寒気が徐々に去り、暖気が到来しつつある3月の真夜中。日中の温もりは感じられず、冬が戻ったのかと錯覚するほど気温は低い。時間帯と気温、さらに過疎が進んだ町であるため、道を歩く者はいない。ただ一人を除いて。
「ったく、こんな時間に・・・・・・」
悪態を吐きつつ、点滅を繰り返す街灯の下を歩くのは、虎の少年であった。
歳は15を迎えたばかり。青年へと成長してゆく年齢ではあるが、その少年は既に成人と見まがう程の空気を纏っていた。
身長は180センチに達しており、同級生はおろか教師さえも見下ろすほど。胴体も太く、一見肥満かと見誤るものが多いが、その大半は上質な筋肉である。それを支える両足も、さらには両腕も太く、さながら筋肉の鎧を身に着けているかのようだった。虎であるがゆえに表情も鋭く、大人顔負けの少年である。
それもそのはず、虎は学校の相撲部に所属しており、エースとして全国大会に出場するほどの実力者である。既に有名校からスカウトされており、高校進学とともに町を出ることになっていた。
少年はしっかりと着こみ、学校へと向かっていた。そこにいる待ち人に会うために。
(別れの挨拶でもするつもりかよ。ま、あいつとは親友だしなぁ)
公園に差し掛かった虎は、ふと、昔を振り返った。
5年前。
小学生が集う公園の砂場にて、虎はある少年が組み合っていた。
黒毛の牛。自分と同等の体躯を誇り、揃って歩けば中学生と見間違われることも多い。
「とあっ!」
「うわっ!」
数秒の硬直ののち、勝負を制したのは虎の方だった。虎によって投げ倒された牛は、悔し気に虎を見上げた。
「くそっ!新しい技かよ!」
「へへっ!どうだ!」
虎は、得意げに胸を張った。
二人は近所の相撲教室に通っており、よきライバルとして技を競い合う日々を送っていた。教室最強の二人は、他の教室と試合をしても毎回全勝を飾っており、仲間や指導者から一目置かれる存在だった。
だが、力関係は決まっていた。一番は虎、牛は二番目。虎と牛が試合をすれば、必ず虎が勝つ。それが定着していた。
「だが、こっちでは負けねえぞ!」
牛は立ち上がると、衣服を脱ぎ去った。既に発達した筋肉が露になるが、特筆すべきはそれだけではない。股間には、筋肉同様に成熟した性器がぶら下がっていた。
陰茎は太く長く、玉も大きい。包茎だが、それでも迫力のあるペニスだ。
「望むところだ!」
虎も、すぐに全裸になった。すると、牛よりも一回り大きい肉棒が姿を現した。
「ま、まじか・・・・・・」
牛は目を丸くした。大きさで負けているからではない。虎の肉棒が、既に包茎を卒業しており、桃色の亀頭が完全に露出していたからだ。
「へっへっへ!すごいだろ!」
「ちくしょう!性能では負けねえぞ!」
二人は同時に、下半身に力を込めた。1秒も経たぬうちに、二人の肉棒は膨張し、最大限まで勃起して腹筋に張り付いた。
小学生らしからぬ巨根と巨玉が並ぶ光景は、すさまじい破壊力があった。
牛の包皮は、僅かに後退して亀頭の切っ先が露出した。だが、剥けきった肉棒には程遠い。悔しさを隠すように、牛は虎に飛びつき、肉棒同士を密着させ、腰を振り始めた。
この地域では、雄相撲が盛んに行われている。相撲好きの虎と牛も、精通を経験後は積極的に試合に励む中である。
「射精負けでいいか?」
こすれ合う肉棒から快楽を感じつつ、余裕の虎は牛に聞いた。
「ああ、いいぞ!」
牛の返事を聞いた虎は不適な笑みを浮かべ、牛に抱き着くと、牛よりも速く腰を振り始めた。
「んあっ!」
即座に牛から喘ぎ声が出て、肉棒からは先走りが出始めた。それでも虎は動きを緩めず、それどころか腰を加速させてゆく。
互いの筋肉が、肉棒が密着し、脈動する。汗と先走りで濡れ、肉と肉の接着面からはニチャニチャと淫らな音が響く。そして、厳つさがなくなり、年相応の少年に戻った牛の喘ぎ声がそれに重なった。
迫力のある肉棒と筋肉を備えていても、まだ子供だ。絶頂が近づくにつれて、余裕はなくなり、いやらしく苦しんでいた。
一方の虎はまだ余裕であり、牛の表情と快楽を楽しみながら腰を振っていた。
「も、だめ・・・・・・ああっ!!」
ブビュウウゥ!!ドビュッ!!ビュブウウウウ!!
盛大な射精音とともに、牛の肉棒から純白の精液が噴きあがった。
虎の腰振りと肉棒の感触により迎えた絶頂ゆえに快楽は大きく、射精は長く続いた。
「あっ!ああっ!あああああああっ!!」
射精により、牛の敗北は決まった。しかし虎は、腰の動きを止めなかった。さらに搾り取るべく、腰を振り続けた。
牛への敗北感を強めるためではない。もっと快楽がほしい故の行動だった。虎の性格をよく知る牛はそれに気づいたが、それでも負けたことによる悔しさは倍増する。
しかし、それすらも考えられなくなった。虎との兜合わせが気持ち良すぎて。
ビュウウウ!!ドビュウウウ!!ブッビュウウウウウウウ!!
何度も何度も、牛は精を吐き出し続けた。萎えることが許されない肉棒は、勃起を維持して何度も噴火する。二人の肉体の間は、白く染まっていた。粘着性が高いため精液は落ちず、肉体に張り付いて潤滑をより良くしてくれる。汗の匂いに濃い精液の匂いが加わり、それは二人の興奮をより高めた。
牛の体から力は抜け、だらりと両腕が下がる。虎はしっかりと牛を抱きしめ、腰を振り続けた。
「あ・・・・・あんっ」
牛の限界を察知した虎は、牛の唇を奪い、腰を突き上げた。
直後、虎の肉棒が痙攣し、口が開き、肥大化した。
ブビュウウウウウウウウウウウウウウ!!!!
その日最大の射精音とともに、虎の肉棒が精液の塊を発射した。
半ば黄ばんで個体気味の、大人の精液。それは二人の肉体を汚し、砂場までも白く染めた。
虎は快楽を味わった後、ゆっくりと腕の力を緩めた。
牛が、崩れ落ちる。その肉棒は、既に萎えていた。あと少し刺激を与えれば、失禁していたであろう。一方の虎は、いまだ勃起した肉棒を晒していた。
決着の光景を見れば、どちらが上か、一目瞭然だった。
格の違いを見せつけられても、牛は虎を睨み、言い放った。
「次は絶対、勝ってやる」
(結局、俺は、負けなかったけどな)
虎はぼんやりと過去を振り返りながら、公園を横切って学校へと向かう。
同じ中学に上がった虎と牛は、教室にいたころと同じく、部の二強として名を上げた。そして、二人の力関係も、変わらなかった。牛もかなりの実力者だが、虎はそれを上回っていた。
結果、虎は県外の名門校へ進むことになった。牛には、その学校から声がかかることはなかった。牛は牛で県内に有名校にスカウトされたが、やはり虎には勝てなかった。
(最近は、あんなり、話さなくなったもんな・・・・・・今日くらいは、じっくり話してえな)
二人はライバルであり、そして親友でもあった。勝負事は別であり、プライベートでは非常に仲が良く、ともに遊び、勉強し、笑い合っていた。
だが、中学3年になったばかりの頃から、牛は徐々に虎から遠ざかっていった。原因は、やはりこの力関係にあるのだろうと、虎は考えている。
劣等感やコンプレックス、嫉妬。そういった眼差しを多く受けてきたからこそ、分かるものもある。
しかし、努力を怠りたくはなかった。相撲が好きだから。
手加減をするわけにもいかない。それは相手への無礼である。
才能が有ったら、使うしかない。不公平だから才能は使わないで戦うなど、出来るはずがないのだから。
(分かれる前に、ちゃんと話しておかねえとな。でも、夜じゃなくてもいいだろ)
この会合で、わだかまりをすべて捨てて、高校に進学したいと、虎はそう思っていた。
寒さに耐え、牛を少しだけ非難しつつ、虎は校門を通り、まっすぐ部室へと向かった。
10分ほど前に受信したメールを確認しながら。
『今から部室に来い。待ってるからな』
「おい、来たぞ」
電気が消えた部室に入った虎は、親友に呼びかけた。電気をつけるが、姿はない。
止む無く部室を後にした虎は、裏に設けられた道場の方を見た。すると、うっすらと明かりがついている。
土俵がある道場での待ち合わせ。そこで何があるのか、牛が何を考えているのか、虎には大方予想できた。
虎は迷わず、道場の扉を開けた。
「遅いぞ」
薄暗い道場の中、土俵の上に、黒い牛はいた。低く野太い声で、虎に語り掛けてくる。
「いきなり呼んでおいて、文句言うなよ」
そう返す虎は、道場に入ると同時に、衣服を脱ぎ始めた。土俵の上の牛が、全裸であり、既に勃起していたからだ。鍛え上げられ、岩石の如く巨大で硬質な筋肉は、薄暗い道場の中でも目立った。
臍を超えるほどの巨根の存在感も、凄まじいものだった。大根ほどの陰茎に、一つが林檎ほどもある睾丸。多くの経験を積み肥大化した肉棒は、驚異の一言に尽きる。包茎は治っていないが、それでも十分な破壊力を秘めていた。
三歩踏み出したとき、虎も全ての衣服を脱ぎ去っていた。牛と同格の大きさだが、しなやかさを兼ね備えた柔軟な筋肉、そして、一瞬で勃起した牛を上回る巨根は、全国の猛者を相手にしてきた虎ならではのものだ。
股間の一物は、一升瓶に例えられるほど。睾丸も、小ぶりなメロンほどはあるだろう。それほどの巨根を前にしても、牛は驚かず土俵上で虎を待った。
そして、虎が土俵に上がる。見つめ合えば、目の前の相手が何を望んでいるかすぐに分かった。何より、この場でこの姿。何をすべきか決まっている。
そうと決まれば、虎はすぐに始めることを望んだ。相撲が、勝負事が、牛のことが大好きだから。
早く、闘いたい。その一心で相手を睨む。
互いに見合った時間は、短かった。
残像を残しつつ、二人は衝突した。正に高速、目にも留まらぬ速度だ。タイミングも、完全に一致している。親友であるからこそできる、合図無しの試合開始だ。
通常のぶつかりではなかった。全裸である以上、雄相撲のぶつかり。抱きしめ合い、肉棒を密着させた。
抱き合った直後、虎はすぐに異変に気付いた。
牛が、動かない。いつもならば、すぐにでも馬力を活かして動き始めるというのに。
しかも、闘争心が伝わってこない。見つめ合っている時は、高揚していたため気づけなかったが、密着し合あうことで理解できた。牛の心が、滾っていないことに。動かないことが、何よりの証だ。
「おぃ」
その真意を聞き出すため虎が口を開きかけた瞬間、それを牛が止めた。虎の唇を奪うことで。
虎は仰天した。雄相撲の最中に感情が高ぶり、口づけを交わすことは、決して珍しいことではない。だが、牛は今まで雄相撲の試合中、口付けをすることは一度もなかった。
困惑していると、牛の舌先が唇を舐めてきた。虎は反射的に口を開けた。すると、牛の舌が口内に入り込んできた。
牛の肉厚な舌は、縦横無尽に動き回り口内を犯し始めた。牙を、頬の内側を、そして虎の舌を舐め廻し、唾液と吐息を虎へと送り込んできた。虎も負けじと舌を動かせば、舌同士が絡み合い、幸福感と快楽が同時に生まれた。
牛の不可解な行動の真意を虎が理解しないうちに、牛はゆっくりと腰を動かし始めた。ようやく動き出したかと思った虎だったが、動き方がおかしい。
ゆっくりと長いストロークで、虎の肉棒を味わうかのように腰を振っている。相手を絶頂に導こうという気が感じられない。
濃厚な口づけに続き、この動き。これはもう試合ではない。まるで恋人同士の愛撫の様な、そんな動きだった。
(お前、もしかして・・・・・・)
虎は、いつの間にか閉じていた目を開けた。そこには、まだ目と閉じて口づけを続けている牛の顔があった。その顔は、快楽を享受している表情だった。ついさっきまでは、闘い前の厳つい表情だったというのに。
虎は牛を強く抱きしめると、強く腰を振り始めた。牛の口からは、喘ぎ声が漏れ始める。
するとそれに呼応し、牛も足を踏ん張り、強い腰ふりを始めた。試合の時と同じように、足腰の筋肉を発揮して激しく肉体を上下に動かす。
ようやく、試合の形となった。成熟し、優れた選手に育った二人の兜合わせは、大人同士でもなかなか見られないほどの迫力だ。幅は大きく、速度は速く、筋肉の隆起も素晴らしい。玉同士のぶつかり合いも、パチンパチンと大きな音を発しているためかなり目立っていた。
数分続いた鍔迫り合い。しかし、徐々に牛の動きが鈍ってゆく。逆に虎は激しく腰を振り、そして。
「んぐうううううう!!」
ドビュ!!!ブビュウッ!!!グビュビュビュビュウウウウウウ!!!
虎の最後の一振りで、限界を迎えた牛の肉棒が悲鳴を上げつつ射精した。幼少の頃より遥かに量は多く、さらに粘度も高いそれは、互いの体にぶつかり、周囲に飛び散っていく。
その激流は、二人のみならず、土俵も白く染めた。
「はぁ・・・・・・流石だな」
牛は虎から口を放すと、しばし深呼吸で息を整え、素直に誉め言葉を虎に送った。
「お前、どうしたんだよ」
牛の息を顔面で受け止めつつ、虎は冷静に聞いた。だが牛は答えず、微笑を浮かべるだけだった。熱血漢の牛が見せたことのない、儚い笑み。それに虎が見とれていると、牛は虎から離れ、背を向け、四つん這いになった。そして尻を高く掲げた。
牛の巨大な尻が虎に向けられた。大きすぎる二つの山は、牛の筋肉質な肉体により垂れることなく膨れており、しっかりと弾力を持っていることが分かる。それでいて、量感たっぷりで柔らかそうだ。
虎はそれに見とれつつ、牛の行動の意味を察した。
土俵の上で、敗者が勝者に尻を差し出す。それは完全な屈服を認め、かつ勝者に対する最大の敬愛の証だ。
牛は尻尾を妖しくくねらせ、振り返って虎を見た。目が合った虎は牛の真意を理解し、その尻に飛びついた。
肉量が多いため肛門が見えない。虎は肉をかき分け、雄を受け入れたことがない処女の菊門を探り当て、べろりと舐め上げた。
そして、門が既に緩くなっていることに気付いた。牛の精液を浴びた指を押し込んでみると、やや抵抗があるものの、根元まで入った。しかし腸壁はきつく指を締め付けてきて、腸壁が蠢く。牛は、うっと小さく呻いた。
準備が整っていることを察した虎は立ち上がって牛の尻を両手でしっかりと掴み、肉棒の切っ先を牛の門に当てた。
「いくぞ」
一言告げた虎は、牛の返答を待たなかった。もう、我慢できなかった。
ズブッ!!
「くっ!」
「がああっ!!」
虎は腰を突き出した。躊躇いなく、最後まで。巨大すぎる肉棒を、牛の肛門は難なく受け入れた。
しかし大きさ故に刺激も大きく、牛は荒い呼吸を繰り返しその感触に耐えている。
虎もまた、初めての腸内の感触に酔いしれていた。牛の内部は精液を求め、虎を絶頂に導かせるべく蠢き、締め付けている。正に、名器と呼ぶに相応しい。加えて、その器の持ち主が牛であるという事実が、より虎を興奮させた。
その刺激により、虎は生殖本能を抑えられなかった。虎は腰を引くと、再び全力で腰を突き出した。
「ぐあああっ!!」
肉同士の衝突音と、粘着的な音、さらに牛の叫びが同時に木霊する。
そして虎はそのまま、腰を振り始めた。快楽を貪る、その一点の目的のために。
「ほおおおおおおっ!!!」
牛は、体内から発する快楽に咆えた。既に痛みは消え、只管に快感のみが胎内で発生し、全身へと広がる。
虎もまた肉棒に走る、過去最大の快楽に震えつつ、それをもっと味わうために腰を振った。その速度は加速していき、残像が見えるほどになる。音も大きくなり、絶え間なく響き渡った。
虎の肉棒は限界以上に隆起し、牛の体の奥まで達した。引き抜かれるときは、傘を大きく開き、腸壁をがっつりと抉る。
勃起を維持していた牛の肉棒はさらに硬度を増し、玉とともにブルンブルンと揺れ、周囲に先走りをまき散らした。
濃密な情交は、より激しさを増していく。そして、互いの興奮が頂点に達した瞬間、絶頂は当時に訪れた。
「ぐうおおおおあああああああ!!!」
「ほおおおおおおおおおおおお!!!」
ブビュウウウドビュルルルルッグビュウウウウウウ!!!!
ドブッブグググググググッ!!!グビュウウウウウウウウウウウウウ!!!!
虎の巨根が、牛の胎内で爆発した。精液の砲弾を何度も牛に撃ち込みまくり、射精の音は体外にまで響いた。
その激流の刺激を受けながら、牛もまた、肉棒に触れられることなく絶頂に達し、土俵に精液を撃ち放った。精液の塊は土俵にぶつかると、四方へと勢いよく拡散していく。
「ぐっ!くああ・・・・・・」
虎の射精は、牛よりも長引いた。次々と鈴口から溢れる精液により、牛の腹は大きく膨らんでゆく。
それでも牛は幸福を感じ、微笑んで虎を振り返った。
虎は上体を倒し、射精しながら牛と口づけを交わした。
「申し訳ないと、感じていた・・・・・・お前の相手が務まらない自分が情けなくて・・・・・・足を引くだけの存在にしかならないだろうと・・・・・・」
情事の後、土俵の上で抱きしめ合い、互いの温もりを感じ合いながら、虎は牛の本音を聞いた。
牛に似つかわしくないその言葉は、習練を重ね、それでも虎に届かなかったからこそ出た言葉だった。それを、虎は真摯に受け止めた。
(そう、考えちまうよな・・・・・・)
「俺は、先に行って待ってるからな」
虎はそれだけ告げ、牛を抱きしめた。
高い精力を誇る二人の肉棒は、既に回復している。
夜はまだ長い。この機に全てを吐き出すつもりで、虎は牛の唇を奪った。
これで憂いなく卒業できると虎は思った。
[newpage]
暖かな陽光を浴びつつ、桜の花びらが散ってゆく、4月の午後。
とある大学の敷地内にて、2メートルを超す巨漢の虎の新入生を、小柄な猫の4年生が見上げ、愛くるしい笑顔で住まいを案内していた。
「もう一人は、先に部屋に入っているから」
「はい」
寮長からそう告げられた虎は、鍵を受け取り、これから4年間を過ごすであろう学生寮に足を踏み入れた。
あれから月日は流れ、虎は晴れて大学生となった。無論、相撲の強豪校だ。
高校にて全国大会優勝の名誉を勝ち取った虎は、さらなる高みを目指すために、この大学への進学を決意した。
寮長に寮内を案内してもらった虎は、階段を上がり、自室へと向かった。
相部屋であり、既に相方は部屋にいる。その相手を、虎は既に知らされていた。
高ぶる気持ちを抑え、扉を開く。部屋の中にいたのは、虎と同等の体躯を誇る牛だった。
「よう、待ってたぞ」
笑顔とともに投げかけられた、親友の言葉。電話越しでない生の声を聴いたのは久方ぶりだ。
「それはこっちのセリフだっての」
虎は苦笑しながら言い返した。
地元に残った牛は、虎と並び追い抜こうと努力を重ね、高校にて全国二位の成績を勝ち取り、虎と同じ大学への入学を果たした。
「そうだな。待たせてすまない」
牛の謝罪を聞いた虎は、歯をむき出して豪快に笑い、牛に飛びついた。
「だめだ、許さねえ」
そのままベッドに倒れ込み、濃厚なキスを交わす。
「まだ昼だぞ」
「いいだろ」
再会の喜びに加え、禁欲により高ぶった性欲を抑えきれない。
虎は牛の服をはぎとり、自身も手早く全裸になると、即座に勃起を牛の門に突き入れた。
「ぐああっ!おまっ!いきなりっ!」
あれからさらなる成長を遂げた巨大な肉の杭を、ならしもなく、潤滑油もなく突き出されれば、流石の牛も非難せずにはいられない。
「それでも入るって、お前、やっぱすげえわ」
虎はそう言い、すぐに腰を振り始めた。牛ももう反論せず、虎と舌を絡め合った。
これからも、こいつとは切磋琢磨し合い、情交を重ねながら互いに強くなっていくのだろうと考えながら、虎は牛を抱きしめた。