きませんよね、ティアスだけお預けになるのは不公平ですし」
ダイン 「そこは人間と魔族では根本的な事が違うと思います、確かにリッタとは人間的な性交は出来ませんが別なら出来るんですよね、まぁティアスでも出来ない事は無いんですが」
リレッタ 「確かにお尻や尻尾穴には処女膜なんて有りませんわ、リッタはどちらもルゥ様に開発されちゃいましたけど、高貴なティアス様が尻穴なんて犯させるわけ有りませんわ」
ティアス 「そう言って、ティアスを馬鹿にするつもりですね、ティアスはダイン様になんだって捧げる覚悟です、ダイン様がお尻をお望みでしたらもちろん応えてみせます」
リレッタ 「でしたら早く王宮に戻って本当かどうか確かめてみたいですわ、ティアス様の尻穴にはリッタも興味有りますわ」
ダイン 「いや、そこは私だから許してくれるんですよ」
ティアス 「いえ、ここまで言われてはティアスも後には引けません、当然リレッタの恥ずかしいところも全部見せて貰いますからね」
リレッタ 「いいですわ、リッタに恥ずかしいところなんて有りませんら、リッタの身体は魔王ザキトスが長年掛けて練り上げたモノですわ」
ダイン 「リッタはルゥに改造されたんですよね、なのに魔王ザキトスとはどういう事なんですか?」
リレッタ 「そこは帰ってからゆっくりとお話ししたいですわ、リッタ自慢の裸体を披露してダイン様に説明いたしますわ」
ティアス 「やっぱりリレッタってそういう性癖が有ったんですね、妙に見せたがるところ有りましたし」
リレッタ 「この身体はリッタ最高の武器ですわ、魔王ザキトスだってこの身体をどうするかで妄想してましたから、リッタの改造計画自体は魔王ザキトスが考えてルゥ様が 実行したモノですわ」
ダイン 「なるほど、それはちょっと寝取り感が有って良い情報ですね、私専用にさらに改造しなくては、女体に完璧は無いんですよ、人によって好みは変わるし人の好みも変化しますからね」
ティアス 「普通の人間には無理な話ですよね、出来る事は化粧で誤魔化すか食べるの我慢して痩せるぐらいですよ、でも、ダイン様はダイン様の好みにしてくれるんですよね、それって愛される事が確定するって事なんですよね」
ダイン 「私の愛するは人間の恋愛感情とは違いますからね、言わば作品に対する愛着なので、失われる事は無いと思います、もっとも当人の行いによって私が嫌いになる可能性は排除出来ませんが」
リレッタ 「ならばリッタ達はまだダイン様に愛されて無いという事ですわね」
ダイン 「どうでしょうね、私にもよく解りませんが、ティアスやリッタが好きなのは確かで欲しいとも思っています、ですが現状ではおいそれと純潔を奪って遊魔に出来ないんですよ」
ティアス 「何か方法を考える必要が有りますよね、選定戦まで半年も有るんですよ」
リレッタ 「リッタは大丈夫だと思いますよ、多分ルゥ様はリッタにダイン様の様な愛情抱いて無いですから、リッタの立場がクガトを利用する為に必要だっただけで、今、王都に遣わされているのは根本的にリッタを許してないからだと思います、人間の頃のリッタはルゥ様に対して良い感情が無く、意地悪してましたから」
ダインはリレッタの話を聞いて乳魔というモノに対する興味を増していた、絶対的な忠誠心を与えていないと思われるリレッタにこれだけの力を与えたという事は、ルーフィンはとてつも無い力を有しているかも知れないのだ、少なくともダインの思考ではちゃんと堕としてない者にこれ程の力を与える気は無いので、ルーフィンの動向は今後の遊魔の活動に置いて、大きく考慮する必要が有るだろう。
ダイン 「それならば、私がルーフィンに直接リレッタを貰い請けると話を通せないものでしょうか?」
リレッタ 「無理な話では無いと思いますわ、ルゥ様もダイン様に興味を持たれてましたから、というか、ダイン様達を召喚した術師ってルゥ様なんですよ」
ティアス 「え、リレッタ変な事言ってますよね、何で私と敵対しているクガトのルーフィンがダイン様の召喚を行うんですか?」
リレッタ 「ルゥ様はその方が面白いからだと言ってました、同時に人間を超えた知性同士は理解し合えるから大丈夫だと言ってましたわ、今、ダイン様がルゥ様との話し合いを望まれたのでリッタもルゥ様の言葉に納得しましたわ」
ダイン 「なるほど実に面白いですね、世の中競う相手が居ないと面白く無いですから、ルーフィンはその役目を私に与えようとしているのかも知れません、正直、私もこの世界でどうやって楽しむか不安なところも有ったのですが、ルーフィンは良い遊び相手になってくれそうです」
ティアス 「あの、正直言ってティアスにはよく解らないんですが、ルーフィンと会って大丈夫なんですか、ダイン様は大切なお方なので代理の者に任せればいいと思いますけど」
ダイン 「普通ならそうですね、ですがこれは私とルーフィンが好敵手又は友として認め合えるかの問題なんですよ、ティアスもリレッタと接していたなら何と無く解るんじゃ無いですか」
ティアス 「ティアス達は、底が知れた人間同士でしたから、遊魔も乳魔も相手の力量は測れていないんですよね?」
リレッタ 「はい、正直ダイン様がルゥ様に堕液仕込むぐらいはやりかねないと思ってますわ、でも、ダイン様に堕液がある様にルゥ様にも武器は有りますから、リッタとしては楽しみですわ」
ダイン 「そう、お互いの手の内を探るのも緊張感が有って面白いですね、ですが私がルーフィンを殺さない様に、ルーフィンも私を殺さないと思いますよ、最も洗脳ぐらいは試みて来そうですが、そこも魔として生きる者同士の宿命でしょうね」
リレッタ 「ダイン様、本当に楽しそうな顔してますよね」
ダイン 「はい、この世界の人間相手ではモノ足りないと感じていましたから、私が本気になればこの国など直ぐに支配下に置けますし、国を押さえれば世界の支配も時間の問題でしょう、ですが未知数の魔王の登場は私を楽しませる格好の材料なんですよ」
ティアス 「流石魔王候補ですね、自らの危機すらも楽しんでしまうとは」
ダイン 「楽しみは自分で見つけ無いと行けませんよ、もっとも遊魔は私の考えが反映されますので、遊魔に成るだけで幸せな日々が約束されるんですよ」
ティアス 「ダイン様は残酷ですよね、遊魔の素晴らしさを教えてくれるのにティアスの事はお預けですから」
ティアスも恨み言を言っても仕方ない事は理解しているが自分がダインのモノであることを言葉で示しているのだ。
ダイン 「なら、私のモノである証は残しておきましょうか、遊魔の様に本格的では有りませんが、私の尻尾ぐらいなら授ける事は可能ですから」
リレッタ 「なるほどアレですわね、ちょっと恥ずかしいですけど、愛が本当ならあの恥辱にも耐えられますわ、それにしても高貴なティアス様にあんなしようとするなんてダイン様は恐ろしいお方ですわ」
ティアス 「そのリレッタの言い方が恐ろしいんですけど、堕液で遊魔の嗜好というモノはある程度理解してますけど、人の常識は逸脱してますよね」
ダイン 「愛とは相手をどこまで許せるかというところも有りますからね、だからこそ私は淫靡な事を眷属達に行うんですよ、ちゃんと応えてくれる事が私に対する愛情の証明ですからね」
ティアス 「なんかとても酷くて自分勝手な事言ってますよね、でも、ティアスも逆らう事は出来ませんね」
リレッタ 「そこなんですわ、ルゥ様は眷属に対してそこまで支配的ではありませんのに」
ダイン 「私と違って心が広いんですよ、私は人に裏切られる事を許しませんからね」
ティアス 「そうでしょうか、ダイン様って根本は優しいお方の様ですからちゃんとした理由ならば容認してくれるかも」
ダイン 「まぁ、実際に裏切られてみないと私もどうなるか解りませんよ、でも遊魔に自発的な裏切りは不可能ですね、有るとすれば私がリレッタに行った様な洗脳などをやられる事なんですけど、それは明確には私への裏切りとは言えないかも知れません」
リレッタ 「その時になってみないと解らない事は多いですわ、そして王宮に着きましたけど、勝負は引き分けみたいですね」
ティアス 「リレッタは引き離すつもりだったみたいですけど、食い下がりました、ですから二人に御褒美ですよね」
二人が静かに競い合った結果、行きの半分ぐらいの時間でマギガント二機は王宮に辿り着いていた、その後、見事に着地を済ませた二人は格納庫へと機体を戻したが、行きとは違う組み合わせに当直の工員達は驚いた。
何故ならリレッタは有名な男嫌いで通っており、今日会ったばかりの男と同じマギガントに乗る事など誰も想像などしていなかったからだ、そしてその男を見つめる視線には並ならぬ情熱に満ちていたのだ。
おまけ
ティアスとリレッタ 王都騎士学院時代からのライバルでルームメイトでも有った、いわゆるお互いをちゃんと理解し合えている間柄で、双方が対等な友人だと思っている。
特にマギガント操縦技術はほぼ互角で、意地が悪い為に勝敗はティアスに軍配が上がっていた、だが、リレッタがザキトス魔族となって両者の力関係は大きく変貌してしまい、打開する為にダインを取り込もうとしたティアスは逆に取り込まれてしまっている。
だが、ダインに取り込まれた事で力を得る方法を明確に示された為に、ティアスの焦りは無くなっている。
一方、リレッタはティアスの関係上クガトでは要注意人物とされており、勇者に供出するという名目で愛機のフーティアを取り上げられてしまっている、この事で二人密会は久しく行われておらずティアスのレボト・クガトに対する不信感は相当高かった。