002-040
ダイン達がお喋りに興じている間に、ティアスを呑み込んだカプセルは準備を整えていた。
ティアス側に溶液を移したカプセルは、二枚貝が開く様に中央から別れると、間に薄い膜が拡がって溶液漬けで眠るティアスの姿が露わになる。
プルル 「オ○ンコみたいでエッチですよね、中のティアス様もおっ広げになってますし」
ダイン 「プルルは解ってますね、敢えて重ねるのが面白いでしょう?」
リレッタ 「なるほど、コレがティアス様を産み直すというわけですね、それで女性器に似せているのですね」
ダイン 「いや、別にそこまでは考えてませんよ、ただ肥大したモノが開いて中が見えると楽しいじゃないですか」
プルル 「確かにそう思います、宝箱みたいな感じですね、中身はティアス様とは解っていましたけど」
リレッタ 「プルルさんはこうなった自分を見てなかったからですわ、プルルさんのを見たリッタには中身の予想は出来てましたわ」
ダイン 「まぁ、コレで違いを出すのは難しいですからね、ですがよく知るティアスが変えられて行くのは期待しませんか?」
リレッタ 「それは勿論ですわ、ティアス様が遊魔にされた姿はとても楽しみですわ」
ダイン 「私の思う魔王ですから気合いが入ります、まぁプルルの可愛いよりは悩みませんけど、可愛いとは絶妙のバランスが必要となるんですが、威厳は盛れば盛るほど出て来るモノですから」
リレッタ 「マギガントの飾りに似てますわね、アレもお金を掛けると見た目だけは良くなりますから、強さは伴いませんけど」
プルル 「そうですよね、他の王族のマギガントは立派なのに、ティアス様のポナリアみたいに華麗に動きませんから」
リレッタ 「それは中身が特別だからですわ、ティアス様は上位機のポナリアを使いこなしてますけど、上位の騎士でもフーティアという機体自体が荷が重いですから、正直飾り立てるなら重いゾッフォの方が迫力がありますわ」
ダイン 「マギガントは軽い方が動けますからね、防御は魔術防壁が担ってますから、結局は魔力なんですよ、そういえばリレッタの魔力は十万を越えていますが乳魔とは魔力に特化したモノなのですか、遊魔では元の三倍ぐらいですけど」
ダインの問いに尻尾を前に出して手に取ったリレッタが応える。
リレッタ 「リッタの魔力が遊魔よりも高いのはこの尻尾のお陰ですわ、ルゥ様から預かった魔力を尻尾に貯める事が出来ますの、本来の遊魔リッタの魔力は六万で悔しい事にリエルさんに負けてますわ」
ダイン 「なるほど、魔力を貯めるですか、そういうやり方も有るんですね」
リレッタ 「ザキトス様はご自分の魔力を褒美としてましたから、魔王の魔力を与えられるなんて光栄な事ですし、ザキトス様からすれば褒美が幾らでも出せますから」
ダイン 「なるほど、新しい価値を作り上げたわけですね、私の国の偉人にもそうやって新しい価値を生み出した天才が居ましたよ」
リレッタ 「ダイン様が天才って評価する方もいらっしゃるのですわね」
ダイン 「人を評価するのは上に立つ者に最も必要な能力だと思いますよ、まぁなんでも評価するのは違うとは思いますけど」
プルル 「褒められると嬉しいですからね、特に普段褒めてくれない人から褒められるとより嬉しく感じます」
ダイン 「私はなるべく新しく生み出されたモノを評価したいと思っているんですよ、私が最初に遊魔にした七実はそういう事が得意な娘でテガスでも頑張ってくれて助かってます」
プルル 「料理の愛耶さんもですよね、プルルも愛耶さんの料理を試してみて美味しかったですよ」
ダイン 「愛耶の料理も素晴らしい物ですが、あれには元ネタが有るんですよ、私の国の料理をこの世界で再現するのが主で革新的とは言えないんですよ、まぁ一番助かってはいるんですがね」
リレッタ 「難しい話ですわ、リッタには新しい事なんて無理そうですわ」
ダイン 「好ましい才能の革新で有ったというだけで、それだけが評価されるわけじゃ有りませんから、それに眷属達は私が喜ぶ事を褒美としている様ですから」
プルル 「そうですよね、ダイン様の幸福を感じるのはプルルも幸福ですから」
ダイン 「だからこそ遊魔は性交を好むんですよ、お互いが楽しめる行為ですからね」
プルル 「プルルのオ○ンコはまだ男を知りませんけど、ダイン様に喜んで貰えるんでしょうか?」
無論、プルルもダインが処女を好む事は知っているが、それを本人口から直に聞かないと安心しきれない。
ダイン 「私が作り上げた女体の処女を、私自身が奪うのは初めてですからそこは安心して下さい、プルルは私にとっても初めて処女を奪う遊魔に成るんですよ」
プルル 「メイドのプルルにそこまでの栄光なんて恐れ多いですよ」
ダイン 「プルルには処女遊魔を生み出す為の実験台になって貰いましたからね、この程度の報いは当然です、ですがプルルの純潔が奪われるところを見届ける生き証人としてティアスが最適任であるので、ティアスが遊魔に成るまで待って下さい」
プルル 「ティアス様が見届け人になってくれるんですね、待ち遠しいです」
ダイン 「はい、私の尻尾もティアスに馴染んだ様なので、そろそろ始めましょうか、プルルの身体のお陰で加減も解りましたから、一気に行きますよ」
リレッタ 「ああ、生まれ変わるティアス様のお姿、楽しみですわ、あ、お腹がベルトになってますわね」
リレッタの指摘通りにティアスのお腹には、肉のベルトが張り付いている、そしてその中央のバックルの部分が紋章の様に光っている。
ダイン 「ザキトス技術を検証した結果、実にアーグル人に適したやり方だと判断出来ました、これまでの魔改造は素体そのものの肉体を変化させて遊魔に仕上げていたのですが、ザキトスの技術を応用すれば、直接作り上げた遊魔部位を移植出来る様になったんですよ、まぁ尻尾だけは従来通りですけどね」
プルルはその言葉を理解している様だったが、ダインと通じていないリレッタには解っていない様だ、そこでダインは解り易い実例を見せる事にする。
リレッタ 「アレは角ですわよね」
頭に位置する部分のカプセルの側面が盛り上がって、半月上の形に変化しいるが両端の構造はそれぞれ違って、尖った先端を持たない方は太くなっている。
ダイン 「その通りです、他にも翼も作っています、元は私の魔細胞なので楽に作る事が可能ですね」
プルル 「プルルの事を実験台と言ってましたけど、ティアス様でも新しい事してますよね」
ダイン 「実際行っている事はプルルの方が実験的なんですよ、ティアスは遊魔の鎧を身に着けているだけですから」
リレッタ 「頭に近付いた角から糸が延びて、ティアス様の頭に潜り込んで行きますわ」
ダイン 「ただ付いてるだけですけどね、角は稼働しないので楽なんですけど、背中のジョイントは腕の見せ所ですね、その点私の居た世界では稼働関節の思考錯誤が色々と行われていましたからね」
プルル 「女体の玩具ってヤツですね」
ダイン 「はい、遊魔の稼働部位は進化としての変容は関係有りませんので、より構造を簡略化出来ます、そして同じ事はマギガントにも応用出来ますね」
リレッタ 「遊魔の身体で試した事をマギガントに応用するのですか、ダイン様の考えは正に神の領域ですわ」
ダイン 「褒めても手加減はしませんよ、まぁリレッタの身体は完成されてますので余り手を加える事は有りませんが」
リレッタ 「それは困りますわ、リッタの頭にもダイン様の角を授りたいですわ」
ダイン 「確かに、その手は有りますね、小さな角ぐらいなら授ける事も可能ですね、尻尾や翼に突起を付けるのも有りですね」
プルル 「ダイン様の考える事って面白いです」
ダイン 「いや、棘って防御には効果的ですよ、殴って痛い物は殴りたく無いですし、体当たりにも使えます、特に尻尾の棘はいい武器になりますよ」
プルル 「ダイン様とても楽しそうです、ティアス様が羨ましいですよ」
リレッタ 「リッタからすればいつもそうですわ」
ダイン 「既に変えられたモノを作り変えるのも、心弾む行為ですよ」
プルル 「ダイン様って、魔改造自体が大好きなんですよね、性交より好きそうです」
ダイン 「頭を使う事が好きなんですよ、そして想像通りに行くと何モノにも変え難い達成感が有りますね、そして、ティアスは予定通りに上手く行ってますね」
リレッタ 「肩の部分が盛り上がってますわね、あそこから翼が生えるのですか」
リレッタの指摘通りに、ティアスの首の横に大きな突起が出来初めている、それは人体の構造というよりも、ロボットアニメの肩キャノンを備え付ける土台に似ていた。
ダイン 「再生が容易な遊魔の部分を防御に使用したいですから、あの位置ならば両肩から前にも翼が向きますし後方にも展開出来ます、実際の翼の根本は二重に稼働しますので攻守において役立ってくれるでしょう」
リレッタ 「早く実物を拝見したいですわ、言葉だけでは伝わり難いですし、正直リッタはまだ全容が理解出来ていません」
ダイン 「角の装着は終わりましたからね次は翼です、ティアスの背中は腕を生やす為に盛り上がってますが、そこには他の部位が付く余裕も有ります、バックパックという奴は基本ですからね、いろいろ盛るのが改造の醍醐味でも有りますし」
プルル 「やっぱりティアス様の方が楽しまれてますよね、凄く妬けちゃいます」
ダイン 「言ってるじゃ無いですか、可愛いより強いイメージの方が楽だって、プルルに費やした可愛いのイメージは明らかにティアスよりも苦労はしてるんですよ」
リレッタ 「でもティアス様の時の方が確かに楽しそうに見えますわ」
ダイン 「確かに、内部変容よりも、外付けの方が気分的にも盛り上がりますね、武装増し増しのフルアーマーが流行るのも納得です、ですが、素体の完成度が高く無いとバリエーションは上手く行かないんですよ」
プルル 「今の話はプルルにも理解出来ません、武装鎧を着せるって事なんですか」
ダイン 「生身の改造では理解し難い感覚です、その内マギガントで表現するつもりですから、その時まで楽しみにしていて下さい」
プルル 「いや、楽しみというか、ダイン様が夢中になられている事が理解出来ない事が辛いんですよ、遊魔の知識を元にしても解らなくて」
ダイン 「気にやむ事は有りませんよ、今の遊魔で理解出来るのは七実ぐらいですから、プルルはプルルの得意な分野で私を楽しませればいいだけです、私はメイドに付いても拘りが有りますからね」
リレッタ 「なら、貴族娘にも何か有るんですか?」
ダイン 「そういうジャンルは有りますけど、悪役令嬢ってヤツですね、私は余り好みのジャンルじゃ有りませんが・・・」
リレッタ 「それではリッタはダイン様を喜ばせる事が難しいという事ですか?」
悲壮な表情を浮かべるリレッタだが、ダインはリレッタが解らない概念で励ましてくれる。
ダイン 「確かに貴族令嬢というタグでは私の精神を高揚させる事は難しいですが、リレッタにはネトラレタグが付いていますからね、魔王ザキトスが夢想したモノを私がモノにする、コレは立派なネトラレですよ」
プルル 「リレッタ様呆けてますけど仕方有りませんよね、アーグルでは婚姻って人生一度きりですから、それにネトラレって考え自体がほぼ存在しませんよね、女性が魔力の高い男性を求めるのは当たり前ですから」
ダイン 「なんというか凄い世界ですね、伴侶以外の子供を普通に作るとは」
リレッタ 「でもリッタとしてはダイン様に喜んで貰える事が有って良かったです」
ダイン 「活かす為にはルーフィンに内緒にするのが燃えるんですけど、リスクが大き過ぎますからね」
未知の能力を持つルーフィンは今のダインでも恐ろしい存在だ、ダインが貴重なティアスの身体を使ってまで新しい試みを行う根底にはルーフィンに対する警戒感が拭えていない事が原因だ。
その意味でいうならリレッタが最もダインに報いるには早急にダインとルーフィンの会合をまとめ上げる事だろう。
おまけ
ダインの魔改造 知識程度でしか医学の心得の無いダインの魔改造は外科的な改造手術では無く、人間と魔法生物の融合が基本となっている。
乳魔の解析から生み出されたプルルとティアスとそれ以前ではかなり違いが有り、卵子を堕液で受精させて魔転胚を産み出すダイン流の魔改造では処女の遊魔を産み出す事が不可能だった。
対して、ザキトス流から発想を得た新しい方法では、ダインの尻尾の中で魔改造用の部位が作られて融合する方法が取られている、そしてこの方法を用いるなら今まだ不可能で有った男性を遊魔に魔改造する事も可能なのだが、ダインの性格を考えるならば男の遊魔が産み出される事は無いだろう。