二人きりの写真

  千秋さんと、プリクラを撮ることになった。

  「先にどうぞ。」

  俺を優先して中に入れ、千秋さんも入る。

  「お金ここで……いくら?」

  「300円…」

  まごつく俺にさっと場所を指差しながらお金を出して俺に手渡す。

  本当、さり気なさすぎ…

  お金を入れ、モードを選択すると、機会から声が流れてきた。

  『準備はいいかな?撮影スタート!』

  「ぇ、えっ早!」

  「笑笑面白い」

  『あごの下でピース。』

  「あご…ピース💦」

  「笑笑可愛い」

  『3、2、1』

  カシャ

  『可愛くにゃんにゃん猫ちゃんポーズ。』

  「猫…ぇ、?ぁこう?」

  「笑にゃー」

  『3、2、1』

  カシャ

  『ハートの中に、入ったよ。』

  「ぇ、は!?」

  「笑笑こうじゃない?こう」

  「こう?」

  「いや…」

  『3、2、1』「わ💦」「クスクス」

  カシャ

  『耳を生やしていとシナモン』

  「……は、?」

  「ぁはははっ……」

  「しなもん?ぇ、しなもん?」

  「笑笑もういいよ、こっち」

  『3、2、1』

  「へ?」

  チュ。

  カシャ

  『こんなふうに撮れたよ!』

  「……疲れたし緊張した…」

  「慌ててるの可愛かった…♡」

  「っ///

  キスしたっ」

  「フフ、嫌だった?」

  千秋さんの瞳が、甘くとろける。

  「っ……べ、つに……」

  俺には、視線を逸らすのが精一杯。

  こんな思い出も、いいな。

  END