続・ケモノの面-狼-

  昨日は遅くまで遊んでいたと思われたことで、厳しく叱られてしまった。布団に入ったものの、頭の中には先ほどの出来事が鮮明に蘇っていた。狼獣人としての姿、風を切って駆け抜けた感覚……心臓が高鳴り、興奮が収まらないまま、なかなか眠りにつくことができなかった。

  やっとのことで眠りに落ちた僕は、翌朝、柔らかな光がカーテンの隙間から差し込むのを感じて目を覚ました。眠たい目をこすりながら、ぼんやりとした意識の中で体を起こした。窓の外には田舎の静かな朝の景色が広がっていて、鳥のさえずりだけが響いていた。朝の空気はひんやりとして、鼻に草木の香りが漂ってくる。

  「……昨夜のこと……夢じゃないよね……」

  僕は再びお面のことを思い出していた。あの不思議な体験が現実のものなのか、それともただの夢だったのかまだ確信が持てない。昨日のことは朧気にしか覚えていなかった。それでも、胸の奥に残るあの感覚が、本物であったことを告げているようだった。

  僕は重い体を布団から引き離し、ゆっくりと立ち上がった。そのとき、足元に違和感を感じた。布団を持ち上げると、そこにはあの狼のお面が紛れていた。

  「なんでここに……!?」

  昨夜、昨日の記憶が曖昧な僕は、一瞬何が起きているのか理解できず、驚きのあまり息を飲んだ。僕は恐る恐るお面を手に取り、じっくりと眺めた。お面の獣毛の感触が現実感を増幅させる。手のひらに伝わるその質感に、思わず指先が震えた。

  「昨夜の出来事、本当に夢じゃなかったんだ……」

  心の中に再び興奮が湧き上がる。僕はお面をしっかりと握りしめながら、昨夜の不思議な体験を思い出していた。あの瞬間の人から変わる感覚、身体の変化、そして……あのすべてを吹き飛ばしてしまう快感が、まるで昨日のことのように鮮明に蘇る。

  「今夜、みんなが寝静まったら、もう一度試してみよう……」

  僕はそう決心し、お面をリュックの奥に隠した。朝食の香りが漂うキッチンに向かいながら、夜の計画を頭の中で練り始めるのであった。

  日中、親戚と過ごす時間はあっという間に過ぎ去った。遊びや手伝いで忙しくしているうちに、夜が訪れた…。

  [newpage]

  家の中が静まり返り、皆が寝静まった頃、僕はそっと布団から抜け出した。慎重に周囲を確認し、物音を立てないようにゆっくりと動く。狼のお面が入っている小さなリュックサックを背負って裏口から夜の山に向かった。

  「よし……」

  冷たい夜風が顔に触れ、心臓が高鳴った。これからすることを思うと心も高ぶってきた。月の光が庭を照らしていたが、空は少し曇っており、薄暗い夜だった。僕はリュックを背負って裏山へと向かった。草の葉が揺れる音や、遠くで鳴く虫の声が夜の静寂を彩る。足元に気をつけながら、山道を進んでいった。

  しかし、山の中に入ると、曇り空のせいで道が薄暗くなり、以前のボロボロの建物までたどり着くのが難しくなった。木々が影を作り、まるで道が見えなくなったかのように感じた。そして、完全に迷ってしまった……。

  「困ったなぁ……」

  立ち止まり、息を整えながら、どうするべきか考えた。リュックを下ろそうとした時、うっかり落としてしまいリュックが倒れる。中から狼のお面がはみ出てきた。

  「あっ…」

  僕はお面を手に取り、じっと見つめた。心の中にふと、『この場所でも変身しても大丈夫』というお面の意思のようなものを感じた。もしかすると、狼獣人に変身すれば、夜でも目が効くようになるかもしれない。

  「そうだね、もうだいぶ家から離れたし……」

  服を脱ぎ捨て僕はお面を手に取り、深呼吸をして心を落ち着けた。仮面と自分の顔の間に広がる隙間が、まるで現実と神秘を隔てる空間のように感じられた。徐々にお面を近づけると、かすかな獣の匂いが鼻をくすぐり始め、その香りが強まるにつれて期待感が高まっていった。

  神秘との距離が縮まり獣臭も濃くなっていく…。そして、鼻と仮面がくっついた瞬間、仮面がぐいっと顔に吸い付くように密着し、その圧力に一瞬驚く。心臓が一層激しく鼓動し、これから始まることを思い全身に興奮が走った。

  「んぐっ!!」

  狼のお面が強く密着した瞬間、全身に電気が走るような感覚が再び広がったが、今回はそれが心地よく感じられる。お面の裏面からドロドロとした粘液が染み出し、それが僕の顔に触れると冷たくて滑らかな感触が広がった。粘液は口と鼻から体内に侵入してきたが、前回のような驚きや恐怖はなく、むしろその奇妙な感覚を変わるための快感として受け入れることができた。

  (あれ?……前回とは違って………痛くない…心地いい……)

  ドロドロの粘液が染み込むにつれ、お面から漂う獣の臭いが強くなっていった。そして、その臭いが僕の脳に浸透し、思考を鈍らせていく…。

  液体はお面の側面からも流れ出し耳に入ってきた。それはまるで触手に耳かきをされているような感覚でとても耳がゾクゾクする奇妙な気分になる。粘液は耳の中を根を張るよう浸食していき耳の奥まで入り込む、お面のケモ耳と繋がったような感覚とともにピクピクとケモ耳が動いた。

  頭が粘土のようにこねくり回されるような作り変えられる感覚も、前回とは違って変化を受け入れているためか痛みがなく自然に感じられる。口の中に入った液体は体の中を這い回るような感覚が広がり、細胞が新しい形に再編されていくのを感じた。心地よい快感を感じあそこも徐々に大きくなっていく。

  (あっ!…ううぅ…熱い……体が熱いよぉ……)

  徐々に上昇する快感に耐え切れず、思わず心になかで声を漏らてしまった。

  ぐちゅり……ぐちゅり……という音を立てながら、お面に染み込んでいた粘液が溢れる。その粘液の一部がが仮面の隙間からこぼれ落ち滴っていくその粘液は意思を持っているように尾てい骨のある部分と大きくなりつつあるあそこに流れ集まり始める。

  尾てい骨周りには特にドロドロした粘液が集まりごぽごぽと泡立ちながら尻尾が形成し始めており、今までとは比べ物にならないほど敏感に感じられた。一瞬刺すような快感とともに尾てい骨と尻尾が一体かしたような感覚に襲われドロドロとした尻尾のような何かはピンと立つ、そして根元からふわふわの獣毛が一気に吹き上がるとともに狼の尻尾に完全に変化を遂げた。

  次にあそこにも粘液が溜まっていたものが粘液が人間の陰茎を覆っていく。徐々に形がケモノのものに変わりサイズも相応なものに変化していき色味も獣の陰茎が変貌を遂げる。獣のそれに代わり獣の快感そのものがダイレクトに感じられるように切り替わる。

  「…!?……!!!何っ!!これ!?…あぁあああっ!!」

  顔はすでに狼の仮面と一体化しており頭は狼獣人の顔となっている。受け続けるその快感は強烈なもので僕は堪らず声を上げ尻尾もブンブンと激しく揺れる。

  そして、僕が最後に何をすべきか理解する。導かれるように僕は右手で自分の股間にあるそそり立つ獣の陰茎を力強く握りしめ手でゆっくり上下にしごき始めた。先走り液の泡立つ音と、僕の喘ぎ声だけが静寂な山の中に響き渡る。僕は一心不乱に手を動かし速度を上げ続ける。体が痙攣しだし全身の毛穴から快感とナニかが吹き上がりそうになる……。

  「ああぁっ!!出ちゃう!!……出ちゃっ!!!………ガアァァァ!!!!」

  あそこから白いの精液がこぼれる。ぼたぼたと吐き出しながらさらに快感を加速させていく。四肢の先からは獣毛がうっすら生えと肉球が形成されて絶妙な快感をしごくたびに与え始める。

  「あアッ!…アアぁァアッ!!…グゥッ!ガアァァァ!」

  絶叫にも似た歓喜の叫び声を上げながら僕の身体は完全に狼獣人へと変わっていく。

  前回と違って勢いよく体の先端からぞわぞわとした感覚とともに柔毛が広がりスムーズに変化が進んでいく。さらに変化によって性感が増強され、快感が強くなる。僕は歯を食い縛り獣毛の侵食を受け入れながら、獣の陰茎を握りしめた右手を仕上げとばかり激しく動かす。

  すべてが獣毛に覆われたとき快感でつぶっていた目を開きくと眼は狼の瞳孔になっていた。

  そして、狼獣人として変わり高揚と快感に打ち震えながら絶頂への高みへと駆け上がる。

  「イ゛……クゥ!グウゥゥゥッ!!!……ア゛オ゙オオォォォンッ!!」

  大きく吠えながら、先ほどよりも粘度が高い白濁液をすさまじい勢いでぶち撒けた。変身を受け入れているおかげなのか昨日とは強い快感に膝がガクガクと震え倒れそうになる。

  「はぁ……はぁ……」

  激しい疲労感に襲われるかと思ったが、体は思ったよりも元気で、肩で息をする程度だった。僕はしばらくその場に立ち尽くしていた。体中に広がる新たな力の感覚と驚くほど鋭くなった視界が、まるで別世界にいるかのような気分にさせた。夜の森の闇がまったく怖くなくなり、まるで昼間のように鮮明に見える。

  「すごい……昨日の体験は本物だったんだ……」

  僕は嬉しさのあまり、思わず声を上げた。意を決してうなずく。そして、感覚を頼りに以前のボロボロの小屋へ向かうため、夜の山の中を進んでいく。

  [newpage]

  夜の森は静寂に包まれていたが、僕にはそれが心地よかった。風が木々を揺らす音や遠くで鳴くフクロウの声が、まるで歓迎しているかのように感じられた。以前は暗くて不気味だった森が、今ではまるで自分の庭のように思える。

  仮面と繋がったことで、長い年月をかけて何代にもわたり大切に扱われてきたことがなんとなくわかった。その力は特別なものとなり、不思議な力を与えるようになったことをうっすらと感じることができた。しかし、時が経ち、家主がいなくなった後、この仮面は忘れられ、家が壊されて放置されていたのだ。僕が見つけたあの古びた物置小屋も、かつては仮面を大切に保管していた場所だったのかもしれない。

  そんなことを考えていると、ボロボロの物置小屋が見えてきた。中は以前と変わらず、古びた木材や埃まみれの道具が散乱していた。曇り空も晴れて月がいい感じに照らしてくれている。昨日は立て続けに起こった出来事にすっかり翻弄されていたので、詳しくは調べられなかった。だからこそ、ここで狼のお面を見つけた場所を改めて詳しく調べてみたかったのだ。

  それに…。

  「このお面だけじゃない、他にも力を持つお面が……」

  この場所には他にも大切にされてきたお面がいくつかあることが、今回は感じられた。埃まみれの棚や古い箱を一つずつ開け、隅々まで調べた。今の自分が導いてくれるかのように、手が自然と動き、探し求める手がかりを見つけることができる気がした。

  しばらく探し続けた後、風化して割れた古びた木箱の中に何かの耳のような形の影が見えた。慎重に箱を開けると…。

  「これは……」

  お面を手に取り、じっくりと眺めようとしたが、お面を手にした瞬間、体中にぞくっとした寒気が走った。まるでお面が何かを発しているかのようだった。狼のお面を手にしたときとは全く違う感覚が広がり、悪い感覚はないのだが何かがかみ合わないという気持ちが芽生える。

  そのデザインはシンプルだが精巧で、狼のお面とは違った独特なオーラを放っており、表面には長い年月が経っている割にはまるで生きているように感じられた。

  「たぶんこれは……僕には使えないけど…」

  お面を手にした瞬間に理解した感覚は確かだった。このお面は僕に合うものではない。けれど、長い年月をかけて大切にされ、力を持つようになったお面を、このまま放置するのはあまりにもかわいそうだった。リュックの中にお面を慎重にしまい込み、その重さを背負って再び立ち上がった。このお面が再び大切にされる場所を見つけることができるかもしれない。そう思うと不思議と心が温かくなった。

  物置小屋を後にする準備を始めた。埃にまみれた古い棚や箱を一つずつ元の場所に戻し、床に散らばっていた道具や木材を丁寧に片付けていたのだが…。

  昨日、獣人化した時にぶちまけた精液が鼻につく。その匂いを嗅いだ瞬間、急に昨夜のことが思い出され恥ずかしくなってきた。

  「はぁ……なんか……思い出すと本当にすごかったなぁ……」

  僕はため息をつく。あの時の快感や興奮がこびりついており恥ずかしく思ってしまう。体は素直であの時の感触を思い出したのか下半身が熱くなり始めていた……。

  「ダメダメ!…早く帰らないと朝になっちゃう、日の出前までには部屋に戻らないと…」

  僕は慌ててぶんぶんと首をふって雑念を振り払うと、小屋の中を片付けるスピードを上げた。埃にまみれた古い棚や箱を元の場所に戻し、できるだけ元通りになうよう片付けた。最後に、もう一度小屋の中を見渡して、問題ないことを確認する。

  「よし、これで大丈夫」

  深呼吸をして、物置小屋の扉に手をかけた。扉はぎしぎしと音を立てて開き、外の冷たい夜風が一気に入り込んできた。小屋の内部を照らし、森を抜ける鋭い視力を持つ狼獣人の力が、闇を切り裂くように道を照らしてくれていた。

  [newpage]

  僕は一歩外に出ると、リュックをしっかりと背負い直した。僕は森の中を流れるように進む予定だったが…。

  鼻が利くことで先ほど当てられた精液の匂いも感じが残ってしまって体の火照りが収まらないでいた。考えないようにするほど昨日と今日のことを思い出してしまい、呼吸が荒くなってきてしまう。さらに山道を駆け抜けてるため丈の長い草木があそこに擦れて快感が体に走る。股間はすでにガチガチに硬直していた。

  股間がびくびくと反応してしまい脚に力が入らなくなりかけていたが、木を強くもって山を駆け抜ける。ここでオナニーを初めてしまったらおそらく変身が解けるまで無我夢中に自慰行為にふけってしまうだろう。

  呼吸を整え、再び走り始める。股間のそそり立つものを何とか抑えようと、前かがみになりながらも、僕は山の中を進んでいく。この調子だとなんとか日も登ってくるまでは余裕をもって戻れそうだ。

  「よかった……なんとかここまで…」

  一瞬油断して足がもつれた僕は、何とか転ばずに踏みとどまったが、バランスを崩してしまい、そのまま近くの木の幹にもたれかかってしまった。木に寄りかかりながら肩で息をする。呼吸は荒くなるし体は火照るし正直しんどい状況だ。

  「何…これ……」

  下半身を見るとガチガチに硬直したイチモツの見ると根元にコブのようなものぱんぱんに膨らんでいる。闇の中で微かに光を反射するそれを見て神秘的にも見えてしまった。心臓が高鳴るのを感じながら、目を逸らすべきだと頭では分かっていたが、その魅力に引き寄せられ、手を伸ばさずにはいられなかった。理性が警鐘を鳴らす。しかし、好奇心は上回りその警告をかき消してしまう。

  触れてしまった。

  「ンッ!!!!!」

  モウ…ガマンデキナイ…。

  狼の最大の性感帯を触ってしまい軽くイってドロドロと白濁液が垂れているのも気づくこともなく性欲に支配される。僕は木に寄りかかりながら躊躇なく股間のものを握りしめた。そしてそのまま上下に激しくしごき始め欲望のままに快感を貪り始めた。追い詰められていたせいか絶頂はすぐさま訪れた。

  「ガァ……アァッ!!イ゙クゥ!!ア〝オ゙ッ!グウゥ……ウウ!!!!!!」

  僕は激しく痙攣しながら精液を放出する。快感の波が次々と押し寄せながら頭がかき混ぜられるような錯覚を感じながら急激に変身が解けていく。頭の獣毛がドロドロに溶けながら耳が人間の位置まで戻っていく。そして、体の獣毛も溶けていきながら四肢の先端から波が引くように下半身に集まっり股間と尻尾周辺に集まり始める。

  ケモノのあそこの根本から粘液が引いていき人の一物へと変わっていく。股間のモノが獣のものと変化したときとはまた違った快感が走る。雄々しき存在から繊細なものに変わる感覚もまた不思議な気持ちよさを感じる。僕の意思とは海綿体に血が集まりビクビクと脈打ち始める……。

  最後に粘液は尻尾に集まったものが残るだけとなり最後にポンっと尻尾の付け根から切り取れるように離れる。その時に僕は雷に打たれるようなすさまじい快感を感じる。

  「ッ!!!!」

  体を弓なりにのけ反る。そして、人としての射精を放ちそのまま後ろに倒れる。薄れゆく意識の中で粘液が狼お面に戻るのを横目に見ながらフェードアウトしていく……。

  [newpage]

  30分は気絶していただろうか。気がついた時には、日が昇り始める時間だった。

  「あ……あれ?」

  僕はゆっくりと体を起こす。しばらくぼーっとしていた後、急いでリュックに入った服を着て親戚の家へ何事もなかったようにこっそりと帰る。幸いにも誰にも会うことなく部屋に戻ることができた。

  「はぁ……危なかった……」

  僕は安心してため息をつくと、そのまま布団を雑にかけて倒れこむように眠りにつくのだった。

  朝食を終えた後、僕は親戚の家から自宅に戻る準備を始めた。荷物をまとめながら、リュックの中の仮面を確認する。狼のお面も、新しく見つけたお面も、しっかりと収まっていた。

  「さて、そろそろ行かなきゃ……」

  部屋を出て、親戚の家族に挨拶をするためにリビングへ向かった。子供たちは元気に遊んでいて、僕が戻ることを少し寂しがっているようだった。親戚のおばさんは温かい笑顔で手を振り、親戚のおじさんは玄関先で車の準備をしてくれていた。

  子供たちに手を振り返し、玄関へと向かった。おじさんと固い握手を交わし、車に乗り込んだ。エンジンをかけると、車はゆっくりと親戚の家を離れていった。後ろの座席には、リュックがしっかりと置かれていた。

  車が走り出すと、親戚の家と過ごした日々の思い出が頭の中を巡った。特に、昨夜の冒険と仮面との出会いは忘れられないものとなった。ふと、リュックの中に手を伸ばし、狼のお面に触れた。獣毛の感触が指先に伝わり、心がさらに弾んだ。

  「これからもよろしく……」

  そう呟きながら、お面を優しくさすった。お面が持つ力と共に色々なことができることを考えると、胸が高鳴り、下半身も少し熱くなった。

  実のところ本来は弟と親戚の家に遊びにくるはずだったが、弟は見栄を張って川を泳ごうとして風邪ひいてしまっていることを親戚のおじさんに聞かれて苦笑いする。

  「あはは…あいつらしいよね。元気なのはいいけど、いつも無茶するんだから」

  僕は弟の素直だけど無茶でやんちゃな姿を思い浮かべた。車は自宅に向かって静かに走り続けた。

  僕は気づいていなかったが、リュックの中のもう一つのお面《虎のお面》が一瞬反応していた……。