クリスマスイブの夜。
家族で、友人で、そして想い人と。
過ごし方はそれぞれだが、中にはその「裏方」として時を過ごす者達もいる。
例えば、こんなケースも……あるのだろうか?
イブの日の昼下がり。
クルミとリカは寄り添いながら歩いていた。
「でもいきなりウィニーからサプライズパーティしようなんて驚いたね。ウィニーらしいとは思うけど」
メッセージの浮かんだ端末を手に明るげに語るクルミ。
「うん、ウィニーならやりそう。でも今夜はクルミと二人で……」
その独特の結い方をしたブラウンの髪を撫でながらリカはボヤく。
「うん、わたしも今夜はリカと……でも、せっかく呼ばれたし今夜はみんなで楽しもうよ」
そう言ってフォローを入れる。
(じゃあ、明日の夜は……ね?)
とこっそり言いながら。
「ええ、それなら今夜はガマンしてあげる。その代わり明日は……ね?」
リカも明るく返す。
率直に言えばクルミとリカは「そう言う関係」であり、互いの体温を感じあった回数は少なくはない。
今夜も本来ならしっぽりと……と思っていた所でこの連絡である。
その誘いを断るにはウィニーは憎めない共通の友人であり、それぞれに肌を重ねた相手でもありすぎた。
ただやはりリカとしてはちょっと自重してほしかったとは思っているらしい。
クルミはかなり楽しみという感じではしゃでいるようだが。
そんなこんなでウィニーの家についた二人。
一人暮らしをしていると言う割にはそれなりの広さの家である。
ふと見回せばそう広くはない庭に色々な飾り付け―イルミネーションの準備が施されている。
夜になれば鮮やかに輝くであろうその光景に一瞬心惹かれながらも二人は外扉の前に立つ。
『クルミ、リカ、いらっしゃい!いま開けるわね?』
ドアホンから聞こえる明るい声が歓迎の証とばかりに扉の鍵が開いた。
「クルミ、リカ!メリークリスマス!ようこそ我が家へ!」
ややオレンジがかったブラウンの髪をなびかせてウィニーは二人を出迎え、思い切り抱きつく。
「ウィニー、いつもながら大胆!」
「ち、ちょっと苦しいかな……?」
クルミは明るく抱き返し、リカもやや抵抗感を覚えつつも抱擁に応える。
「はは、ごめんごめん。せっかく二人きりのクリスマスをお邪魔するならこれ位の方がいいかなってね」
ウィニーは明るい口調で言いながら抱擁を解く。
「ウィニー、邪魔してるってわかってるならその分の埋め合わせはあるわよね?少なくとも今夜一晩……位じゃすまないから」
ややムスッとした顔をするリカ。
この辺りは無理はないだろう。
ウィニーもまた「色々な意味で」親しい友人だが今夜はクルミとそうしたい気分だったのだから。
「もっちろん!二人―もちろんあたしも込みだけど、楽しいクリスマスイベントを用意してるから!ささ、入った入った!」
そう言いながらウィニーはリカとクルミを押し込む様に家の中に入っていく。
そして、何か意味ありげに扉が閉まった。
「そう言えばウィニー、さっき見たけどかなりすごいイルミネーションしていない?」
リビングで紅茶とクッキーを取りながらクルミは尋ねる。
「うん、今回ちょっと頑張っちゃったかな。その分夜になると……」
そう言いながらウィニーは録画データに入っているイルミネーションの光景を見せる。
暗がりの中で鮮やかに輝く灯りの動きは鮮やかで華々しい。
「きれい……こんなに鮮やかなイルミは初めて見るわ」
「これ見ながらならパーティも盛り上がりそう。夜が楽しみね」
リカとクルミはそれぞれに感慨を漏らす。
「ねえウィニー、クリスマスパーティって言うけどケーキとか料理とかは?デリバリーとかしてるの?」
ふと気になって訪ねたクルミだが、ウィニーはそれに対しあっさりと応えた。
「まぁーったく。そのお茶とクッキーだけよ」
「ウィニー……わたし、帰っていい?」
さすがにリカの表情に怒りがにじむ。
「まあまあリカ、落ち着いて。ウィニーもさすがにこれだけじゃ……」
「も・ち・ろ・ん!でなけりゃわざわざケーキもごちそうもなしで二人を呼ぶはずないって」
自慢げな笑みを浮かべるウィニーに妙な期待を感じるクルミと半信半疑そうなリカ。
「少なくとも食べたり飲んだりするヒマ……あ・げ・な・い・わ・よ♡」
ウィニーのその言葉にクルミだけでなくリカも何故か身体がキュンと震えるのを感じていた。
いつの間にか日は落ち、辺りは良い具合に暗くなってきた。
ホワイトクリスマスとは行かないが所によっては様々なイルミネーションがイブの夜に彩りを添えている。
ここウィニーの家でも鮮やかなイルミネーションが通る人達の目を楽しませている。
明るく軽快なテンポで点滅したり光の明滅の動きで流れる様な動きを見せたり。
時々その点滅や動きが激しい勢いで流れると思いきや一瞬ぱっとはじけるような明るさになってみたり。
その独特のテンションを持つイルミネーションはひと味違う魅力で人の目を引きつけていた。
楽しげに見上げる家族連れにちょっと良いムードになっている恋人同士。
もちろん一人や友人同士で見ている者達も相応の感慨をもってイルミネーションを見上げている。
しかし、その華やかで鮮やかなイルミネーションがいかにして維持されているのかの「裏側」を知る者はいない.
いや、「いてはいけない」のだ―色々な意味で。
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「んんんっ……」
「んん、んんん……」
ウィニー宅の一角、彼女言う所の秘密の部屋。
薄い照明に照らされたそこで青とピンクの塊が睦み合っている。
体を擦り寄せ合い、もみさすり合い、甘い口づけを交わし合う。
腕を、脚を、頭を絡め合いながらその塊達は互いだけの世界に浸っている。
その横でオレンジ色をした別の塊がその身を震わせている。
「あ……あう……おお……」
自らの全てを使い自身を揉みさすり、なでたりつまんだりしながら全身を震わせる。
その塊の先には絡み合う青とピンクの塊があった。
スリスリと肌が触れ合い、クチュクチュと感じ合う。
優しくその柔らかい胸を揉み擦るかと思えばその少し固まった先端を軽くつまんでみたり。
その真下にある場所を柔らかく撫で合いその形や柔らかさを確かめ合ったり。
それを見ながら自分も同じ様に胸をさすり、その場所を撫でてみる。
絡み合う二つの塊とそれを見つめながら自らを高ぶらせる塊。
「はあっ、はぁっ、ああっ、あっ!」
「あっ、あっ、あっ、あっ!」
「おっ、おぉっ、おっ、おっ!」
胸に伸びる手は優しくも激しく捏ねくり回し、そこに伸びる指はすでに何度もその奥に入り込んでいる。
口づけを交わし合っていた口元からは甘くも高い声が響いている。
「あっ、くるっ、いくっ、いっちゃうっ!」
「あっ、いくっ、いいっ、くる……っ!」
「あうっ、ううっ、いく、いく、いく……」
そして三つの塊はほぼ同時に……。
「あぁっ!」
「あっ!」
「おおっ!」
全身を一瞬引きつらせたあとそのまま崩れ落ちる。
達した余韻から来るけだるさと軽いけいれんに浸りつつ青とピンクの塊は緩やかに顔を合わせる。
「はぁ……はぁ……クルミ……最高……」
「はぁ……はぁ……リカも……よかった……」
青い塊―リカとピンクの塊―クルミはそう言い合いながら潤んだ瞳を向けあう。
もっともその姿は足先からそう―頭まで青とピンクの全身スーツにぴったりと覆い尽くされ、覗いているのはその一対の瞳だけである。
いつもは全裸、あるいは着乱した状態でそうしている二人にとってこの姿で身体を重ね合うのはまた新たな刺激となったようだ。
「なんだか変な感じ。いつもみたいにリカとしてるのにいつものリカじゃない感じで」
「わたしもクルミとしてるのはわかってるけどクルミじゃないと言うか、それ以上にわたしだけどわたしじゃないって言うか」
「うん、やっぱりこの格好のせいかも。わたし達だけどわたし達じゃないと言うか……」
「わたし達の形をした何かになってると言うか……でも、また違う感じでクルミとやれた気がする!」
「わたしもさらにリカと気持ちよくなれた感じ!」
「クルミ!」
「リカ!」
そう言い合いながら全身スーツ越しに熱いものが湧くのを感じたクルミとリカは再び一戦交えようとするが……。
「おーい、おのろけ過ぎてあたしの事忘れてない?」
そう言って足を器用に使い二人の胸を軽く揉むオレンジの塊に阻まれる。
言うまでもなくその中にいるのはウィニーである。
「そもそもこの衣装は素肌ぴっちりと触れ合う感覚をゆっくり楽しむ為のものでしょ?それをいきなりやっちゃっていっちゃうなんて……ええいこの胸めこの胸め〜」
そう言いながら強すぎない位にクルミとリカの胸に交互に足を添えて軽くもみ回す。
リカとクルミはスーツと内側の特殊な極薄パッド越しに胸を軽く踏まれてかえって心地よくはしゃいでいる。
「だって、こんなに良い埋め合わせしてくれるなんて思わなかったしそれに……クルミとおそろいなら、ついね?」
「うん、ウィニーにお呼ばれされたおかげでリカと……ウィニーも一緒ならよかったのに」
「その隙を与えない位いちゃいちゃしてたのは……え〜い、あたしも混ぜろ〜!」
そう言ってウィニーはそのオレンジ色の全身スーツ姿を青色のリカとピンク色のクルミに飛び込ませる。
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瞬く間に三色の塊は鮮やかな螺旋を描く。
特に新たに加わったウィニーは腕だけでなくその足裁きでクルミやリカの胸を、腹部を、場合によってはお尻を器用になで、二人に心地よい刺激を与えている。
抱き合った背中を背骨からさすってみたり、互いのそこをスーツとパッド越しに合わせつつも相手の胸を足でもんでみたり。
もちろんリカやクルミだって負けてはいない。
そのいけない御足を両腕で抱きしめて動けなくしてからその胸元やそこ、それこそ全身で押さえ込んでみたり、どちらかが押さえ込んだ隙にもう一人が胸をもんだり全頭マスク越しに口づけをしまくったり。
さらには甘噛みならぬ甘締めで足技を掛け合った所をもう一人が両者のそこをなで回したり。
三人はそれこそその全力を込めて絡み合った。
ただでさえ心地よい絡み合いがスーツと素肌の擦れ合いも混じりさらに心地よさを増している。
自分達が限りなく人の形のまま人外に近い姿となっている事も刺激を増しているのだろうか。
そしてその絡み合いは一つのクライマックスを迎えている。
「あっ、ああっ、あたしっ、まけないっ!」
「あんっ、あぁんっ、クルミ、いくよっ!」
「あっ、ああっ、リカ、二人で、いかせようっ!」
ウィニーがその両足をそれぞれリカとクルミのそこに当て、二人もまた互いの片足ずつをウィニーのそこに当てている。
足の指、足裏、かかと。
そのすべてを駆使してそこをつまみ、なで、押し込もうとする。
ウィニーの巧みな攻めに対しクルミとリカは文字通り足並みをそろえてウィニーを攻める。
本来なら抱きしめ合い、その唇だけでなく胸も合わせながらと行きたい所だったがさすがにそれができる余裕はない。
ウィニーの攻めに震えながらも必死で足を使いウィニーのそこ、そのあたりを攻める。
「あっ、あうっ、さすがにっ、きちゃうっ!?」
「あっ、あっ、いく、いけるっ、あたしっ、みんなでっ!」
「ああっ、あっ、くるっ、きてるっ、いかせるっ!」
ウィニーの攻めに多少の弱みが出てきているがそれをこらえつつクルミとリカを達させようと両足に精一杯の力を込める。
リカとクルミもまた合わせた全力をその両足に込めてウィニーを果てさせようとする。
そこをぴっちりと包み隠すパッドとスーツ生地を押し破るほどの勢いで三人の足がそれぞれのそこに注ぎ込まれる。
「「「いっけ~っ!いっちゃえ~っ!……いぃくぅ~っ!」」」
体の内側で激しい息吹が吹き出す様な感覚とともに三人はほぼ同時に果てた。
ちなみにその時、ウィニー家のイルミネーションはまさにクライマックス級のハイテンションで輝き、見る人の目を釘付けにしていたと言う………。
「うう……はぁ……さすがに……むちゃだった……かな……」
「はぁ……ああ……でも……きもちいい……よかった……」
「ああ……はぁ……みんなでできて……たのしいよ……」
全身を快感と絶頂の余韻のまま横たえさせながらウィニー、リカ、そしてクルミは満足げに声を掛け合う。
もし余力があれば互いの健闘をたたえ合う形でその唇を交わし合っていたかもしれないが今はまだその段階ではないようだ。
「ウィニー……ありがと……みんなで楽しむクリスマスも……いいわね……」
「うん……リカといっしょもいいし、こうしてみんなできもちよくなれるのも……いい……」
「はは……でしょ……二人水入らずお邪魔した分……これくらいでないと……ね……」
二人の満足げな声を聞いてウィニーもまんざらではないようだ。
なんとか動かせるようになった体を起こして這うように部屋の隅にあったリモコンを手に取るとスイッチを入れる。
不意にモニターに外の様子が映し出される。
鮮やかに闇夜に浮かぶイルミネーションとそれを見つめるギャラリーの姿。
画像の様子からするとどうやら録画のようだが……。
「ウィニー……そのイルミ、なんだか前見た時より派手になってない……?」
緩やかに体を起こしながらモニターを見つめるリカが疑問を口にする。
「あ……そう言えばすごくきれい………でも、なんだかテンション高い気がする……」
横たわったままモニターを見るクルミも何か気になるものを感じていた。
確かに前に見せてもらった映像のそれよりも明るさや輝き方、光の動きがかなりアップテンポになっている様に見える。
それに対し再び床に腰を下ろしながらウィニーは自慢げに、
「そりゃそうよ。このイルミをつけてたの、あたし達なんだから」
と胸を張る。
「あのイルミ、実は普通の発電に加えてちょっとした仕掛けがあってね。ある特定の振動を与える事でもコードレスで動力を動かせる仕組みになってるのよ」
「……それって、棒を振ったりするだけで明かりがついたりとか……」
「端末を乗せるだけで充電できるとか?」
クルミとリカがそれぞれに思いついたイメージを口にする。
「うん、さすがに全部は無理だけどその流れである振動を送る事で後押し程度の発電や調節ができる様になっているって訳」
「でも、そんな振動って……まさか?」
「リカ、正解!今のあたし達の「乙女の柔肌」たるこのスーツ、実はその振動の発生装置でもあったわけ。経緯ははしょるけどこれを着て体を動かせば少なくともあのイルミくらいは光らせる事ができるってわけ。まして、さっきみたいに「激しく」すれば……ね?」
「と言う事はもしかしてこのイルミ、わたし達の……?」
「そうそう。クルミとリカの甘いラブラブ、そしてそれを見て一人寂しくしてた時からイルミは盛大に光り輝いてみんなの目を楽しませていたって訳。一人でするのもいいけど、みんなですればより輝くってホントね」
うんうんとうなずくウィニーに対してリカはその全身スーツの体を抱きしめてやや慌てたそぶりになる。
「じゃあ、さっきまでわたし達がしてたの……みんなに「見られてた」の?」
「リカ、おちついて。別に裸じゃないんだし、わたし達はこの部屋の中にいたんだし恥ずかしくはないよ。それに……わたし達が気持ちよくなった事でみんなが喜んでもらえたってちょっとうれしい……かもね?」
少しピントのずれたクルミの言葉にリカも少し落ち着きを取り戻す。
「クルミ……ありがと」
「リカ……」
そう言いながら二人はそっと唇を……。
「はいはい、すぐそうやって二人きりの世界になる!あたしだってリカやクルミといいことしたくてこんな事やったんだし!」
そこでウィニーの合いの手が入る。
「はは……」
「ウィニー、ごめん」
「まあ、ちょっと時計を見たけどそろそろライトアップもお開きの時間みたい。少なくとも……外は、ね?」
そう言いながらウィニーはリモコンを操作する。
それと同時に外で穏やかに輝いていたイルミネーションは一斉に光を失った。
「そして、ちょっと残念だけど内側もいったんお休みに入っちゃうわ。さすがにみんな思い切りやりすぎちゃったと思うし」
「……わたしはもうちょっとしたいけど……ちょっと休憩というのも悪くないね」
「ええ……休みながら、もいいかもね」
そう言いながらゆっくりと起き上がろうとする二人だったが……。
そこで突然部屋が真っ暗になる。
「え?」
「どうしたのウィニー?」
いきなりの事態に慌てる二人の耳にウィニーの声が聞こえる。
「とりあえずここで脱いでからシャワーとか行く事になるけど、ここで何があってもイチャイチャとかしないでまっすぐ部屋を出る事!そしてこの部屋はひとまず封鎖!それができるなら出てよし!」
ややきつい口調のウィニーの声についうなずいてしまう。
「と、とりあえず……脱ごう?」
「ふぅ……このスーツ、気持ちよすぎて脱ぐのがもったいないかも」
「でも、そろそろリフレッシュも―したいかな?」
そう言いながら二人は暗がりの中、しゃがんだまま手探りでスーツを脱ぎにかかる。
「んっ……」
「うんっ……」
久しぶりに素肌が外気に触れる心地よさと密着したスーツが肌から離れる抵抗感に声を上げてしまう。
それでもゆるゆるとマスクを脱ぎ、髪を振りほどく。
そして静かにスーツを脱いで素肌をさらしたその直後、二人は自分達の異変に気づいた。
「リカ、リカの体……」
「クルミ、その姿、どうなってるの?」
互いの姿に驚く二人。
暗がりの中に浮かぶ裸身の二人。その素肌一面に鮮やかな模様が浮かぶ。
クリスマスツリーの様な飾りに包まれたリカと雪の結晶を全身に浮かべたクルミ。
解放されたありのままの素肌、そして裸のラインが紋様によって闇の中に浮かび上がる。
全身スーツに全てを覆われた姿とはまた違う「人でありながら限りなく人でない」姿としての開放感が二人を魅了していった。
「クルミ……きれい」
「リカも……すてき」
最初の驚きもつかの間、それぞれの姿についつい見とれずにはいられない。
雪の結晶に包まれたクルミと人間クリスマスツリーのリカがそのまま身を寄せ合おうとした所で、
「はいはい、いちゃいちゃしないって言ったでしょ?早くシャワーを浴びに行く!」
プレゼントボックスを模した模様を素肌いっぱいに浮かべたウィニーがポンポンと手をたたき二人を促す。
渋々二人はあえて距離をとり、それぞれの姿に目を向けながらも部屋を後にする、
こうして三人の秘密のクリスマスイルミネーションタイムは盛大に名残惜しみつつ一区切りを迎えるのだった。
[newpage]
「で……結局目が覚めたら三人して裸で朝日浴びちゃったわけだけど」
「「休む暇はあげない」ってウィニーが言ったじゃないの。色々責任とってもらわないとね」
「ふわぁ~、さすがに夜明けまではできなかったか……でもいいか」
クリスマスの朝、ガウン姿で簡単な朝食をとるウィニー、リカ、そしてクルミ。
その顔はほどよい疲れと充実感に満ちていた事を考えるとあのあと「秘密の部屋」を後にしてシャワータイムを過ごした後の三人がどうなったかについては想像するまでもないだろうか。
「ところでクルミ、今日はどうする?こんな感じだと今日もウィニーの所でお泊まりしそう」
「うん……今夜こそクルミと二人きりと思ったけど……あんなもの見せられると、ね?」
それぞれに笑顔とウインクを向け合う。
実際ひとまず休んでいるとはいえほぼ一晩甘い夜を過ごした上また新しい趣向の「おあずけ」を受ければ容易には区切りはつけられないだろう。
「はいはい、クリスマスパーティーの第二夜は外のイルミはクリスマスなライトプロジェクション・あたし達もライトプロジェクションな姿で思い切り……今夜も簡単には休ませないから覚悟は良いわね?」
やや意地悪そうに、しかし楽しそうな顔でウィニーは挑発する。
それに対して……。
「もちろん!」
「思い切り楽しもうね!」
そう言いながらリカとクルミはガウンの帯を緩めて立ち上がるとその素肌をチラリと見せつける。
「やれやれ、でもとりあえず昼間は外ではしゃごうか?」
そう言いながらもウィニーも笑みを浮かべてガウンをチラリとはだけさせる。
その夜は一転して静かではあるが鮮やかなクリスマスライトプロジェクションがウィニー家を彩り、道行く人々を魅了した。
しかし、その奥で行われていた「もう一つのライトプロジェクション」について知る者は―
いない。いてはいけないのだ……色々な意味で。
了