野望編 第四十一話 ダインの対抗心

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  ダインの思い付きを即実行に移されたティアスでは有ったが、その経過は頗る順調で有った、ダイン自身が新しい試みと名言はしたが、そのリスクは既にプルルで十分に検証されており、ティアス自体に見た目ほど負荷は無い、そう、本当に遊魔の鎧を着る様なレベルなのだ。

  ダイン 「思った以上に上手く行ってますね、まさかこんな簡単に遊魔戦力の底上げが可能になるとは、魔王ザキトスに感謝ですね」

  リレッタ 「ティアス様、そろそろ終わられるんですか、プルルさんに比べて随分と短い様ですが」

  ダイン 「こちらから見えない背中から進めましたからね、今までなら肉体負荷を考えて控えめに行っていた事も限度が解れば思い切って攻めれますから」

  プルル 「プルルにも解りますよ、ティアス様の心を感じますから、これって脳が遊魔に成ったって事ですよね」

  ダイン 「そうですね、見た目以上にティアスの魔改造は進行しているという事ですね、存在を認識出来る事が遊魔の証ですから、リレッタには感じませんよね」

  遊魔同士のやり取りが余り理解出来ていないリレッタは不安そうな表情をしている、同じ魔族でも遊魔と乳魔ではコミュニュケーションのやり方が大きく異なるのだ、この最大の要因は発生した世界の文化の違いに有るのだが、技術が魔術を凌駕した結果起こった事象で有った。

  リレッタ 「気になりますわ、確かにティアス様の見た目は大きく変わりつつありますけど、リッタにはそれだけしか解りません、でもお二人は他に何かを感じてらっしゃるのですね」

  ダイン 「過ごしていた環境が異なりますので、リレッタには説明し難い事なんですが、遊魔はお互いの感情や知識を共有出来るんですよ、眷属達が私に抱いている絶対的な信頼はその為で、私も同様に眷属に信頼を抱けるわけです、そして、今、ティアスと通じた感覚が確かに有るんですよ、まだ意識が目覚めていないのでやり取りは出来ませんがティアスが遊魔へと昇華した事は間違い有りません、リレッタも遊魔への再改造を行えば得られる能力なんですけどね」

  リレッタ 「主との信頼関係ですか、リッタには複雑な気持ちですね、ですが口付けで堕とされたリッタのダイン様への崇拝は間違い有りませんわ」

  ダイン 「信じてはいるんですよ、ですが私は小心者ですので確実を求めるんですよ、堕液は遊魔へと誘う手段で有って確実とは言えませんから、人の言葉は偽れますから」

  リレッタは落胆の色を滲ませているが、解らない以上は仕方無い事に思えてしまう、現に遊魔へと変容したプルルはダインの意図を察した行動をこなしているのだ。

  プルル 「今はリレッタ様には我慢して貰う他無いですね、種族の幸福を願うダイン様の考えでは魔王ルーフィンと話を通さないとリレッタ様を完全には受け入れてくれませんから、ですが、それさえ解決出来れば直ぐに遊魔へと魔改造して貰えます」

  リレッタ 「確かに大切な事ですわ、もし遊魔と乳魔が争いに成ればどれ程の災厄が訪れるか解りませんわ、今直ぐにでもルゥ様と話し合いを持ちたいのですが、ティアス様がどうなるかも期待しておりますの」

  ダイン 「そこはリレッタ次第ですから思う様に動いて下さい、ですが、リレッタが楽しいのを一番に考えて下さいね」

  リレッタ 「ダイン様は魔王と思えない程に広いお心をお持ちになってますわ、そのお言葉でリッタも救われます」

  プルル 「ティアス様もきっとリレッタ様に見て貰いたいと思ってますからね、正直、優越感を味わいたいのが強いと思いますけど」

  リレッタ 「仕方が有りませんわ、何時もティアス様はリッタの先におられる方でしたから、ですがリッタも使命を果たして必ずやダインの元へと参りますわ」

  ダイン 「その時を楽しみにしています、そしていよいよティアスが目覚める時ですね」

  だが、ダインの言葉に応じたのはティアスでは無く、カプセルの方だった、厳密にはまたダインと繋がった尻尾の一部なので応じたとは言い難いが、大股広げで固定されていたティアスの身体は肉椅子の変化によって直立して、より変容した部分が明らかになる。

  両肩に関節を持つ突起が生え、股の下からは尻穴に潜り込むダインの尾チンポよりも太い尻尾が垂れ下がっている、頭の角はリレッタよりも巨大で、正に魔王の風格を持ち合わせていると言えよう。

  プルル 「威圧感は有りますけど可愛くは無いですね、ティアス様らしいと言えばそうなんですけど」

  プルルの表情は何処か勝ち誇っている様にも見える、だが、ダインの精神構造には可愛いとカッコいいに優劣は存在しない、ティアスの姿もプルルの姿も何方の姿もダインの愛すべき作品なのだ。

  そしてちょっと生意気なプルル頭をお仕置きの為に手でくしゃくしゃにすると、顎を上げさせて口付けをする、ダインの飴と鞭は飴がとっても甘いのだ。

  リレッタ 「良いですわね、でもプルルさんが褒められる様な事しました?」

  ダイン 「いや、私が意地悪したお詫びです、それと刺激が伝わってほら」

  ダインが顎を上げた先ではティアスが目を開いていた、まだ何処か朧げだがその目にははっきりと意志が宿っている様で、羨望が含まれている様だ。

  リレッタ 「ティアス様、悔しがってますわね、あの表情だけでもダイン様への思いが理解出来ますわ」

  ダイン 「ティアスはもう完全な遊魔ですから、でも私の目指すティアスの完成形は後一手間掛かります」

  最後の仕上げが行われようとしていた、カプセルの内壁から作り上げられた大きな翼はリレッタのモノと比べて二回りは大きくダインの妙な対抗心が現れていて他にもリレッタの翼とは違う機能が含まれているのだ。

  プルル 「良いですよね翼って、直ぐにでもダイン様の元に飛んで行けそうです」

  ダイン 「その通りなんですよ、ティアスはマギガントで移動出来ますがアレは持ち出すだけで発覚しますからね、それに比べてこれならばティアス一人でもテガスまで半刻で飛べるはずです」

  プルル 「狡いですよ、ティアス様だけが直ぐにダイン様に会いに行けるなんて」

  ダイン 「いや、プルルはテガスに連れ帰る予定なので、ティアスにはそれぐらいの能力は与え無ければ行けませんよね」

  プルル 「え、プルル連れて行って貰えるんですか?」

  プルルが嬉しそうに応えたその時、カプセルは内側から切り裂かれ大量の溶液が床に溢れだす、そして、肩に新しい翼を纏ったティアスが恐ろしくにこやかな表情で佇んでいる。

  ダイン 「汚さない様に工夫してたんですがね」

  ティアスの怒気に当てられてもダインは全く狼狽などしていない、プルルは明らかに恐れ慄いており、リレッタですら目を背けている状況なのにだ。

  ティアス 「ティアスを王都に残して、なんでプルルだけをお連れになるんですか」

  ダイン 「いや、ティアスを連れて行くのは不可能でしょう、協定戦は半年ほど先ですよ、それにプルルは私付きメイドに成ったのですよね、ならテガスに連れ帰っても問題無いでしょう」

  ティアス 「アレは悪巧みするティアスの策謀で、今のティアスとは別人がやった事です」

  プルル 「ティアス様はティアス様じゃ無いですか、それに遊魔になっても元の部分って変わってませんよね、判断知識が全く変わって考え方自体は変わりましたけどプルルはプルルです」

  ダイン 「そうですね、ある意味では自業自得ですが、ちゃんと救済も与えたじゃ無いですか、その翼ならば眠っていても目的地に飛べるので負担は少ないはずです、もし、納得出来ないのであれば、ティアスのやり方で解決してみて下さい」

  ティアス 「いいんですか、ダイン様の思惑から外れるかも知れませんけど」

  ダイン 「協定戦の辞退とかですか、それはちょっと困りますね、今のティアスの姿は私の将来設計に基づいてますからね、それに穏便に行かないと強行策を取るかも知れませんよ、権力は武力で掌握した方が早いですから、この世界では民意を共有する手段も無さそうですからね」

  リレッタ 「人間を支配するという事ですか?」

  ダイン 「支配はしませんよ、ただ間違った方向に行かない様にするだけです、そもそも優れた遊魔は人間の権力に保証される必要なんて有りませんからね、自己満足する手段の無い人間が権力に固執する様に思います」

  リレッタ 「言われてみれば、レボト叔父は秀でた才能がない様に思えますわ」

  ティアス 「恫喝して有利にさせるのは立派な才能だと思いますけど、関係を持つ人間には迷惑ですよね」

  プルル 「プルルは家事が出来て良かったです、ダイン様に喜んで貰える事がプルルを満足させてくれますから」

  ダイン 「それなんですよ、プルルの様に満足していれば幸福なんですよ、だからプルルは賢い生き方をしていると思います」

  ティアス 「みんな遊魔に成って得られる真理のお陰ですよね、プルルの生き方なんて全面肯定されるものですから、ティアスは否定されてますけど」

  ダイン 「そうでしょうか、ティアスの思考は自分がやった方が上手く行くですから私的には好ましいですよ、現に使命感を捨てれば楽しく生きる事を選びますよね」

  ティアス 「それはそうですよ、元老院もティアスが一番相応しいと認めてますから、でも王位には多くの賛同者が必要なので難しいんですよね」

  リレッタ 「クガト叔父は恫喝と勧誘が上手いんですよ、ティアス様の対抗馬のリボルト様は才能では劣ってますけど、話の解る人ですから嫌う人は少ないんですわ、そういう人を担ぎ出して利用するのもレボト叔父の狡猾なところです」

  ティアス 「ティアスだってリボルト兄様は嫌ってませんから、でも、レボトは駄目ですね、賢王の兄ですね」

  ダイン 「ああ、私の国では虎の威を借る狐と言われてますが、野心が透けて見えてますよ」

  リレッタ 「そうなんですよ、でも最近は死ぬ死ぬアピールしてまして、自分が死ねばリボルト様の世になると、だからルゥ様は本当に殺っちゃうみたいですわ」

  ダイン 「でもそうなると、協定戦の勝者はティアスになるんじゃ無いですか?」

  リレッタ 「まぁ、ルゥ様もダイン様同様にティアス様を眷属に出来ますわ、それに男よりも女の魔改造を好んでいる様なので」

  ダイン 「見過ごせない話ですね、ですが今のティアスが易々と軍門降る事はないと思いますよ、外付けした翼のお陰で戦闘力と飛行速度は遊魔でも随一です」

  ダインは自信ありげにティアスの翼を手に取ると、皮膜を広げて指でなぞって行く。

  ティアス 「くすぐったいです、でも、こんなにも感覚が在るものなんですね」

  ダイン 「感覚が無いと使い難いですから、空を飛ぶ時に風の流れは重要ですよ、まぁ、私も自分で飛んだ訳じゃ有りませんけど」

  ダインの翼弄りは止まらない、隅々まで触って出来を確かめている様だ、そしてその行為にティアスの表情は恍惚として行き、尻尾の付け根側の尾マンコから淫液が滲み始めている。

  ティアス 「なんか感覚が変ですよぉ、痛いぐらいにグリグリされているのに感じちゃいますぅ」

  ダイン 「そうしてますからね、痛みも持たないと危険ですが、快楽にはとっても敏感なんですよ、こうして指の付け根なんかが解りやすいですよね」

  ティアス 「はぁん、指と指が触れ合う事でよりダイン様を身近に感じますぅ、この新しい指ってより敏感にダイン様の感覚を伝えてくれます」

  ダイン 「そうでしょう、遊魔に成って増えた部分は特に私を感じる事が出来ますよ、そしてその事をもっとも理解出来るのがここです」

  ダインはティアスの尻尾に手を延ばすと、淫液で濡れる尾マンコを撫で上げる。

  遊魔の感覚を得たティアスはその意味を理解して、尻尾の腹を股の間に挟むと濡れた尾マンコを指で拡げてみせる、そう、ダインは自分専用に作り上げた尾マンコを今から存分に味わうつもりなのだ。

  おまけ

  ダインの私見パラメーター

  ティアス・ククジア       遊魔ティアス

  淫      155 淫      1245

  技      175 技 1150

  体      145 体 950

  魔     12000 魔     72000

  遊魔としてかなり高い能力を持っているが、これはダインがティアスを遊魔の旗頭にする為に考えた結果で有る。

  フェカトから得た情報により、ダインはポロルグ女系についてかなりの情報を獲得していた為に、その能力を最大限活かせる魔改造の計画を予め作り上げており、その結果がティアスの能力に反映されている。

  また、ザキトス魔族から得られた技術も盛り込まれており、直接ダイン細胞を移殖されたティアスの付与器官は通常の遊魔よりもダインの設計がより強く反映されている。

  そしてティアス最大の売りはその威厳に満ちた見た目で、ダインを含めた全ての遊魔の中でもっとも魔王と呼ぶに相応しい外系を持っている。

  角と翼は遊魔の中で最も大きく、翼を展開した状態ではかつての魔王ザキトスをも上回る大きさとなる、これは単純に見た目だけの大きさで、肉体の重量的にはザキトスの重量の一割にも満たず、腕力もそれ程強くは無いので肉弾戦などは想定されていない。

  だが、今まで存在した全ての魔族の中で一番強大な見た目だと言える。