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着ぐるみ25~着ぐるみ獣姦① イルカ

  私は、所謂スーツアクターである。とはいえ、割と酷い状況で演技をする事でご飯を食べていると言う、場末的な女優である。

  と、言うと、簡単だが、色々簡単ではない事情があって、私は人間以外の子供を身ごもる事ができるようだ……

  と、言う事で、動物とセックスして子供を産むのがミッションなのだけど簡単にセックスできるかと言うと、そうではないし、ただ交尾すればいいかと言うと、そうも行かないのだ。

  今、人間以外の動物が非常に少なくなっているので、この職業が大切だと言われているが、しかし、動物からしても人間なんかと交尾したくないだろう。

  と、言う事で、相手を盛り上げるような衣装を着込んで、そして仲良く暮らして、交尾に至ってもらうと言うわけである。

  今回のお仕事はイルカである。

  昔はそこら中の水族館で見られたようだが、今は凄く展示が限られている。"大災厄"のあと、人間もかなりダメージを受けたが、動物のダメージも遙かに大きかったのだ。

  人類はなんとか持ち直し、そして、動物の事にまで気を掛けられる時代になったのは良いことである。

  用意されたスーツは、ラバースーツ状であるが、素材は特殊だという。

  ローションを塗りたくり、足を突っ込む。

  足先は一つにまとまっていて、広いヒレがついている。当然、交尾するために股間は開いているのだけど、隙間から余所へ突っ込まれるといけないので、おまんこの周りに接着剤を塗って、完全接着する。

  ついでに、数ヶ月は取れない塗料まで塗って、全体的にゴムっぽい質感にする。

  両腕も完全にヒレになっており、これで完全に身動きが取れなくなるのだ。ラバースーツを頭まで被ると、顔以外は謎の海棲生物と言う出で立ちになる。

  おっぱいは、谷間まで表現されているけれど、イルカがおっぱい星人であるとは知らない――が、やっぱり女体には反応する生き物らしい。

  問題は顔である。水中で息が出来なくてはならないのだが、その装置がちょっとどぎつい。

  シリコンのようなチューブが、口の内側より、50センチほど伸びている。これを飲み込まなければならないのだ。

  四の五の言うわけにもいかないので、涙目をしながらグイグイと飲み込んでいく。ディープスロートのようで、ちょっと快感がないわけではない。

  飲み込んでみると、違う方向で息をしているような気がする。説明によると人工エラらしく、イルカどころか魚になったわけである。

  人間声は出せないが、何か言おうとすると、「キューキュー」と鳴く。

  人間との意思疎通は、一方方向というわけである。

  食事は出来るのだが、それについては、また後ほどだ。

  顔は、イルカをデフォルメしたような可愛い顔である。このお面をぐっと押し込んで密着させると、顔の周りのラバーを外側に巻き付け、そして接着剤で固定する。

  これで完成だ。

  台車に乗せられ、水槽へ連れられていく。

  イルカのカイルくんとのご対面だ。

  水中に没して、立ち泳ぎのまま様子を見守る。

  カイルは水槽をぐるぐる回りながら、近づき際にじろりと観察している。否、回っている最中もずっと視線を感じる。そりゃそうだよね。

  こんな感じで、展示が開始される。

  こういうお仕事があると言うのは、世間に知られている。人間が最終的に動物と交尾して、出産まですると言うのは、やや変態的に見られていて、そして、実際変態のファンが多いのも事実だ。

  冷ややかな視線を送る人もいれば、熱視線を送る人もいる。

  ファンサービスとして、軽く手を振ったりもするが、目的はカイル君とセックスして、丈夫な子供を産む事である。

  私が近づこうとすると、彼は距離を取ってしまうため、なかなか近づけない。シャイボーイめ!

  まぁ、一日目はこんなものでしょうと言う事で、食事である。

  魚状に成形したレーションを口の中に放り込まれる。例のチューブのお陰で、するりと胃の中に落ち込む。咀嚼はなく、丸呑みなので味については知らない。あとで、この風景を見たけど、そこそこエロい演出だなと思った。

  食べれば出る物は出るのだが、トイレなど当然無い。食事には、便を緩くする薬が入っているので、お腹がゴロゴロしてくる。

  人前だと、凄く恥ずかしいのだが、堪えきれずにちょっと出ると、イルカのように水中に霧散する――糞便の中泳いでいるのかとちょっと萎えるが、もうしょうがない。全力で泳ぎながら、腹に力を入れて、水便を押し出していく。

  便も便だが、尿も恥ずかしくて、なかなかしづらい。

  この仕事しているんだから、人前で排尿排便ぐらいするだろうとはおもうのだけど、新しい動物になると、どうも意識がリセットされてしまう。

  尿は、じょろじょろと出るのだけど、お腹の辺りがほの暖かくなるのが感じられ、そして武者震いしてしまう。

  明らかに動画を撮られているけれど、まぁ、気にしていてもしょうがないから、気を取り直す。

  数日も寝食を共にしていると、「あ、コイツ、自分と同じじゃね?」と思ってくれる。

  で、少しずつ興味を抱いてくれる。

  近づいて来たときに抱き寄せると、もうイチコロだったりする。

  ちんこずるむけの状態でカイル君がグルグルと泳いでいる。

  「あー、めっちゃ悶々としてるじゃん、コイツ……」

  と、言う事で、「キュー」と鳴いて、両手を広げると、すっと寄ってきて、そしておちんちんを私のおまんこに突き立てようとする。

  とはいえ、それが案外上手くいかなくて、何トライかしていると、萎えてくる。

  これじゃぁいけないなって事で、おちんちんを握って、しこしこと手コキしてやると、びゅるびゅるっと水溶性の精液を出して、終わってしまった。

  「童貞君め、次はないぞ!」

  浅い睡眠と次の営業時間となると、カイル君はまたおちんちん全開で迫ってくる。が、やっぱりおまんこへのアプローチが上手くいかないので、今度は逆さになって、フェラをしてみたりする。

  口の中の様子が分からないが、魚があんなにするりと入るのだから、まぁ気持ち悪い訳がないかと言う判断である。

  グイグイと顔を近づけて、フェラっぽいことをしていると、これまたびゅるびゅるっと粘液を吐き付けた。

  フェラの最中は息が出来ないので、フェラが終わると、かなり深呼吸をする。水の中から酸素を取り入れるのだ。

  精液は、生暖かい液体が嚥下する気持ちしか分からないので、フェラする楽しさが一ミリも感じられなかったが、カイル君はまたもや上機嫌で泳いでいるので、まぁ、これでもいいかと思う。

  あれはあれで、ショーの花形なので、気持ちよく仕事してくれるならいいかと言うわけだ。

  フェラにしても、手コキにしても、衆人環視である。恥ずかしいが、これも仕事なので仕方ない。

  最終的に、セックスもするし、出産もする事になるのだし。

  次のチャンスは、カイル君をなるべく落ち着かせて、自分から挿入する方法である。

  寄ってきたので、両腕で押さえながら、自分で腰を持っていく。

  おちんちんが暴れているけど、なんとか位置を合わせて、ぐっと腰を落とすと、カイル君な一瞬にして射精してしまった。

  軽く入った感じがあるのだけど、全然足りていないと言う感触しか残らない。

  まぁ、それでも彼は満足しているのだからまぁいいか。

  こんな風にして、漸進的にカイル君をセックスマシーンへと調教していく。

  先ずは早漏がいけねぇってんで、手コキやフェラをじゃんじゃんやってく。お陰で、胃の中は、カイル君の精子だらけだ。

  カイル君の調子のいいときだけにやってては埒が明かないので、寄れる時に寄って、カイル君の股間を刺激して、おちんちんを出しては、手コキやフェラをやってやる毎日だ。

  そうこうしていると、私を見るなりおちんちんが自然に立つようになる。パブロフの犬だなと笑った。

  勿論、それは好都合なので、じゃんじゃんとセックスのチャンスを作っていく。

  もっと奥に入れて、何回もピストンしてと少しずつ教えていく。

  ちょっとでも気持ちいい事があると、「キュー」とちょっとエロっぽく鳴いてみてみる。

  そうしていると、確かに少しずつセックスが上手くなってくる――勿論、人間基準であり、イルカ同士のセックスについては知らないけど。

  そんなわけで、彼も上達してきたので、今度は私が気持ちよくなるターンである。

  カイル君が密着してきて、腰を振ってくるので、そのまま受け入れて彼の動きに任せる。

  徐々になまめかしく動くので、こちらも声が出てしまう。

  抱きしめて、こちらからも腰を動かしていく。カイル君もビクビクとするようになり、そして遂に中に出してくれる。

  イルカの精液が、熱く身体に染み渡ってくるのが分かる。

  このまま恍惚の意識のまま、カイル君とランデブーして泳ぎ続けた。

  優しく撫で、そっと離れると、カイル君も色っぽい目つきでこちらを見てきてくれた。

  そんなことが数回あった後、私の生理が止まった。

  イルカの懐妊期間は一年と言うけれど、私は特殊なので、どんな子も三ヶ月以内で出産するのだ。

  そんなわけで、腹が膨れてくる私の事を見て、流石のカイル君も分かってきたのか、甲斐甲斐しく身を寄せてくれる。

  ああ、この子も親になると言うのが分かるんだなぁと思うと、幸福な気持ちになれる。

  妊娠すると、尿検査や検温が始まる。

  尿検査の時は割としんどくて、人々が見ている前でお小便をしなくちゃいけない。

  検温も口や腋ではなく、当然肛門である。観客の目もあるからか、基本的に人間扱いされない。と言うか、私の身体は動物の子が産めるぐらい特殊体質なので、まぁ、兎に角丈夫ではあるのだ。

  慣れているが、やはり妊娠はしんどい。

  栄養は配慮されているが、食事は楽しむ物ではないし、優しくしてくれるのはカイル君だけだ。

  写真は相変わらず撮られるので、腹をさすってうっとりしているポーズを見せて、記録に残して貰う。仕事が終わったら、エゴサをして貰うし、ネットで付き合いのあるファンに写真や映像をおねだりするのだ。

  胎動が始まり、そして陣痛が来る。

  暫く我慢していると破水である。

  キューキュー喚きながら、しがみつくところもなく、水中で無理矢理息む。

  カイル君が心配そうに泳いでいる。

  マズルが出たので、急がないと子供が窒息してしまう。

  泳ぎながら、目一杯息むと、ずるっと子供が出た。

  子宮口の痛みも、子宮収縮の痛みも、これまでの陣痛や息苦しさや気持ち悪さも、この幸福感に報われる。

  我が子を水面に持っていき、最初の呼吸をさせる。

  抱きしめてキスをして、母乳を与える。

  もう、この頃には、乳はパンパンになっているので、いくらでも与えられる。

  妊娠期間も短いが、私の子は育つのも早くて、授乳期間は半年余りで成長する。

  とはいえ、子供は小さくて、離れるのが辛い。

  一緒に泳いだり、撫でてあげたり、抱きしめたり、イルカには出来ない愛情の注ぎ方をたくさんしたと思うが、凄く心残りだ。

  カイル君は育児に積極的だったから随分と助かったけど、任期の一年でここまで行けたのはやや綱渡り的ではあった。

  私が陸に上がるとき、子供が必死に鳴いているのが分かる。凄く心が痛い。でも、私は所詮人間なので、ずっとその場にいることは出来ないのよ……

  毎回、この時期はしんどいのだけど、人間の姿で会ってみて、興味がないのを見ると、そこでほっとする。ああ、ちゃんと自分の世界で生きているのだなと。

  だけど、今回はちょっと心に残った。水槽の前に立つと、我が子が息の続く限りずっとこちらを見て、水槽にくっついていたからだ。

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