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その2 ミライトバース

  [chapter:登場人物紹介]

  ・トンデモ博士

  豚獣人の博士。50歳の中年男性。

  本名、ドロモト・トウゾウ。

  妙な発明を日夜続けている変人。

  実は男にしか興味がないらしい。

  ・ユウ

  犬獣人の小学生。好奇心旺盛な性格。

  博士の発明品「オオキクナール」によって一時的に淫乱な親父になったが本人はそのことを覚えていない。

  ・ジン

  猫獣人の小学生。成績優秀でクラスではトップの成績。

  ・タク

  兎獣人の小学生。弱気で臆病な性格。

  [newpage]

  [chapter:ミライトバース]

  「こんにちは博士!」

  「おう君たちか。今日は丁度新しい発明ができたところなんじゃ」

  ユウ・ジン・タクの仲良し三人組は今日もトンデモ博士のラボを訪れていた。

  博士は出来立てほやほやの発明品を彼らに見せる。

  それは大型モニターと何らかの装置のセットだった。

  「これこそワシの新しい発明品『ミライトバース』じゃ! このリンク装置を頭に装着する事で、未来の自分に今の自分の精神を飛ばす事ができるんじゃよ!」

  「なにそれ! すげぇー!」

  実際のところ、装着者の遺伝子情報を読み取って、そこから計算・反映した未来世界のシミュレーションを実体験させる擬似VR装置なのだが……博士は喜ぶ子供たちのために真実を口にしなかった。

  「まだ開発段階のため一台しか作っておらんが……誰かやってみたい子は」

  「「「はい!」」」

  ……三人ほぼ同時だった。

  「じゃあ三人でじゃんけんしなさい」

  「「「じゃんけんぽん!」」」

  ……結果、勝ったのはジンだった。

  「楽しみだなー、未来の俺、どうなってんだろ」

  「ジン君勉強得意だから警察とか弁護士かな?」

  「博士みたいな研究家だったりして!」

  思い思いの予想を口にする三人。博士はジンの頭に装置を被せると、ミライトバースの電源を入れた。

  「帰ってくるまで意識がなくなるが、ちゃんと戻ってこられるはずじゃ。多分」

  「多分じゃダメなんだけど!?」

  「いいからさっさとゆけ! スイッチオン!」

  「ちょっ……ぁう」

  博士がスイッチを押すと、ジンの精神はシミュレーション世界へと飛ばされ、ジンの体は魂が抜けたかのように力なく倒れる。

  「おい大丈夫かジン!」

  「ジンが死んじまった!」

  「死んどらんわい。ちと未来に彼の精神を移動させただけじゃ。ほれ、モニターで未来の様子が見れるぞい」

  そう言うと博士は付属のモニターの電源を入れた。そこにはジンのシミュレート結果がリアルタイムで映し出されている。そしてその中には、ジンの精神もある。

  『おーい博士ぇ!』

  「ほほう、これは……」

  自分の意識が擬似未来の世界に移動した事に気が付いたジンは、どこにいるかもわからない博士達に向かって喋り出した。

  『なあ、俺今どうなってる? 自分じゃよくわからなくて……』

  キョロキョロと辺りを見回すジンだったが、ユウとタクの二人は彼らしき男の姿を見て、目を丸くさせながら絶句している。

  「おいジン……」

  『何?』

  「お前、自分の姿わかってて言ってる?」

  『え? だからわかってないって……どういうこと?』

  「鏡、見てみろよ」

  丁度そこは公衆のトイレの近くだったため、早速ジンはトイレの中の鏡を確認した。

  『な、なんじゃこりゃああああ!?』

  そして、彼は叫んだ。

  そこにいたのはボロボロの作業着を着た、中年の猫獣人だったのだから。

  綺麗だった三毛の毛並みは茶こけてボロボロになっており、その顔とガタイは、猫よりも虎を想像させる。未来のジンは、何故かそんな厳つい男になっていた。

  『これが俺の未来の姿……? すげぇオッサンじゃねえか!』

  「うわっ……ジンって将来こんなんになるんだ」

  「どうしてそうなっちゃったの?」

  『俺にもわかんねぇよ!』

  「まあまあ、この未来は一つの可能性のようなもの。君達の努力次第でどうにでもなる事だ。君達はバタフライエフェクトという言葉を知っとるかね? バタフライエフェクトというのはだな……」

  『フライでも唐揚げでもなんでもいいから、早くここから帰してくれよ。こんな未来はごめんだぜ』

  長々とどうでもいい話を始めた博士をよそに、未来のジンはモニターの中で途方に暮れている。

  「ねえ、今トイレにいるんでしょ? ちょっとチンチンどうなってんのか確認してみてよ!」

  「ちょっとユウ君何言ってるの!」

  興味本位だったのだろう、ユウはふざけてジンにそんな提案をした。ジンはなんとなくその提案に乗って、ズボンのチャックを下ろした。すると……

  『うおっ!』

  「わぁ……」

  デロリ、と銃の砲身にも似た黒光りペニスがこぼれ落ちていた。その立派な逸物に二人は顔を赤くしながら息を呑む。

  『でっけえ……!』

  そして当の本人であるジン自身がその逸物に釘付けになっていた。

  「ねえ、ちょっと触ってみて。僕、大人のおチンチンがどんなのか少し気になっちゃって……」

  さっきはユウを止めていたタクまでがそんな事を言い出し、ユウもそんなタクを止めなかった。

  顔を赤らめながらもジンはおそるおそる垂れ下がる己の“黒光りチンポ”を触ってみた。

  『うお゛っ!?』

  少し握っただけなのに、ジンの口からはただの小学生の子供とは思えないような汚い喘ぎ声が漏れた。予想外の結果にユウとタクは口を押さえながら息を呑んでいた。

  『すげぇ……大人のチンポってこんなになんのかよ……!』

  ジンの目尻がゆっくりと弛んでいく。逸物を握っている手は離れる事なく、むしろ握る強さが段々強くなる。ジンの頭の中には、次第にこの逸物を気持ちよくする方法が思い浮かびだしていた。

  『んっ、んおぉ……おごっ』

  いつしか右の手筒からはグチュグチュといやらしい水音が聞こえはじめていた。ずるりと剥けきった逸物の先端からは滴るほどのカウパーが漏れ、ジンの手のひらや股間がぬるついていく。

  「どうしよう、ジン君がおかしくなっちゃった……」

  「ぼ、僕のせいだよね……? 僕がジン君にあんなこと言わなきゃ……」

  彼らの言葉こそ後悔らしきものがあったが、その視線は自慰行為中のジンに釘付けになっていた。そして彼らのズボンも小さな膨らみが目立ち始めている。

  『はあんっ! もっ、もうダメだ! 出るっ、なんか出ちまうっ!』

  ドプンッ! ブビュビュルウウウッ!

  モニターに内臓された高性能スピーカーから、ジンの喘ぎ声と精液の出る汚らしい音が鳴り響いた。

  「……お、大人って、すごいんだね……」

  「なんか僕、大人になりたくなくなってきた……」

  大人の射精を味わい恍惚に浸っているジンを鑑賞しながら唖然とする二人。まるで完成度の低いアダルトビデオを見せられているかのようだった。

  激しい射精を終えたジン。しかし、あれほど出したにも関わらずジンの逸物は萎えてはいなかった。

  こうしてジンの公開恥辱映像は終わりを迎えた……とはいかなかった。

  ジンの前に現れた鈍色の作業服を着た猪獣人が、ジンをさらに雄の快楽に堕としていく。

  『ようジン、お前さっそくシてんのか? 相変わらずド変態だな』

  『あ、あんた誰だよ?』

  『とぼけてんのか? テメェが働いてる工場の先輩だろうが。お前だって合意の上でココに来たくせによ』

  『え? え?』

  わけのわからぬまま服を脱がされたジンは、先輩と名乗った猪獣人に尻穴を犯されてしまった。

  『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!』

  「み、見ちゃダメ!」

  ユウは慌ててタクの目を塞ぐ。モニターにでかでかと映し出されたその光景はとても幼い子供に堪えられる代物ではなかった。

  がっぷりと全身を抱きかかえながら、尻穴に逸物を抜き挿しする“先輩”。どうしてこんな事になっているのかわからないままジンはただ見知らぬ知人に犯される事しかできなかった。

  『大学中退したテメェを拾ってやったのはどこのどいつだ! わけわかんねえこと言ってねえでいつものように俺を楽しませやがれっ!』

  『すっ、すんません先輩ぃ! 俺だんだん思い出してきました! 俺が男にしか興味ねえ変態野郎ってことも!』

  犯され射精し続けた事でジンの精神はあったかもしれない未来の自分のものに染まっていく。本人すら知らない記憶を口頭で反芻しながら、激しく腰を振り続ける。

  そしてジンは何度も逸物から精液を吐き出し続けた……。

  『ほれ、仕事に戻るぞジン』

  『うっす。あーケツいてぇ……』

  「……というわけじゃ。皆、わかったかな? って、おや?」

  博士が説明を終えた頃には、パンツを濡らしながら気を失っている二人の子供と、すっかり未来の世界に順応した猫獣人の子供だった作業員の男がいた。

  「どうやらワシはまたトンデモナイものを作ってしまったようじゃの。すぐに精神を呼び戻すとするか」

  博士は装置を強制停止させ、シミュレーション空間にいたジンの精神を元の肉体に戻した。だが……

  「あ? ここどこだ? 先輩はどこいった?」

  「ジン君、気分はどうじゃ? 何かおかしくなっとりゃせんか?」

  「誰だよ爺さん。それよりケツ犯されまくったせいで興奮が治らねえんだ。相手になってくれねえか?」

  「……どうやら大丈夫ではなさそうじゃな」

  ……この後自分を犯そうとしてくるジンをなんとか退けた博士は、『キオクカエール』によって事なきを得たのだった。

  「博士またねー!」

  「ほほ、またいつでも来るがよいぞ」

  元に戻った子供達を見送る博士。しかしジンだけは何か言いたげな様子で博士の前に立っている。

  「どうした? 早く帰りなさい」

  「なあ、俺全然覚えてねぇんだけど、未来の俺どんなだった?」

  「あー……すごく立派になっとったよ。将来が楽しみじゃな。ほっほっほ」

  「そうか! ありがとな博士! じゃなー!」

  博士は心の中で、『嘘は言っていない』と呟くのだった。

  その日の夜、博士は『ミライトバース』を基に作り出した新たな発明品を試していた。

  ミライトバースで生み出した『仮想未来世界』に自らの意識を飛ばす事ができる機械だ。

  博士がこれを作った理由はただひとつ――

  『おいおっさん! 喘いでばっかいねえでもっと腰振れや! いい歳こいて情けねえな!』

  『お゛お゛お゛んっ! ジン君のチンポ、でっかいのう! こりゃ将来がっ、楽しみじゃ……ぬお゛お゛お゛!!』

  [newpage]

  [chapter:次回予告]

  ついに完成した博士の最高傑作。

  それは設定した通りに世界を改変することのできる装置であった。

  しかしその装置によって世界と博士たちは取り返しのつかない結末を迎えてしまう。

  次回 セカイイジール

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