ライカンスロープ 第27話

  朝日が登る直前。

  徐々に明るくなりつつある空の下、まだ黒い海の上を巡洋艦が走る。

  大任を背負い出発した船は、矢となって猛進する。

  海が青くなり始めたころ、地平線の向こうに標的が見えた。

  巡洋艦は足を止め、戦闘艇を放った。

  数は7つ。夫々に武装した獣が四人搭乗している。

  (いよいよだな)

  南に進む戦闘艇に乗る飴色の犬―――――瀞は左腰の刀を握り標的を睨んだ。

  敵の本拠地、神原島を。

  -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

  神原島上陸における部隊編成

  αチーム

  北東の港から上陸し、島の北部エリアを探索。担当するエリア面積は最も広い。

  04部隊(北海道地方担当。06,09部隊と合同訓練の経験がある)

  隊長 :廣瀬 アリアズナ(アフガンハウンド)

  副隊長:土井 達弥(トド)

  隊員 :岩飛 銀二(ペンギン)

  比嘉 小雪(ホッキョクグマ)

  

  06部隊(東北地方担当。04,09部隊と合同訓練の経験がる)

  隊長 :斑 真優(ヒョウ)

  副隊長:狩田 豪(ジャッカル)

  隊員 :美川 沙羅(カラカル)

  剣崎 那奈(サーバル)

  09部隊(関東地方担当。00,04,09部隊と合同訓練の経験がある)

  隊長 :臼杵 瑠美(カンガルー)

  副隊長:島 千歳(カバ)

  隊員 :川合 操(スカンク)

  鈴原 勇(ヒツジ)

  βチーム

  東の浜辺から上陸し、島の中部エリアを探索。

  02部隊(中部地方担当。01,05部隊と合同訓練の経験がある)

  隊長 :藤丸 以蔵(カエル)

  副隊長:猪野 太一(イノシシ)

  隊員 :万 豊(ハイエナ)

  早川 藍(ハヤブサ)

  05部隊(中部地方担当。01,02,03部隊と合同訓練の経験がある)

  隊長 :副島 司郎(フクロウ)

  副隊長:宇佐 忠義(ネズミ)

  隊員 :帆足 明(ゴリラ)

  砂山 一太郎(ラクダ)

  γチーム

  東の浜辺から上陸し、島の南部エリアを探索。

  03部隊(近畿地方担当。05,07,08部隊と合同訓練の経験がある)

  隊長 :獅子山 氣雷(ライオン)

  副隊長:猫沢 京香(ネコ)

  隊員 :猿飛 志龍(サル)

  斎藤 純心(サイ)

  07部隊(九州地方担当。03,08部隊と合同訓練の経験がある)

  隊長 :工藤 和虎(トラ)

  副隊長:日鷹 賢士(タカ)

  隊員 :犬神 瀞(イヌ)

  知多 風丸(チーター)

  神原島制圧作戦には加わらず、本土防衛を担う部隊。

  00部隊(BATの機密情報の管理を担当。09部隊と合同訓練の経験がある)

  隊長 :大恩寺 飛鳥(ワシ)

  副隊長:吉岡 正義(シカ)

  隊員 :緒方 丈一(ヘビ)

  木佐貫 新(???)

  01部隊(関東地方担当。02,05部隊と合同訓練の経験がある)

  隊長 :音羽 杏(コウモリ)

  副隊長:羽沼 裕彦(ヒヒ)

  隊員 :梅村 武夫(バイソン)

  礼堂 洋子(ガゼル)

  08部隊(中国・四国地方担当。03,07部隊と合同訓練の経験がある)

  隊長 :太刀川 零(イタチ)

  副隊長:鹿山 空(カモシカ)

  隊員 :和仁 陸(ワニ)

  四月一日 理理(タヌキ)

  ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

  数時間前。

  BAT07基地地下1階Dブロック、ロッカールームにて。

  戦闘服を着た瀞は腰に刀を差し、部屋の隅に移動する。

  仲間から十分に離れると、身構え、居合を放った。

  「うん」

  動きに違和感はない。刃の走りはいつもより良い。精神状態が太刀筋に表れているようだ。

  「気合入ってんな」

  「入りすぎだろ。遠足前で興奮している小学一年生的な」

  風丸と純心が離れた場所から茶化してきた。

  「そりゃあ、今回は特に気合入れねえと」

  刀を納めるも、瀞の心は抜き身の刀のように戦闘準備万全だ。

  「ヘマしそうだなー。気合が空回りして」

  「こういう時こそクールに、だろ」

  ニヤニヤ笑う風丸と純心。そんな二人を志龍が咎めた。

  「ヘラヘラすんな。今日はいつもと違うぞ」

  普段の陽気な志龍とは違う。任務中の、真剣モードに入った志龍だ。

  「お、おう」

  「分かってるよ」

  隊長の様な威圧感を持つ志龍の言葉によって、風丸も純心も大人しくなった。

  志龍も瀞と同じだ。ブリーフィングを受けたことで心身の準備は完了している。

  (あんな大勢の獣人見たの、初めてだったな)

  瀞は再び居合の構えを取りつつ、ブリーフィングで見たこと思い返した。島の写真などではなく、三十名を超える獣人が一つの部屋に集まっている光景を。

  豹、河馬、ハイエナ、白熊、ラクダ・・・・・・共存することのない動物達が一堂に会した景色は異様だが壮観だった。非日常を目の当たりにしたことで任務の重さがより強く実感でき、戦意が一層激しく燃え上がる。

  (他の部隊のこと、全然知らないんだよな。確か03部隊は、05部隊と合同訓練したことがあるって言ってたな。後でどんな人たちか詳しく聞いとくか)

  2つの部隊による合同訓練の時には、近畿地方を守る志龍たち03部隊は、中部地方担当の05部隊と組むはずだ。

  瀞は刀を納め、仲間達の元に戻った。

  風丸、志龍、純心、和虎、氣雷。神原島南部エリアを探索するγチームの男性陣は、既に出撃準備が終わっていた。各々装備の点検やストレッチをしている。表情は、皆険しい。

  賢士も準備は終えているが、いつの間にか消えている。普段なら瞑想をしているのだが。

  「なぁ、しりゅ」

  「ぼくドラえーもーんー」

  瀞を遮るように、京香が歌いながら入ってきた。

  「女性が男性側の更衣室に入るのもセクハラになるんすよ」

  「いーじゃん、皆もう着替え終わってるし。こっち、女の子私一人だし」

  女性隊員は、確かに京香一人だ。本土を守る京香たちは既に08基地で戻っていた。

  「皆、同じロッカールームで着替えればいいのに」

  京香は音もなく跳びあがり、志龍の肩の上に乗った。

  「それじゃ狭いでしょ」

  突っ込む志龍を無視して、京香は瀞の肩に飛び移った。

  京香のこういった行動に慣れてしまった瀞は、避けずに京香を肩に乗せた。

  「しっかし、今回の任務はけっこうヘビーになりそうだね」

  「そうですね。気合入れないと」

  「ま、熱くなりすぎないでね」

  京香は純心の肩に飛び乗る。

  「まー、ある程度は私がフォローするけど。やっかい者の扱いには慣れてるしね。なんたって、志龍はいたずら好き、氣雷は傲慢で純心はバカ」

  「任務中はいたずらしねえよ!」

  「傲慢でも足は引っ張らねえぞ!」

  「バカってひどくねえか!?」

  03部隊の面々は、こんな時でも変わらず笑い合っている。しかし、気が緩むことはなく適度に緊張がほぐれる。これが03部隊のスタイルなのだ。

  「うちも、瀞がいるからな」

  「すぐへばるお前に言われたくねえよ」

  03部隊につられて笑う瀞と風丸。京香はそれを確認して。

  「07部隊も大変だね」

  和虎の肩へ跳んだ。

  だが。

  「にゃ」

  和虎は高速で後方に跳んで躱した。そして、床に着地した京香を睨んだ。

  「乗るな」

  瀞は驚いて風丸を見た。風丸も、同じ顔で瀞を見た。

  二人は全く同じことを思った。和虎隊長がこんなことで怒るなんて、と。

  「うりゅ」

  耳がペタンと寝る京香。

  すると純心が前に出た。

  「おい和虎さん、鹿に負けたイライラを京香さんにぶつけるなよ」

  笑っているが、語調はやや強い。

  「すまん」

  和虎はロッカールームから出た。

  「ったく」

  氣雷がその後を追った。

  「大人気ねえな」

  「普段は、あんな感じじゃねえんだけど」

  和虎を弁護しつつも、瀞は純心に同意せざるを得なかった。

  「ま、氣雷に叱られて反省するでしょ」

  京香はそう言って笑った。気にしているようには見えなかった。

  ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

  潮風を全身で浴びながら、瀞は戦闘艇の上で油断なく周囲を見渡していた。やがて気になって、隣の和虎を見た。

  (もう、大丈夫だよな、和虎隊長)

  鋭い眼光を四方に飛ばす勇ましい虎がそこにいる。すでに愛刀を抜いており、間合いに入った者は有無を言わせず斬ると言わんばかりだ。

  「何だ?」

  話しかけられない瀞に、和虎から声をかけた。

  「何でもないです」

  「集中しろ、水中からの奇襲もありうる」

  「はい!」

  「鼻を使うことも忘れるな」

  瀞はほっと胸を撫でおろした。

  口ぶりから、苛立ちは感じられない。いつもの和虎だ。きっと今回の任務でも、判断力と戦闘力で引っ張ってくれるはずだ。

  (気持ちは切り替えてるな。俺もそうしないと)

  瀞も刀を抜き、次に風丸を見た。

  ナイフを手にして腰を落としている。無駄な体力を一切消耗しないようにしているようだ。

  (いつもなら、隊長に注意された俺にちょっかいを出すはずなんだけど。流石に今はしないか)

  次に賢士を見る。愛用の狙撃銃、M1500を手にして島を見据えている。

  瀞も島に視線を向けた。

  (あれが、神原島か)

  わずかに顔を出した朝日により、緑に包まれた島がその姿を現した。

  一見、ただの無人島だ。だがここには、間違いなく巨悪が潜んでいる。

  (すげえ数のキメラがいるかもな。武装した兵士も)

  以前、賢士に言われたことを思い出した。

  人を殺す覚悟を固めておかなければならないと。

  (やらなきゃな)

  果たして、今の自分にその覚悟があるのか、瀞自身も分からない。

  だが、やらなければならないことが何なのか。それは分かっているつもりだ。

  「浜辺には誰もいないみたいです。このまま上陸します」

  戦闘艇を操縦しつつ、機動隊員が言う。

  刀を強く握りしめ、潮風を大きく吸い込み、瀞は周辺の警戒を続けた。

  ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

  瀞たちを乗せた07部隊の艇は、ともに南部エリアを探索する03部隊、そして中部エリアを探索する02,05部隊の艇とともに東部の海岸へ向かう。

  一方、島の北部エリアを探索する04、06、09部隊は北東の海岸へ向かっていた。

  関東地方担当、09部隊の戦闘艇にて。

  「あれが、神原島かぁ」

  ふわふわとしたこげ茶色の体毛を生やした羊獣人の青年が呟いた。曲線を描いた太い2本の角は雄々しいが、その声はかすかに震えていた。

  「怖い?」

  09部隊隊長を務めるカンガルーの女性兵士は、部下の動揺に気づき声をかけた。羊より長身だが、その表情に威圧感はない。

  「そ、そんなことありません」

  隊長の微笑を見上げて勇は首を振る。だが、不安は隠しきれていない。

  「隠さなくてもいいよ。私も怖いから。でも、頑張らないと」

  「はい、頑張ります!」

  カンガルーの優しい声を聴き、羊の不安は幾分か和らいだ。

  「大丈夫なの?」

  その様子を見ていたスカンクが苦笑しつつ羊の背中を叩いた。羊とはあまり年齢差はないが、落ち着きがあり大人びている。

  「うん、大丈夫だから」

  女性二人に心配され、羊は強がってみせる。

  「無駄口叩くな。警戒を続けろ!」

  鉈のような形状の大刀を片手で担いでいる、巨漢の河馬が叫んだ。口角はわずかに上がっている。戦闘能力だけでなく、気性の荒さも河馬そのものだ。

  「はい、すみません」

  羊は慌てて身構えた。

  「もう、しっかりしてよ、男なんだから」

  スカンクも愛用の銃器、P90を構えて周囲を見渡し始めた。

  カンガルーは、アサルトライフルFN SCARの薬室に弾が込められていることを確認した。

  「航空写真で見たとおりだな」

  上陸ポイントを見た河馬が言った。

  そこには港がある。神原島を買った宗教団体に作られた後に豊肥貿易が手を加えたらしく、さほど広くないが設備は整っている。

  「油断しないで」

  カンガルーは銃の安全装置を解除した。

  羊は潮風を大きく吸い込み、覚悟を決めた。

  ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

  同刻、神原島にて。

  清掃が終わり奇麗になった施設の廊下を、奈多が険しい表情で走る。既に戦闘服に着替え、愛用の小銃であるステアーAUGを手にしている。

  職員が宿泊に利用する部屋に入った奈多は、水音を聞き取りシャワー室へ向かった。

  「宗麟さん」

  「うん」

  シャワーを浴びていた宗麟はお湯を止め、奈多からバスタオルを受け取り顔の水気を拭いた。

  「BATが攻めてきました」

  「意外と早いな。僕たちが知っている兵士かな?」

  「“ラット”です」

  「表の獣人たちを?それは、それは」

  「様子見のつもりでしょう」

  「商品を失いたくないっていうのもあるんだろうな。それより、“ラット”ということは・・・・・・」

  タオルを放った宗麟は奈多からスマートフォンを受け取り、島に上陸してくる相手の情報を確認した。

  「あぁ」

  画面をスクロールして目的の人物の名を見つけると、宗麟は嬉しそうに笑った。

  「やっぱり。親次(ちかつぐ)がいる。久しぶりに会えるかもしれないな。何年ぶりだろう。きっと変わっていないだろうな。おや、一玄(いちげん)もいるじゃないか。もしかして他にも・・・・・・あぁ、残念、もういないか。でも、二人にまた会えるなんて、嬉しいな」

  奈多はため息をつき、無邪気にはしゃぐ宗麟からスマートフォンをひったくる。

  「彼らは私たちを殺しに来ますよ。急いで準備をしてください」

  「そうだな、こうしちゃいられない」

  宗麟は全身ドライヤーで体毛を乾かし、急いで戦闘服を着始めた。

  「親次たちは僕たちと、本気で戦うつもりかな?」

  「当然でしょう」

  「彼はそういう性格だけど・・・・・・もしかして、を、期待してしまうな。万が一、彼らが僕らの仲間に入りたいって言ったら」

  「それはありえません」

  「でも」

  「甘い考えは捨ててください」

  奈多はきつい口調で言い放つ。

  「分かったよ」

  宗麟は気を悪くせず笑った。

  奈多は分かっている。一度離れていった者たちが、再び仲間に入れてくれと申し出てきたら、きっと宗麟は迎え入れるだろう。

  「指示をいただければ、上陸前に仕掛けます」

  「それはだめだよ。君一人じゃ流石にきついだろう」

  「所詮、相手は実験ネズミです」

  「それでも訓練を積んだ兵士だ」

  「数体のガルダを引き連れれば」

  「“犬笛”はまだ完璧じゃない。襲われることはないだろうけど、指示を聞いてはくれないだろう。とりあえず、キメラたちに好き勝手やらせよう」

  「分かりました」

  「銀千代も、好きに動くだろうな」

  「あいつは命令を聞きませんから」

  「石(せき)と利光(としみつ)は?」

  「既に放っています。出し惜しむ必要はありません」

  「そうだね」

  戦闘服を着た宗麟は、銀色のベレッタM92FSを太もものホルスターに収めた。

  「彼らはいくらでも直せる。でも、君はそうじゃない。危険なことはしないでほしい」

  宗麟は奈多の頬を撫でた。

  「私に何かあったら、ゴーレム兵にすればよいでしょう」

  「そのままでいてほしいよ」

  宗麟は微笑んだ。悲哀を纏った笑顔だった。

  奈多は宗麟の手に自身の手を重ねた。

  「私は死にません」

  「うん」

  奈多は宗麟に抱き着いた。宗麟は奈多を抱き返し、翼の付け根を優しく撫でた。

  「先に行きます」

  これ以上は戦意が落ちると思い、奈多は宗麟から離れ足早にシャワー室から出た。

  (まさか、あの男が来るとは)

  戦場へ向かう奈多の心の中には、どす黒い感情が渦巻いていた。歩みを進める度に、それはどんどん大きくなってゆく。

  (好都合だ。宗麟さんを裏切った罰を受けてもらう)

  奈多は施設の屋上に出て、東の海岸を睨む。宗麟の前では見せない、憤怒に染まった顔で。

  「親次。覚悟しろ」

  黒い渦を胸中に秘めた燕は、翼を広げ飛び立った。

  憎い相手を殺すために、北の港へ。

  ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

  神原島、北東の港にて。

  上陸したαチームの獣人たちは、三手に別れ港の探索を開始した。

  港には誰もいなかった。建物の中も捜索したが、職員も警備員もいない。倉庫内のコンテナの中も確認したが、食料などの物資しかない。

  だが、確実に分かることが一つだけあった。

  「派手にやりあったみたいだね」

  乾いた血だまりを踏み、06部隊隊長の豹は呟いた。本物の豹さながらの勇ましい表情だが、胸のふくらみが女性であることを証明している。

  「そうだね。死体はないけど。食われたのかな」

  部下のカラカルが頷き、手にした槍で地面の金属片をつついた。

  港に死体はないが、骨や肉、衣服や装備と思われるものの欠片が多数見つかっている。

  「脱出も、できなかったようだな」

  マリーナにある破壊された船を見て、副隊長のジャッカルが言った。06部隊、唯一の男性兵士である。

  「何があったんでしょうか?ここで保管されているキメラが檻から抜け出した、とか?」

  最年少のサーバルキャットが豹に聞いた。平然としている隊員たちと違い、その表情は不安げだ。

  「その可能性もあるけど、断言はできないよ。まぁ、この島がただのリゾート地じゃないことは間違いないけどね」

  建物の内部には、銃器や刀剣、弾薬の保管庫があった。また、倉庫の中には実験機材や薬品が詰まったコンテナが多数見つかった。

  「とりあえず、手筈どおり行こう。機動隊がここを確保したら、04,09部隊と島の探索。100パー戦闘になるから、注意していくよ」

  豹は部下に命令を下し、海の方を見た。

  BATの機動隊員が乗った多数の戦闘艇がこちらに近づいてくる。獣人兵士が安全を確保したのち、彼らが上陸して軍事拠点を設営するのだ。それが完成した後、獣人たちは島の探索を開始する。

  「あいつら、あーしたちを置き去りにして帰ったりしないよね?」

  「ホラー映画でよくあるよな、そういう展開」

  「怖いこと言わないでくださいよ」

  副隊長はもちろん、経験が浅いカラカルにも同様は見られない。サーバルキャットの臆病さが、隊長は少々気がかりだった。

  (腕は確かなんだけね。私らでフォローすればいいか)

  豹は港から島の中心に伸びる道を見た。舗装はされていないが、大型車両が2台並んで通れるほどもあり、轍もできている。

  (ここから、航空写真で見た建物に行って、その中を調査して・・・・・・それが終わった後、道から外れて森林の探索ってところかな。1日では終わらないか)

  道の左右には森林が広がっている。探索は骨が折れそうだ。

  「真優(まゆ)さん」

  「ん?」

  豹が任務の流れを確認していると、またサーバルが話しかけてきた。

  「そういえば、船を爆破したのもキメラでしょうか。銃を使うキメラは見たことありますけど、グレネードとかを使うのは初めてですね」

  「爆発物を使えるほど知能が高いやつもいるんだろ」

  「ヤケになったここの警備の兵士がぶっ壊したんじゃないの。死体は、食われたのかな?」

  「ほら、談笑してないで、周辺警戒。ちゃんと機動隊を守って・・・・・・」

  豹は港を見渡して気づいた。

  09部隊の面々はコンテナの近くにいる。だが04部隊の四人が見当たらない。

  「達弥(たつや)たちがいない」

  緊張を孕んだ豹の声で、部下も気持ちを切り替えた。

  「確か、灯台の方へ行ったはずだ」

  ジャッカルが答えた。

  「もう戻ってくるんじゃん?」

  うあああああああ!

  ガガガガガガガガガガッ!!

  カラカルの言葉を遮るように、悲鳴と銃声が響き渡った。灯台の方角からだ。

  「私らが行く!」

  豹は腰の得物を抜いた。湾曲した刀身が特徴的な、ククリナイフが左右の手に握られる。

  「続け!」

  先陣を切り真優は灯台へ走る。

  カラカルは三又の槍を、サーバルは直刀を、ジャッカルは反りが深い蛮刀を抜き続く。

  その時、ジャッカルの大きな耳が揺れた。

  「左だ!」

  ジャッカルが叫んだ。

  同時に、森から多数の木槍が飛んできた。

  それらは06部隊の四人に向かう。

  隊員たちは各々の武器で防ぎ、躱すが。

  「きゃっ!!」

  サーバルは防ぎきれず、1本が右肩を貫いた。直刀が地面に落ちる。

  直後、サーバルキャットの体が森に引き寄せられた。

  射手は槍の石突にワイヤーを結び付け、投げつけた後にそれを手繰り寄せて獲物を捕獲するつもりなのだ。

  槍の穂先には返しがついており、抜くことはできない。

  「絹(きぬ)!」

  豹はサーバルを追いかけるが、サーバルはどんどん森に引かれていく。

  バキッ

  09部隊のカンガルーがライフルを発砲した。

  銃弾は槍の石突を砕く。ワイヤーが槍から外れ、サーバルの体が止まった。

  豹はサーバルへ向かう。

  その時、森から巨体が飛び出した。

  こげ茶色の皮膚に覆われた、2メートルほどの巨人だ。

  胴体や四肢は体格の割に細長い。頭部も細長く、濁った双眸で豹を睨む。

  巨体の割に動きは早く、サーバルを跨いで豹に走り。

  「ヴォッ!」

  右足を蹴り上げた。

  初めて見るキメラが相手でも、豹は冷静だった。

  右に跳んで躱し、巨人の軸足を狙う。

  だが、森から新たに巨人が2体飛び出してきた。

  「グッ!」

  「ギッ!」

  新たに出現した2体のキメラは、06部隊のリンクスが投げた槍と、09部隊のカンガルーの銃撃で動きが止まった。

  「ガッ!」

  豹の二振りが巨人の軸足を刻む。

  跪いた巨人の首を、ジャッカルの一閃が切り落とした。

  巨人が崩れ落ちる。

  同時に、巨人の腰に巻き付いたロープから筒状の物体が落ちた。

  地面と接触した瞬間、それは強烈な閃光と爆音を放った。

  (スタンか!)

  (イタチの最後っ屁を!)

  視覚と聴覚を封じられた豹は後方に飛んだ。

  何とか目を開けると。

  「ヴァア!」

  巨人が迫っていた。

  振り下ろされた腕を躱すと、後方から現れたもう一体が足を振り上げる。

  避けられない。

  「せえっ!!」

  被弾を覚悟したが、巨人は河馬の突進を受けて吹き飛んだ。

  豹は状況を確認した。

  いつの間にか、港には10体を超える巨人がいた。

  06部隊も09部隊も、それぞれ応戦している。

  サーバルはまだ倒れていた。体が微かに痙攣している。

  (動けないの?毒?)

  豹はサーバルに向かう。

  「絹!手を!」

  左のククリを鞘に戻し、手を伸ばした。

  サーバルも豹に腕を伸ばす。

  「あっ!」

  その腕を、返しのついた木槍が貫き、森に引き寄せる。

  「絹!」

  「真優さん!」

  サーバルは森の中に引きずり込まれた。

  

  神原島の北部エリアの森の中。

  息を潜め、救助を待つ二人の兵士がいた。

  共に傷を負っている。一人は軽症だが、もう片方の傷は重い。

  「銃声だ」

  「うん、聞こえた」

  「救助が来たみたいだ。助かるぞ」

  「でも、私・・・・・・もう動けないよ」

  「動かなくていいさ。救助が来るまで待てばいい」

  「貴方だけでも行って」

  「それは出来ない」

  「でも、私のせいで貴方まで助からなかったら」

  「違うよ。俺一人じゃ港まで行けない。だから俺も救助を待つんだ」

  「うん」

  「もうしゃべるな。静かに待とう」

  「うん」

  二人は痛みと恐怖に耐え、救助を待った。

  やがて、銃声は止んだ。

  神原島、北東の港にて。

  「嘘だろ」

  瀞は愕然とした。

  「04部隊の副隊長、土井 達弥(どい たつや)さん、そして隊員の岩飛 銀二(いわとび ぎんじ)さんです」

  目の前には、獣人二人の遺体が横たわっている。ブリーフィングの際に見かけた、04部隊の隊員たちだ。

  「状況を説明しろ」

  和虎は機動隊員に聞いた。瀞と違い、動揺は見られない。

  十数分前、上陸寸前の07部隊に北東の港から応援要請が届いた。瀞たちを乗せた艇は急行したが、既に戦闘は終わっていた。巨人のようなキメラは全滅しており、港に残っているのは死体処理と拠点設営を急ぐ機動隊員たち。そして、死亡した獣人二人だけだった。

  「我々機動隊が上陸しようとしたところ、この巨人型キメラが攻めてきました。そして戦闘の最中、06部隊隊員の剣崎 絹(けんざき きぬ)隊員が連れ去られてしまいました。残った06部隊3名と09部隊4名は、剣崎隊員を救助するため森に突入しました。その後、無線で定期的に呼びかけているんですが、妨害電波が強いため通話できないんです」

  「04部隊の残り2名は?」

  「それが、行方不明なんです。巨人型キメラが撤退した後に港周辺を捜索したところ、土井 達也(どい たつや)副隊長、岩飛 銀二(いわとび ぎんじ)隊員の遺体が、北にある灯台付近で見つかりました。おそらく、灯台周辺のクリアリング最中に、キメラに襲われたものと思われます」

  和虎は、04部隊の亡骸を見た。

  二人とも、刀傷は一つのみ。一太刀でやられている。

  「巨人型のキメラの戦法じゃないな。別のキメラか」

  「巨人型以外のキメラは、まだ目撃されていませんが、おそらく」

  瀞も和虎を並んで殉職した仲間を見下ろした。

  (こんなにも、早く・・・・・・)

  敵の本拠地へ突入するのだから、覚悟はしていた。前回の任務で経験した、味方の死を再び味わわされるかもしれないと。

  だが、いざ直面すると動揺を抑えられない。

  「前の任務の時、08部隊の人たちは、死体を切り刻まれていたけどな」

  後ろの風丸が呟いた。

  「それに比べたら、マシだって言うのかよ」

  「いや、そーじゃねーけどよ。あんなめちゃくちゃにされるよりは、って、少しは思ってしまうっていうか」

  「・・・・・・そう、だな」

  確かにそうだ。亡骸を乱雑に扱われるといい気はしない。

  「俺たちは06部隊と09部隊を追うか」

  「え、オレらだけでっすか?」

  和虎の提案を聞き、風丸は顔を顰めた。

  何も言わなかったが、瀞も四名だけの進軍に恐怖を感じた。

  「いいえ。他の部隊と一緒に行動してもらいます」

  「03部隊もこっちに呼ぶのか?」

  安堵した瀞が聞くと、機動隊員は首を横に振った。

  「いいえ。03部隊は今いる東の港から、02,05部隊とともに島を北上してもらいます。05部隊は、02,03,それぞれの部隊と合同訓練をした経験がありますから」

  「え、じゃあ、オレらは?」

  「本土から応援に来ます。どの部隊かは不明ですが、もうすぐ到着します。その部隊と北部エリアを探索してください」

  瀞と風丸は、ともに胸を撫でおろした。四人だけでの行軍にはならないようだ。

  「08部隊だよな、きっと。合同訓練の相手だし」

  「空たちが一緒なら心強いぜ。ね、和虎隊長」

  「そうだな」

  和虎も心なしか、嬉しそうに見えた。

  「08部隊じゃなさそうだ」

  不意に、海を見ていた賢士が言った。

  瀞、風丸、和虎が海を見ると、こちらに向かってくる戦闘艇が一隻見える。近づくにつれて、乗っている獣人たちの姿が鮮明になってきた。

  「あ、丈一さん!」

  知った相手を見て瀞が叫んだ。

  緑青色の鱗の蛇獣人、緒方丈一が乗っている。更には立派な角を持つ鹿獣人、吉岡正義の姿も。

  「ってことは、00部隊が!?」

  空ではないが、それでも瀞は嬉しくて顔がほころんだ。対照的に、和虎は怪訝な顔つきになった。

  やがて艇が港に着き、丈一と正義が船から順に降りた。

  丈一は左腰に一振りの日本刀を下げている。正義は左腰にレイピア、右腰にダガーを下げていた。

  そして、二人に続いてもう一人、獣人が下りる。全部隊を集めたブリーフィングにて任務の説明をした獣人、00部隊の隊長を務める兵士だ。

  (やっぱでけえな。そして、怖い)

  00部隊隊長、鷲獣人の大恩寺 飛鳥(だいおんじ あすか)。白い頭部に黄色い嘴、檜皮色の大きな翼。そして、鷹の賢士よりも鋭い双眼を持つ兵士だ。

  「お待たせ」

  丈一は、いつものように朗らかに笑う。しかし、背後の正義と飛鳥は睨むような視線をこちらに向けてくる。特に飛鳥は、氣雷程に背が高いため威圧感が凄まじい。

  「どうして00部隊なんだ。08部隊が適役だろう」

  そんな飛鳥にも臆さず、和虎が聞いた。

  「08部隊は本土にいる。ここに来るまで数時間もかかる」

  飛鳥が答えた。

  (やっぱ、女の人だよな)

  声を聞けば、辛うじて飛鳥が女性であることが分かる。胸の膨らみを見ればすぐに判別できるのだが、男性の声が嘴から出てくるのではないかと疑ってしまう。

  「どうしてお前たちはすぐに来られた?」

  「巡洋艦で待機していたんだ。不測の事態に備えてな」

  飛鳥に代わって、正義が答えた。

  「用意がいいことだ」

  「不服そうだな。俺たちの実力は見せただろう」

  正義が和虎に詰め寄った。

  「よく知らない相手に命は預けられないということだ」

  和虎は引かない。

  「だったらここで待機していろ」

  虎と鹿がにらみ合う。瀞が止めようと動くと。

  「吉岡!」

  飛鳥の一斉が周囲の兵士の胸を射抜いた。

  「議論はここまでだ。急がなければ06、09部隊が全滅する。すぐに出るぞ。反論は許さん」

  飛鳥は背負っていたアサルトライフル、M16A4を手にした。銃身下部には、グレネードを射出するM203を取り付けている。

  「私たちに並走しろ」

  飛鳥は和虎を睨みつけた。和虎は黙って頷いた。

  「先頭は緒方だ。吉岡、木佐貫(きさぬき)の順で続け」

  「了解」

  丈一だけが返事をした。

  「木佐貫? ・・・・・・あ」

  いつの間にか、飛鳥の隣にフルフェイスのヘルメットを被った獣人が立っていた。顔は見えないが、鼻と口の部位が前に突き出たヘルメットと、薄茶と黒の縞模様の尻尾は獣人の証だ。自動小銃、G36Cを手にしており、周囲に視線を送っている。小柄で、しかも飛鳥の存在感が強すぎたため気づかなかったのだ。

  「じゃ、行こうか」

  丈一が刀を抜いて、前に出る。

  刃渡りは瀞の刀と同等だが、形状が異なる。反りは少なく、切っ先はふくらが枯れて鋭くなっている。刺突に特化した日本刀だ。

  「変わった刀ですね」

  「緒環之太刀(おだまきのたち)って言うんだ。俺の愛刀」

  「へえ」

  朝日で煌めく刀身に見とれる瀞に、和虎が指示を出した。

  「瀞、丈一に並べ。俺が続く。風丸は俺の後ろにつけ。ケツは賢士だ」

  「はい!」

  「了解っす!」

  瀞も刀を抜き、丈一と並んだ。

  「匂いを辿ろう」

  「はい。あ、そういえば、丈一さんも匂い、分かるんですか?」

  「ああ。蛇は舌先で匂いを感知できるんだ」

  丈一は赤い舌をちらつかせた。

  「そうなんですね」

  「しっかし、こんな形で一緒に戦うことになるとはな」

  「そうですね」

  「不謹慎だけど、ちょっと嬉しいよ」

  「俺も」

  談笑する犬と蛇。すると。

  「瀞!」

  「緒方!」

  虎と鷲が叱った。

  「す、すいません!」

  「今行きます」

  反省しつつ06部隊隊員の血痕を辿り、茂みへと近づいていく。島には血の臭いが充満しているが、先に突入した味方の匂いはしっかり残っている。追跡は難しくないだろう。

  (丈一さんに恥ずかしいところは見せられないな)

  瀞は丈一から5メートルほど離れて並んで進み、アスファルトで舗装された港から森へ入ろうとした。

  だが。

  「うっ」

  足が止まった。

  (おい、これ、まさか)

  森林からは濃い獣の臭いがする。キメラが放つ、他の生物とは違う独特な臭いだ。

  その臭いが、とてつもなく濃い。

  (やばいだろ、おい)

  嗅覚を鍛えたからこそ分かる。数十体程度のキメラでは、これほどの臭いは作り出せない。

  「瀞君」

  「はい」

  丈一も同様だった。

  数えきれないほどの怪物の臭いが一つの塊となり、二人の獣人を押し返している。見えない結界のように。

  「瀞」

  和虎が瀞に並んだ。

  「俺が代わる」

  「いえ、俺に行かせてください」

  前に出た和虎の尻尾を、瀞が掴む。

  「もう大丈夫です」

  和虎は瀞の顔を見下ろし、後退した。

  (ちょっと覚悟が足りなかったな)

  瀞は少し前に見た光景を振り返る。

  無数の巨人型キメラと、亡くなった二人の獣人兵士の亡骸を。

  そこから判明した事実は三つ。

  獣人兵士が命を落とすほどの危険がこの島の中にあるということ。

  キメラをせん滅させるために戦ってきた同志が志半ばで殺されたということ。

  そして、仲間を救うために同志が先行しているということだ。

  (前の任務と少し似ているな)

  前回の任務では、故郷に似た場所がキメラに蹂躙された。08部隊は全滅し、一般市民に犠牲者が出た。それでも自分たちは戦い抜き、逃げ遅れた子供たちを03部隊とともに命がけで守った。

  (やることは同じだ。敵を全滅させるとか、そういうことはまだ考えなくていい。今は、06部隊と09部隊を助けることに専念しろ)

  誰かを守りたいという思いは己を強くする。前回の任務で経験済みだ。

  (ま、結局追い詰められたら、そんなことを考える余裕もなくなるんだろうけどな)

  「行こう、丈一さん」

  決意を固めなおした瀞は、下段に構えてゆっくり進み始めた。

  「ああ」

  丈一も、同じく下段の構えで進む。

  瀞の後ろを、和虎、風丸、賢士が続く。丈一の後ろには、飛鳥、正義、木佐貫が続いた。

  潮の香りが届かない、無数の物の怪が潜む大自然の中へ、八人の獣人は足を踏み入れた。

  北東から森林地帯に突入した部隊

  04部隊

  隊長 :廣瀬 アリアズナ(アフガンハウンド)  行方不明

  副隊長:土井 達弥(トド)           死亡

  隊員 :岩飛 銀二(ペンギン)         死亡

  比嘉 小雪(ホッキョクグマ)      行方不明

  

  06部隊

  隊長 :斑 真優(ヒョウ)          09部隊とともに剣崎の救助へ

  副隊長:狩田 豪(ジャッカル)        09部隊とともに剣崎の救助へ

  隊員 :美川 沙羅(カラカル)        09部隊とともに剣崎の救助へ

  剣崎 那奈(サーバル)        行方不明

  09部隊

  隊長 :臼杵 瑠美(カンガルー)       06部隊とともに剣崎の救助へ

  副隊長:島 千歳(カバ)           06部隊とともに剣崎の救助へ

  隊員 :川合 操(スカンク)         06部隊とともに剣崎の救助へ

  鈴原 勇(ヒツジ)              06部隊とともに剣崎の救助へ

  07部隊

  隊長 :工藤 和虎(トラ)       00部隊とともに06,09部隊を追う

  副隊長:日鷹 賢士(タカ)       00部隊とともに06,09部隊を追う

  隊員 :犬神 瀞(イヌ)        00部隊とともに06,09部隊を追う

  知多 風丸(チーター)         00部隊とともに06,09部隊を追う

  00部隊

  隊長 :大恩寺 飛鳥(ワシ)      07部隊とともに06,09部隊を追う

  副隊長:吉岡 正義(シカ)       07部隊とともに06,09部隊を追う

  隊員 :緒方 丈一(ヘビ)       07部隊とともに06,09部隊を追う

  木佐貫 新(???)          07部隊とともに06,09部隊を追う

  東の港に上陸したチーム

  02部隊

  隊長 :藤丸 以蔵(カエル)

  副隊長:猪野 太一(イノシシ)

  隊員 :万 豊(ハイエナ)

  早川 藍(ハヤブサ)

  05部隊

  隊長 :副島 司郎(フクロウ)

  副隊長:宇佐 忠義(ネズミ)

  隊員 :帆足 明(ゴリラ)

  砂山 一太郎(ラクダ)

  03部隊

  隊長 :獅子山 氣雷(ライオン)

  副隊長:猫沢 京香(ネコ)

  隊員 :猿飛 志龍(サル)

  斎藤 純心(サイ)