ケモノの面-狼-

  僕は夏休みを利用して親戚の田舎の家に遊びに来ていた。ここは自然に囲まれた環境が広がっている。親戚の家は古くどこか懐かしい感じがした。

  ある日の午後、僕は一人で裏山に行くことにした。今日は親戚の子供たちは学校や部活で忙しいらしく、僕は一人で暇を持て余していたのだ。裏山は昔から探索するのが好きで、今回はどんな発見があるかと胸を躍らせていた。

  山道を歩きながら、木漏れ日が作る模様を楽しんだり、鳥のさえずりを聞いたりしていると、ふと古びた物置小屋が目に入った。夕方の柔らかな光がそのボロボロの建物を照らし、不思議な雰囲気を醸し出していた。僕は中に人がいないか確認する事にした。

  中に足を踏み入れると、湿った木の香りが鼻を突き、古い木材が山積みになっていた。埃まみれの昔の家電が隅に放置され、蜘蛛の巣が至る所に張り巡らされている。長い間誰も足を踏み入れていないことがわかった。

  「…宝探しをしているみたいで楽しいなぁ。」

  僕はそう呟きながら建物の中を探索した。すると、足元の木が腐っていたらしく、僕は足場を滑らせて転んでしまった。しかし、幸いにも怪我はなかったので、すぐに起き上がり、また探索を始めた。

  すると、そこで奇妙なものを見つけた。

  「…何これ?…狼のお面?なんでこんなものが……?」

  そこにあったのは、まるで生きているかのように見える精巧な狼のお面だった。鋭い目はガラス玉のように輝き、口元には獰猛な牙が並んでいた。触れると冷たく、木の質感と獣毛が奇妙に組み合わさった感触が指先に伝わってきた。

  僕は疑問に思いながらも、それを手に取った。見れば見るほど不思議なお面だった。まるで何かが宿っているような……そんな気がした。

  お面の裏側はゴムのような素材なのか触り心地が良かった。僕はそれを顔にゆっくりと近づけた。胸の奥で警鐘が鳴り響くような不安が広がったが、それ以上にこの奇妙なお面が引き起こす未知の体験に対する好奇心が抑えきれなかった。心臓の鼓動が速まり、手のひらに汗がにじんだ。そして、お面を鼻がお面に触れる数センチほどの位置まで被せた。

  その瞬間、鼻から強烈な獣の匂いとゴムのような匂いが入り混じって襲い掛かってきた。僕はそれを嗅いで咳き込み、お面を地面に落としてしまった。このまま被ってしまったら取り返しのつかないことになると思いながらも、お面から目が離せなかった。

  被りたい……。そんな考えを振り払うように首を振った。

  ダメだ、これはいけないものだ、これ以上被ったら戻れなくなる……。そう心の中で言い聞かせたが、体が言うことを聞いてくれなかった。気がつくと、僕はお面を手に取り、顔とお面が触れるほどの位置で見つめ合っていた。

  そして……僕は好奇心に負けてお面を被ってしまった…。

  「んぐっ…んんん!!……あぁあああっ!!」

  被った瞬間、全身に電気が走ったような感覚がした。お面の裏面からドロドロとした液体が染み出し、それが僕の顔に触れた瞬間、その液体が僕の顔を覆い尽くした。冷たくドロドロとした感触が広がり、鼻の奥から体内に侵入してきた。驚きと恐怖が同時に襲ってきたが、その奇妙な感覚に抗うことができなかった。心の中では「逃げたい」と思うが身体は動かない。

  お面の側面からも流れ込んできたそれは、まるで生き物のように蠢き始めた。そして、耳にも流れ込んできたそれは耳の内部にまで入り込み、鼓膜を破り脳に直接響いてきた。同時に耳の中を這いずり回るような感覚に襲われた。

  次の瞬間、頭が作り替えられるような快感と痛みに僕は悶え苦しみながらも耐えるしかなかった。そして数分後、痛みが引いてきた頃には僕の体に異変が起こっていたことに気づくこととなった。

  「はぁ…はぁ…。何だったんだろう今の……。」

  僕は呼吸を整えながら立ち上がった。近くに壊れていた鏡があったので自分の姿を見てみると、そこに映っていたのは頭だけ狼になった僕の姿だった。それを見た瞬間、僕は絶句した。なんでこんなことになったのか理解できなかった。

  恐る恐る獣の耳になった自分の頭に手を伸ばして触れてみた。それが紛れもなく自分の耳であることを認識した瞬間、現実感が一気に押し寄せてきた。信じられないという思いと、不可避な現実を受け入れなければならないという困惑と好奇心が入り混じり、心の中で葛藤が生まれた。

  もしやと思いお尻の方を見て見てみると…。

  「うわっ!!」

  お尻の方からは尻尾が生えていた。僕はそれを確認した後に、自分の全身を確認することにした。

  頭と尻尾以外は特に変化していないと思ったが…。

  「え…何この形のおちんちん!?」

  僕の体あそこははケモノの生殖器になってしまっていた。

  僕はそれを見て愕然とした。今までにこんな形のあそこは見たことも無かったのだから…。

  そしてそのまま股間から垂れ流される液体を見て驚きを隠せなかった。

  それは透明なカウパー液だった。つまり……これは僕が興奮している証拠なのだ。

  その事実に気づいた瞬間一気に顔が熱くなるのを感じた。

  しかしそれと同時にもっと気持ちよくなりたいという気持ちも湧き上がってきた。

  このおちんちんでオナニーしたら…いったいどれだけ…。そんな事を考えてしまっている自分に驚きながらも、僕は恐る恐る自分のおちんちんに手を伸ばしていく。

  そしてついに触れてしまった。その瞬間強烈な快感が襲ってきた。その衝撃はまるで電流が流れたかのような感覚だった。そのまま上下にシゴくようにして擦り上げると今まで感じたことの無い快楽に襲われてしまい思わず声が出てしまう。

  「何これ!!……こんなの知らない!!」

  僕はあまりの快感に腰が抜けてしまい地面に倒れ込んでしまう。それでも手は止まらずに動き続けていた。一回シゴくごとに脳天まで突き抜けるような快感に襲われて、僕はもう何も考えられなくなった。ただひたすらに快楽を求め続けるだけの獣になっていた。

  徐々に僕は上り詰めて行った。そしてついにその時が来るのを感じ、快感で目を閉じてしまう。

  「クるっ!!……スゴいのが……くるぅぅぅ!!…」

  僕は体を仰け反らせながら目を見開くと僕の目は瞳孔が完全にケモノの目になっていた。

  そして次の瞬間、尿道から精液が駆け上がる感覚を感じ…。

  「アォオオオオーーーーン!!」

  僕は獣のように吠えながら絶頂を迎える。そしてそれと同時に僕の体に変化が現れた。

  まず最初に、頭と尻尾だけが獣の状態だったが四肢の先端から獣毛と獣爪が生えてきて快感とともに体全体が狼の毛で覆われていっているのだ。

  僕の体が徐々に獣に変わっていきすべてが覆われた瞬間、凄まじい快感とともに再び絶頂を押し上げられる。

  「んぎぃいいい!!……あ、あ、あ、あ!……アォオーーーン!!」

  僕はケモノの遠吠えを上げながら絶頂を迎えた。膝から崩れ落ち、虚ろな目でしばらく肩で呼吸する。全身がビクビクと震えており、抑えきれないほどの快感を実感していた。

  しばらくすると意識が戻り、白濁液でベタベタになった鏡に映る自分の姿を見た。そこにはもはや狼獣人と化した自分がいた。体には灰色の獣毛がびっしりと生え、指先も鋭い獣の爪に変わっていた。

  驚愕しながらも不思議と嫌悪感はなかった。むしろ、自分の体が変化したことに喜びを感じていた。

  しばらくその変化の余韻に浸った後、野山を目一杯走り抜けたいという衝動に駆られ、そのまま走り出した。

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  背丈はほとんど変わらないが、驚くほど軽くなった体に感動しながら、風を切って駆け抜けていった。

  しばらく満足する頃にはすでに夜になっていた。

  「ちょっとはしゃぎ過ぎたかな……。」

  僕は月を見上げながら呟いた。狼の獣人になった影響か、夜でも遠くまで見えるようになっていた。

  「これからどうしよう……」

  僕は考え込んだ。この姿のままでは山を降りることもできない。まさか狼の獣人になるとは思わなかったし、このまま出歩くわけにもいかないだろう。

  考えても解決策が思い浮かばないので山の頂上の草むらの上で横たわり空を見上げる。星々が鮮やかに輝き、その美しさに感動した。特に月はいつも以上に魅力的で、まるで力を与えてくれるかのように神秘的に見えた。

  「綺麗だなぁ……」

  それからしばらくの間、ずっと空を眺めていた。すると徐々に体が熱くなっていく

  のを感じた。最初は気にしていなかったのだが時間が経つにつれてどんどんと体の調子がおかしくなっていくのがわかった。

  「はぁ…はぁ……なんか……体が熱い……。」

  体の奥底から湧き上がってくるような衝動に耐えられなくなり始めた。下腹部の辺りが疼いて仕方がないのだ。下半身を見ていると立派なケモノのあそこがそそり立っていた。触りたくて仕方がない気持ちを抑えきれず僕は自分のあそこに手を伸ばしてしまった。

  「ん……あぁ…あっ!!」

  触った瞬間にとてつもない快感が襲ってきたのだ。まるで脳みそに直接電気を流し込まれたかのような衝撃だった。あまりの刺激に耐え切れず手を離してしまうほどだった。

  それでも僕の手は止まらなかった。今度はゆっくりと握り込むようにして上下に扱き始める。それだけで意識が飛びそうなほどの快楽に襲われてしまう。だがそれでもなぜかイかなくてはならないという衝動に駆られてられる。

  (イきたい……イかなきゃ!!)

  そう頭の中は異常なほどイくことだけしか頭になく必死になって扱く。しかしそれでもなかなかイケない。快感だけがどんどん蓄積されていき今にも爆発しそうだ。僕は必死に扱き続けることだけしか思考になかった。

  突然体が燃えるように熱くなり快感が一気に膨れ上がった。そして今まで感じたことのない快感の頂に到達する。

  「グゥルルル……ガアァァァ!!!」

  獣のような遠吠えを上げながら、絶頂を迎えてしまった。その瞬間、体を覆っていた柔毛が溶け始めた。まるで熱にさらされたラバーのように、柔毛はドロドロと流れ出し、瞬く間に体から弾け飛んだ。

  獣人の特徴が徐々に消え去り、まるで仮面を脱ぎ捨てるように人間の姿に戻っていく。全身に広がる異様な感覚に尻もちをつきながら、地面に広がったドロドロしたものを見つめていた。その液体はまるで意志を持つかのように集まり始め、ゆっくりと形を変えていく。

  少しの時間で、それは元の狼のお面の形を取り戻した。どうやら変身は一時的なものだったようだ。ほっとする反面、少しの物足りなさも感じた。せっかく獣人になったのだから、もう少しその姿でいられたら……そんな未練が心に残った。

  「さ、寒い……しかもこんな時間だし、山のふもとまで降りないと……」

  僕は震えながら立ち上がった。再び人間の姿に戻ったことで、素っ裸のままで山を下るという状況に悩んでいた。

  「あっ…」

  そのとき、目の前に狼のお面が落ちているのを見て。僕はそれを拾い上げ、じっと見つめた。

  「そうだ……」

  心の中に妙案が浮かび、にやりと笑みがこぼれた。お面を再び手に取ると、迷うことなく顔に近づける。

  「ん……んぁぁ……」

  お面を被り再びあの奇妙な感覚が体を包み込む。数分後、獣の咆哮がを上げながら白濁液を勢いよく噴出し、再び狼獣人の姿に変わっていく…。

  「アオォーン!!」

  山に響き渡る遠吠えが、まるで歓喜の遠吠えのようだった。僕は軽やかに山を駆け下りながら、月の光に照らされる森の中を疾走するのだった。