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その1 オオキクナール

  [chapter:登場人物紹介]

  【登場人物】

  ・トンデモ博士

  豚獣人の博士。50歳の中年男性。

  本名、ドロモト・トウゾウ。

  妙な発明を日夜続けている変人。

  ・ユウ

  犬獣人の小学生。好奇心旺盛な性格。

  ・ジン

  猫獣人の小学生。成績優秀でクラスではトップの成績。

  ・タク

  兎獣人の小学生。弱気で臆病な性格。

  [newpage]

  [chapter:オオキクナール]

  「先生さようならー!」

  ここは獣人達が暮らす世界。

  小学生の仲良し三人組、ユウ・ジン・タクは学校帰りの途中である場所に立ち寄っていた。

  それは寂れた研究所(ラボ)。一見ゴーストハウスにも見えるそこにも、人はいる。

  人といっても、近所でも指折りの変人であるのだが……。

  「博士、今日も遊びに来たぜ」

  「なんか新しい発明できたー?」

  街外れの研究所で研究を続けている男がいた。

  ドロモト・トウゾウ。齢五十過ぎの豚獣人である。

  皆からは専ら『トンデモ博士』と呼ばれている彼は、一昔前は有名な科学者として名を馳せ、テレビやマスメディアにも顔を見せていたが、いつしかこの研究所に引き篭もるようになり、そこで怪しげな研究を毎日のように続けていた。

  「ほほ、ついさっき自信作ができあがったとこじゃよ。君たちは実験台としてじつに丁度いい体をしている。ぜひ試してみないかね?」

  さらりととんでもない事を言い出したが、これが彼の通常営業である。効果もわからない発明品にも関わらず純粋な子供を実験台にしようとしてしまうほどの倫理観の持ち主のため、大人達は子供を彼から引き離していた。それにも関わらず子供達には人気があったが。

  「するする!」

  そして何も知らない子供は自ら実験台になる事を希望した。今回手を上げたのは犬獣人の少年ユウだった。

  「あ、ずりー! 俺も呑みたい!」

  「残念ながらこの薬は一粒しかないんじゃ。最初に手を上げてくれたユウくんにあげよう」

  「やったー!」

  「いいなぁ」

  何の抵抗もなく薬を呑むユウを指を咥えて眺めているジン(猫獣人)とタク(兎獣人)。名前も効果も知らずに呑んでしまった薬(それ)の事を、ユウは今更ながらに博士に訊いていた。

  「ねえ博士、この薬なんなの?」

  「この薬は『オオキクナール』といって、一時的に服用者の肉体を大人の身体にまで成長させるんじゃ。肉体的に発達しておらん子供の身体で試してみたかったんじゃよ。丁度君たちが来てくれてよかったわい」

  「えー、じゃあ僕大人になるの? やったー!」

  「ユウ君は大人になりたいのかい?」

  「あったり前じゃん! 大人になったらデカくて強くなれるし、何より僕らと違っていっぱい好きなことできるから!」

  キラキラとした表情で大人への渇望を口にするユウ。そんなユウの体が少しずつ成長し始めていた。

  「早速効果があらわれたようじゃな」

  博士は成長を開始したユウを観察しながらタブレットを操作する。研究結果を書き留めておくためだ。

  「ユウマジで大きくなってる!」

  「すごーい!」

  骨や筋肉が生育しながらユウは少しずつ大人の身体へと近づいていく。わずかながらその顔にも落ち着きのようなものが見え始めていた。

  「身長・体重の増加、筋肉量・脂肪量の増加を確認。それに断続的な増毛と換毛、毛色の色素沈着もみられる。今の君は、丁度二十歳といったところかの」

  「イエーイ! 今の俺大人だぜ!! 大人ってすごい高くみえるんだな! 物もお前らもちいちゃく見えるぜ!?」

  すっかり大人の身体になったユウは見た目に反して無邪気に喜んでいた。今回実験の対象になれなかった二人はそんな彼を羨んでいる。

  しかし、そんな和やかな場面も長くは続かなかった。ユウのさらなる変化によって。

  「おい、博士」

  「なんじゃね」

  「な、なんか、俺さらにデカくなってねえか?」

  違和感を覚えたユウは博士に訊いた。大人になった自分がどうしてさらに成長しているのかと。

  「言っとらんかったかね、これは正確には『成長』する薬ではなく『加齢』する薬なんじゃよ。だからおそらく……ワシと同じかそれ以上にまで加齢するんじゃないかのう?」

  「なんだって!? じゃあ俺じいさんになっちゃうじゃねぇか! 元に戻してくれよ!」

  いつの間にか口調すらも加齢した体に引っ張られて大人っぽくなっている。慌てふためくユウを見ながら博士は呑気そうに笑って言った。

  「ほほほ、心配いらん。薬の効き目は一過性のものじゃ。時が経てばまた君は子供に戻る。だから安心……」

  「できるわけねえだろ! あぁぁ、どんどんジジイになってく……誰か止めてくれ!」

  「呑まなくてよかったね」

  「ウン」

  「ふざけんな、テメェら絶交だぁ!」

  手のひらを返した二人の友達に怒っている間にもユウの加齢は進行していく。

  筋肉は固くなり、脂肪が増えて腹はたるむ。毛はくすんで体にはシワができ始めた。

  「ここで打ち止めのようじゃな。推定、五十六前後といったところかの」

  「……」

  五十代の中年親父になったところで、ユウの加齢は止まった。ユウは服だったものを張り付けながら呆然と立ち尽くしている。

  「どうした? 急な変化に驚いてしまったか?」

  そして、年相応に小さかった股座のモノも、加齢に伴い立派に成長していた。以前より数倍もある太々しいチンポと、ブラブラと揺れる玉袋……

  「うっ!」

  ユウはそう小さく声を漏らすと、チンポからピュッと一発、精液を吐き出した。いつもとは違う、白くてドロリとしたものだった。

  その瞬間、呆然としていたユウの表情が突然下卑たものへと変わっていく。まるで、性に忠実ななスケベ親父のように。

  「この射精は、加齢による性機能の変化によって行われたものかの? それにしても、ユウ君、君なんかいつもと違――」

  さすがにこの状況を変だと認識した博士だったが、言い終わる前にユウに押し倒されてしまった。

  眼前のユウの顔は、まさに発情した犬のようだ。

  「なあ博士、俺しばらくしてなくてさ、たまってんだよ。久々にやろうや」

  「久々とは? お前何を言っとる!?」

  「うるせえなぁ、スケベなカラダしやがっておらぁ!」

  「おぉぉぉん」

  すっかり変わり果ててしまったユウは博士の白衣を勢い任せに剥がしてしまった。博士のピンクの毛に覆われた豊満な中年の身体が露わになる。そして、豆粒のように小さな豚チンも……

  「ははっその顔最高だぜ……俺知ってんだぜぇ? 博士が野郎にしか興奮できねぇホモ野郎ってこと……なら思う存分俺でヨガれるよなぁ?」

  「や、やめとくれユウ君っ、友達も見とるじゃろっ」

  研究室の隅っこではそのあまりの状況に震えながらうずくまっているジンとタクの姿があった。しかしユウは彼らなどどうでもいいと言わんばかりにすぐにそっぽを向いてしまう。

  「博士、いやマゾ豚ジジイ。今から俺のチンポで喘がせてやっから覚悟しなっ」

  「や、やめるんじゃ、やめ……ブヒィィィィ!」

  「あっ、あぁっ、ちんぽっ、ちんぽいいっ、ぶひっ」

  「うおおおっ、ジイさんのケツマン、クッソトロトロじゃねえか! テメェ研究の合間に相当遊んでたな!? このクソ変態野郎がよぉ!」

  「ワッ、ワシが悪かったっ、だからもうやめとくれっ、ワシの大事なところをせめるのはっ……プギャアッ! ひっ、ひいいいっ!」

  それから博士は淫乱中年親父と化したユウに何度も犯され、そしてイがされた。的確に前立腺を突かれ、ただ下品な叫びを上げる事しかできなかった。

  そして、研究所の隅には、ふたつのシミができたのだった。

  「ほれ、起きるんじゃユウくん」

  「あれ? 僕、何して……」

  博士に起こされ子供の姿に戻ったユウは目を覚ます。『フクツクール』によって精製された服を着せられ、研究所のベッドに寝かされていたユウは、大人になった時の事を思い出せないでいた。

  これは博士の発明品『キオクカエール』の記憶改竄効果によるものだ。同じようにあの痴態を目撃していたジンとタクにもこの装置を使っていた。

  それは彼らにトラウマを植え付けないように、また、本人の尊厳を守るためである。

  「遊んでたら疲れて寝てしまったんじゃよ。さあ二人はもう帰ったぞ、送っていくから君ももう帰りなさい」

  「う、うん……」

  こうしてトンデモナイ一日は終わりを迎えた。

  博士は今日の研究結果をタブレットに書き起こしていた。

  ……あの変態交尾の様子も、一部始終……

  「なかなか良いデータが取れたの。これで次なる研究にも一歩近づく。それに、これでオカズにも困らん……」

  そう呟いた博士は、録画していた先程の交尾の様子を記録した映像を映しながら、股の粗チンを弄り始めたのだった……。

  [newpage]

  [chapter:次回予告]

  未来の自分を体験できる装置を開発した博士。

  装置の実験台となったジンは未来の自分の身体に入るも、その未来は彼の予想だにしないものであった……。

  次回 ミライトバース

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