街はすっかり寒くなり、至る所ではクリスマスの飾りに、それにあった綺麗なイルミネーション、陽気な音楽で溢れている。
白虎の獣人、桜田 満(さくらだ みつる)はそんな人が溢れる交差点を渡っていた。
さて・・・今年のクリスマスプレゼントは何がいいか・・・
満は恋人である川崎 圭介(かわさき けいすけ)のためのクリスマスプレゼントを買いに来ていた。
「う~ん・・・アイツってなにあげたら喜ぶんだろうなぁ」
恥かしいけど、アイツの好みにあったプレゼントが思いつかないのだ。
簡単に言えば俺にはプレゼントのセンスがないのだ。去年は洋服を買ってやった。オシャレに疎い俺はネットやら友人情報に基づいて買った(俺的)オシャレな洋服は圭介の洋服のサイズに合わず、そこで俺はサイズを変えてもらおうと思ったのだが、店員からそれ以上のサイズはないと言われ、結局着れない洋服をあげてしまったのだ。
ただの失敗談と言ってしまってもいいのだが、遠回しに圭介を傷つけてしまった結果を見ると、自分にはプレゼントのセンスは無いと思う。
はぁ・・・去年の失敗を考えると気分が萎えてしまうが、今年はなんとしても成功させたい!圭介に喜んでもらいたい!!
そんなこんなで、満は大手百貨店をくまなく散策しながらプレゼント候補を探していく。
時計、洋服、靴、挙句に文房具まで見たが目ぼしいモノは何もなかった。敢えて言うなら、地下にあった名店のロールケーキだろうか。圭介は甘いものが好きだから買ったらきっと喜ぶだろうけど、最近腹の出っ張り具合を気にし始めた圭介には酷なものかもしれない。保留にはしたが、候補にあげるかと言われれば候補には残念ながら入らないだろう。腕時計も考えたんだが、アイツの手首の大きさが分からないから、これも保留だ。でも、手首の大きさを測れればクリアできるから今のところ有力な候補だ。
腕時計にしようか・・・
考えながら歩いていると家に着く。今日も収穫ゼロだな。
ドアを開けてマフラーを下駄箱の上に乗せるとリビングに明かりが付いているのに気が付く。
「あっお帰りー」
「ただいま」
リビングの炬燵に居たのは圭介だった。
合鍵を渡しているから居ても不思議はないのだけど・・・
「今日、こっち来れるなら連絡してくれればよかったのに」
「ごめん。今日はレポートすぐ書き終えたから勝手に入っちゃった。どうしても会いたくて・・・
それに、三回ぐらい電話は入れたよ?」
そう言われて携帯を確認すると三件の不在着信があった。どうやら品物選びに集中し過ぎで気が付かなかったようだ。
「すまねぇ。ちょっと真剣になってて・・・」
「いや、いいけどさ・・・
でも、何しに行ってたの?そんなに真剣になる物があったの?」
しまった!つい口が・・・
「いや、ちょっと街を歩いてて、面白くてさ・・・あとゲーセンとか・・・」
「満が街を探検してゲーセン?ふ~ん・・・珍しい事もするんだね。ゲーセンなんてうるさくて入れないって言ってたのに」
「だ、だろ?」
「じゃぁ今度一緒にゲーセン行ってみようね~」
「・・・あっあぁ・・・・・・そうですね」
苦し紛れの嘘に納得してくれるが、行きたくもないゲーセンに行かされることになってしまった。
素直にプレゼントを選んでたって言えばいいのだろうけども、その事を言うのは恥かしいし、当日になって驚かせたい。いま言うわけにはいかない。
「さぁ帰ってきたんだから炬燵で温まっていてよ。今日は僕が料理作るからさ!」
「ありがとう」
満の考えてる事など知るわけもなく、圭介は巨体を動かし台所に向かう。満は料理を始める圭介を視界の端に捉えながらプレゼントのことについて考えだす。
さて、またまた百貨店に来ているのだが困った事になった。
圭介の腕に合うサイズがない。作ろうと思えばできるのらしいのだが、少し時間がかかってしまうのだそうだ。
一週間ほどかかると言われてしまったのだが、生憎そこまで時間は無い。クリスマスは三日後だ。しかも間が悪い事に、俺と同じ考えの奴は沢山居るようで、そうゆう特注のベルトを注文する人が多くて一週間かかるのもそのせいだと言う。
ったく・・・なんだってみんなして俺と同じ考えなんだよ。
「あれ、君は満君?・・・」
「あっ!てめぇは・・・」
後ろから声を掛けられてそっちの方を見ると、圭介が仲良くしてる犬獣人の元太。
年上だが、圭介との事件があってタメで話してる。しかも、俺より年上で大人のくせにセクハラ好き。まぁ構わないけど、圭介にセクハラするのだけはやめてもらいたい。
「なんの用?ってか元太さんがなんで百貨店?」
「ダメ?」
「ダメだろうね。なんたって似合わないし、空気が悪くなる」
酷い言い様だが、元太さんはこんな言葉じゃへこたれない。
「ひ、酷い・・・
それはそうと、君こそなんでココに?見た感じ何かを買いに来た感じではあるけど何も買ってないよね?」
ホラ、へこたれない。そうだ、この人なら圭介が欲しがりそうなモノわかるかも。
「圭介のクリスマスプレゼント買いに・・・
圭介が欲しがりそうな物なにがいいかわかる?」
「僕が分かるわけないよ!それに、そうゆうのは恋人の君がよくわかることでしょ」
「だよなぁ・・・」
それを聞いて落胆する満。それを見てちょっと慌て、元太はなんとか考える。
「そうだなぁー ここは妥当に食べ物にしたら?」
「それも考えたんだけど、もうちょっと違うものでもいいかなって思って」
「形が残る物がいいの?」
「そんな感じ」
「相変わらず難しい注文だね」
う~ん、と唸ると何か思いつく。
「洋服は?」
「あいつは大抵のものだったら持ってるし、サイズも・・・」
「そいつはどうかなぁ」
元太さんを見るとニヤニヤしている。
笑う目には邪な色しか見えない。でも何も思いつかないからその色に染まる価値はあるだろう。
俺は元太さんの後についていく。着いた先は元太さんのアルバイト先のアダルトショップ。予想はしてたけど、ここに一体何があるってんだ?
「全く・・・なんだってここに連れてきたんだよ。俺は圭介の・・・」
「プレゼントでしょう?だからここに来たんだよ」
「一体ここに何があるんだか・・・」
「それはお楽しみ~と言う事で☆
さぁ中に入った入った!!」
そこで俺が目にしたものは・・・
クリスマス当日
俺は夜の駅前の広場で圭介を待っている。
空は曇り空で、今にも雨が降りそうだ。いや、いつも以上に寒いからもしかしたら雪が降るかもしれない。しかし、 そんな空模様でも街は煌びやかに、そして華やかにクリスマスを楽しんでいた。カップルも居れば、サンタの格好をした着ぐるみがチラシを配ったり、看板がクリスマス仕様になっていたり、大通りの木にはライトの装飾が施されていて、いつも以上の活気を見せている。
「ゴメン!待った?」
曇り空を見上げていると圭介がやってきた。
クリスマスだっていうのに夜遅くまでバイトとは泣けるものだな。
「そんなに待ってないさ」
「でも、寒そうだよ?」
確かに寒い。でも、マフラーしてるからそこまで寒くは無い。
ひやっ
「うぎゃ!なにしやがる!!」
いきなり首筋に手を入れられ驚く。
「ごめん。でも、結構冷たいよ?
ホラ、僕のと交換してあげる♪」
そう言って俺のマフラーを素早く取って、自分のマフラーを俺の首に巻く。
「どう?暖かいでしょう」
「あ、あぁ・・・暖かい……ありがとう」
圭介のマフラーは確かに俺のマフラーより温かくて気持ちいい。
「わざわざ迎えに来てくれたんだもん。これくらい当然だよね~」
「・・・///」
嬉しい事言ってくれるじゃん。しかし、駅前なのにこんなデレデレしてていいのか?
頭の隅っこでそうは思うものの、今のこの雰囲気は心地良い・・・
ズルい・・・俺だって負けるもんか!
「よし!帰るか!!」
「あ、うん///」
満はそう言うと圭介の手をさりげなく掴んで歩き出す。
「それにしてもさ、その袋の中身ってなんなの?」
圭介が俺の持つ袋を指差す。
「これか?クリスマスケーキだ。好きだろ?ケーキ」
「ホント!?よかった~ 僕も買って帰ろうと思ったんだけど、予約が取れなかった上に売り切れでさ・・・」
甘いものに目がない圭介は袋の中を子どものように覗き込んで、俺に笑顔を振りまいて尻尾をピコピコ動かす。
「まぁ、食べるのは明日だけどなぁ」
「えぇ~ 帰ったら全部食べようよ。鮮度が落ちちゃうよ?」
「明日の分はどうすんだよ」
「大丈夫!また何か買えばいいから!
足りなきゃ足す。これ、大切だよ」
どうせ全部無くなるんだろ?その分、お前の腹も足されていくのはいいのか?
そう思ったが口には出さなかった。圭介の笑い顔で、そんな考えも氷解してしまったからだ。クリスマスぐらいマイナス発言は無しだよな。
二人は寒い風が吹き抜ける夜道を、手を繋なぎながら家路についた。
「はぁ――喰った~♪」
「美味しかったな」
予想通りに、ケーキは7割圭介の腹の中に納まり、元々丸いお腹を撫でながら満足そうにテレビを見ている。
そんな圭介を眺めながら俺は食器を温かいお湯で洗う。そうだ!
「圭介、先に風呂入っちゃえよ。俺は後で入るから」
「そう?じゃぁ先に入らせてもらうね」
そう言うと着替えなんかを持って風呂場に向かう圭介。暫くして風呂場から水が流れる音がし、それを聞くと静かに脱衣所に入る。そして、パンツを取って素早く出る。
そして、自分の下着とあるモノを持って脱衣所に入る。あるモノを圭介の寝巻の下に入れて風呂場に入る。
湯船に入っている圭介は俺の方を物珍しそうに見る。
「圭介入るぞ~♪」
「え、あ・・・うん・・・」
「どうした?俺の裸が珍しいか?」
「そうじゃないけど、なんで機嫌が良いのかわからなくてさ。一体どうしたの?」
ふっ・・・知らないって言うのはある意味そそるな。
「別に意味は無いさ。お前が居るってことに幸せを感じたんだよ」
「そ、そう///僕と一緒に居ると幸せかな~」
「幸せだぜ。お前は俺と居ると幸せじゃないか?」
笑いながら圭介の頬にキスしてみる。圭介はモジモジしながら俺の首に腕を絡ませる。
「僕も、満と居るだけで楽しくて、時間を忘れるぐらい幸せだよ。
・・・絶対離さないんだから!!」
「へっ・・・俺だって離してやらねーから・・・・・・覚悟しとけよ」
お互い見つめ合うと自然と口が触れ合う。ちょっと舌を弄り合う程度のキスをする。鼓動が五月蠅く耳の奥から聞こえる。
「んはぁ・・・満・・・・・・なんだか積極的だね」
「こうゆうのも好きだろ?」
「うん///」
圭介は顔を赤くしながら俺に笑いかける。
「まぁ続きはこの後ってことで・・・」
そう言うと体を洗って先に出る。早く出てこないかと心待ちしながらベッドに入る。そして色々準備をして待つ。
「満!!」
暫くしてると顔真っ赤の圭介がやってきた。
「お似合いじゃないか」
圭介に渡したのは赤色の褌(越中褌って言うものらしい)。
元太さんの店で見たのは、この褌だった。赤と白の褌の1セットが2929円なり。
安すぎる買い物になっちゃったが、圭介が満足そうで何よりだ。
「お似合いじゃない!!僕のパンツ、返してよ・・・」
「何言ってんだ。恥かしそうに立ってるくせに律儀に褌着けてるじゃんか。それで何が不満なんだ?」
圭介は恥かしそうにモジモジとしてる割には付属の説明書でガッチリと絞めている。なんだかんだでノリノリだ。
「なんだかんだで、嬉しいんだろ?ホラ来いよ」
ベッドの横をポンポンと叩いてやると、俺の横にやってくる圭介は未だに目が忙しなく動いている。俺が初めてベッドに誘った時と同じ反応・・・相当恥かしいみたいだ。
俺はゆっくりと押し倒すと優しく舌で首筋を舐める。
「ぬぁ!あぁ・・・」
こそばゆそうに喘ぐ。
もう褌の前にシミをつくり、少し盛り上がっている。その濡れてる先端を爪で優しく撫でてみると圭介は弓状に体を反らせて呼吸を乱す。
「ほぅ、いつもより感度が良いじゃないか。そんなに嬉しかったのか」
「う、うん///」
いつもなら反抗するところを今日は素直だ。それに、恥じらいながらも俺のパンツに手を掛けてくるところが積極的だ。圭介は俺のパンツを下ろして、俺の肉棒を握ってもの欲しそうにこちらを見る。
何を言いたいのかわかるが、ここで意図を汲んでやるのは面白くない。
「何がどうしたいのか言ってみろ。でないと分かんないぞ」
「あぅ・・・舐めたい・・・・・・舐めさせて欲しい///」
「いいぜ。気持ちよくしてくれよ」
そう言ってやると圭介は嬉々として俺の肉棒に舌を這わせる。
圭介の唾液で艶やかに光る亀頭。それを美味しそうに舐める圭介の顔は恍惚としながらも何かを俺に求めていた。
俺もさすがに我慢できなくなり圭介を引き剥がすと静かにベッドに寝かせて、盛り上がる褌の部分を布越しから舐める。
「はぁ!・・・あぁ、んあぁ・・・・・・」
俺の唾液で褌の前が濡れ、透けて見える圭介の小さな肉棒。まだまだ、皮を被って可愛らしい短い肉棒は先走りを流しているのが布越しでも分かる。
暫く眺めていると圭介が俺の耳を弄ってきた。顔を見るとちょっと不満げ・・・
「もう、いいでしょ・・・・・・早く入れてよ///」
「しょうがねぇな。ちょっと腰浮かせろよ」
腰を浮かせると素早く褌を抜き去る。
これで完全に裸になった圭介に覆い被さるとキスをする。
わざと音が出るようにキスをして、その間に近くにおいてあるジェルを手に取って圭介の尻の穴に塗る。
「うふぅ・・・・・・んぁ!あぁ・・・みつる・・・」
「もうちょっと我慢しろ」
焦らされて、俺に早くしろと遠回しに誘う圭介。むしろ焦らされてるのはこっちの方だ。でも、ここを丁寧にいかないと圭介に負担がかかる。
満は丁寧に、それでいて早く解れる様に激しく指を抜き差しし、指を増やしていく。
「よし・・・これくらいでいいだろう」
指が簡単に三本入るぐらいまで解れ、俺は肉棒をヒクヒクする穴にくっつける。
「一気に入れるからな」
「入れて・・・」
圭介の声を聞くと一気に自身を圭介の中に入れていく。圭介は甲高い声をあげてシーツを掴む。
今まで我慢していた分、俺は我慢が出来なくて早々に腰を動かす。
「はぁ・・・はぁ・・・は、激しっ・・・もっと///・・・」
「あぁ・・・満足するまで掘ってやるよ!」
俺は圭介を抱きしめる。圭介が俺を抱き返すと、腰の動きを早くして圭介をより激しく突き上げる。
圭介の小さい喘ぎ声と熱い吐息が俺の耳に当りそれが更なる興奮を呼び起こす。
「あぁ!イク・・・イク!イッちゃうよ!!あぁぁ」
「先にイッちまえ!」
圭介の奥を今までより強く突く。
「うああああああ!!」
びゅるびゅる・・・
圭介がイッたのと同時に中が締まる。俺は強い快感を得るために更に腰を打ちつける。
「うわっ・・・はぁ・・・」
「くぅ・・・圭介!イクッ!!」
俺は力を込めて突きあげると圭介の奥で果てる。
「うは・・・があああぁ・・・・・・」
「あぅぅ・・・満のが、満のが入ってくる///」
「よかったぜ・・・」
二人とも息が荒いまま見つめ合うと労いのキスをする。
「久々だから疲れちゃったね・・・」
「そうか?俺はまだいけるけど」
「もう///相変わらずすごいね・・・・・・後5分ぐらいは休ませてよね」
「それくらいで回復できるお前もすげぇよ。取り敢えず休憩だな」
俺は火照った胸に圭介の頭を押しつけて頭を撫でてやる。圭介は背中に手を回して俺の尻尾を弄る。
暫くの休憩。俺は圭介が退屈しない様に尻尾を動かしながら圭介の汗の匂いを嗅ぐ。
パタパタ・・・
「ん?」
窓の方から何か軽い物がぶつかる様な音がする。
「どうしたの?」
「窓から何か聞こえる」
俺は全裸のまま、カーテンを開ける。
結露を手で拭うと暗い外を覗き込む。
「圭介!雪降ってるぞ」
「え!?」
この地方では中々降らない雪が、暗い夜の街に降っている。風が強いのか時よりものすごい速さで雪の粉が目の前を通り過ぎていく。
「ちょっと遅いけどホワイトクリスマスになったね」
「あぁ・・・」
俺は圭介の手を掴む。そして目が合う。
「圭介、愛してるぜ」
「うん///僕も愛してる」
頬を染めながら二人は静かにキスをする。
いつもよりちょっと長めのキスを・・・
完