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ヒグマ獣人高校生柔道部男子(性奴隷じゃないIF)が合宿で後輩に寝込みを襲われる話

  ビニール畳を汗ばんだ足が踏みしめる、ぎゅぎゅっという軋みが柔道場全体から響き渡っている。柔道着に身を包んだ十数人の高校生達が、二人組に分かれ乱取りを行っていた。

  ハスキー犬の獣人、[[rb:蓮城 > はすぎ]] [[rb:充波 > みなみ]]は脂肪と筋肉の乗った太い足を力強く踏みしめる。どちらかといえば肥満体型にも見える充波は、その実、その脂肪の下に逞しい筋肉を備えている。

  それを密やかに主張するように、乱取り相手の袖を掴むその動きは、重心の崩れが全くない程に安定した動きだった。靭やか、かつ重厚。そんな恵体を持つ充波だが、しかし、柔道者としての腕前は目の前のヒグマ獣人には劣る事をよく知っている。

  「遠慮するなよ?」

  「……分かってるっすよ」

  互いに柔道着を握りあい、向かい合う。柔道着の襟を掴む、充波がその少し開いた襟首から逞しくもむっちりとした胸板に視線が吸い寄せられたその瞬間。

  (あぶ……ねッ)

  ぐッ、と袖を引かれ重心が揺さぶられた。目の前のヒグマ獣人が、充波を投げ飛ばそうと重心を崩しに掛かったのだ。

  咄嗟に足を擦り、体裁を整えながら牽制に相手の体を引く。だが、その程度ではびくともしない。

  目の前の乱取り相手――久間里 椿は、充波の先輩。高校2年の柔道部員だ。

  地区大会では優勝常連、県大会にもなると中堅程度の実力。

  正義感の強い彼は、誰かが困っていると思わず助けに入ってしまう性格で、呆れられつつも慕われてもいた。充波自身、彼がこの部にいなければ、中学生で柔道は止めている。それほどに、充波はこの先輩の事が大好きだた。

  それは、先輩としても、――性的な対象としても、だ。

  彼が見知らぬ男に拉致され、陵辱され、その姿をネタに揺すられて性奴隷にされる――なんてありもしない妄想で何度お世話になった事だろうか。

  パラレルワールドなんてものがあるなら、そんな事になっている先輩もいるのだろうか。

  (なんて思ってたら、やば……勃ってきちゃった……)

  充波は、乱取り中だと言うのにパンツの中で暴れ始めんとする若気の漲りを抑え込もうと、足を僅かに移動させる、その瞬間。

  「……ッ!?」

  ドバンッ!! と盛大な音を立てて、充波の体は畳に叩きつけられていた。咄嗟に取った受け身の音が柔道場に轟く。見事な背負投だ。

  「ひ、ふ……」

  「こら、充波……お前、今気ぃ抜けてただろ」

  隙を突かれて投げられた充波は、息を二回ほど大きく吸ってから、ようやく投げられたと気づいた。

  そんな充波の頭の上にしゃがみこんで椿は、充波の頭にこつんと拳を落とした。まるで弟を扱うような叱り方だ。「練習中に他の事考えてちゃ、危ないぞ」と言う椿に、しかし、充波の意識はそこにはなかった。

  充波の頭の両脇に膝を畳んでしゃがむ椿の股間が、充波の視線すぐ上にあったのだ。

  余裕のある柔道着も、しゃがめば流石に布が突っ張って、その股間の膨らみがむっくりと浮かび上がっている。

  「す……すんませんッ!」

  「はは、なんだよ。そこまで怒ってないけどさ」

  そこそこの大きさがあるその膨らみの中身を想像して、再び股間がむかむかと疼き出した充波は、慌ててごまかすように起き上がると正座すると、椿はそんな充波の大げさな反応に吹き出していた。

  「やっぱ、椿先輩、カッコいいっすね」

  「ん? またそれかよ。お前くらいだよ、カッコいいとか言うの……」

  と、椿は口を尖らせて、顔を逸らす。そんな所は可愛いと思うのだが、童顔であることを気にしているらしい事を知っている充波は、それは言わずに心に仕舞っておいた。

  ◇◇◇

  「ただいまっす、飯と風呂の時だけが幸せっすよねー」

  食事と入浴も済ませた後、充波は自分の部屋に帰ってきていた。

  今は柔道部の合宿中だ。当然、家に帰るわけでもなく、併設されている宿舎に宿泊している充波は、狭い二人部屋に入りながら、同室相手――椿先輩に声を掛けた。

  三年から風呂に入り、一年は最後。二年生である先輩は先に上がっている。

  「あれ? 先ぱ……ぃ゛ッ!?」

  だが、返事がない事に首を傾げて、自分の布団の反対側に視線を向ける。

  二年と一年で奇数になった為、普通は同級生で組まれる部屋割は、充波だけ二年の椿先輩と同室になっていた。それを知った時、充波は心の底から歓びの雄叫びを上げそうになるのを、必死で抑え込んでいたのついさっきの出来事のように覚えている。

  椿先輩の寝顔や、朝の着替えとかを見れちゃうんじゃないか。

  そんなワクワクを胸に今日の日を待ちわびていたのだが、そんな充波も、目の前の光景には思わず声を上げそうになっていた。

  思わず口を抑える。

  自分の目の前で、椿先輩がパンツ一枚で布団に転がり、仰向けになって静かに寝息を立てていたのだ。

  「……そりゃ、つ、疲れてるよな」

  人一倍練習に打ち込んでいた椿先輩だ。充波はまだ消灯まで時間があるの確認しながらも、起こさないように寝支度を整えていく。

  すう、すう、と寝息と同時に椿先輩のお腹と胸が上下する。短い茶栗の被毛はお風呂上がりだからかいつもよりふわふわとしていて肌触りが良さそうだ。

  いつもは凛々しい顔も、今は穏やかで可愛い。でもいつもの格好良さも失われてはいない。

  起こさないようにと思いながらも、横目でオレは先輩の姿を見てしまう。

  丸く膨らんだお腹の下、無骨な黒のボクサーパンツがある。まるで色気のないそんなチョイスがむしろ椿先輩らしくて、充波はその膨らみに釘付けになっていた。

  「……」

  竿の膨らみが左側に寄っている。ゴクリ、と唾を飲み込んだオレは思ったよりも大きく鳴った喉を手で押さえ、椿先輩が起きたりしないかと身を竦め、そして、何もない反応に安堵の息を吐いた。

  「ぐっすりだな、先輩。今なら――」

  と呟いて、充波は続けようとした言葉に、自分で驚いていた。いたずらしても、起きないんじゃないか? と続けようとした充波は、先輩から目が離せない。

  じりじりとゆっくり椿先輩へと近づく。充波はそろそろと椿先輩の手の平の上に、自分の手を乗せた。優しく指を畳むと、無意識にか椿先輩も充波の手を握り返してくれた。

  「……手、繋いじゃった……」

  骨太な手は、ふにふにとした柔らかさも同居している。その感触がたまらなく愛おしい。充波はもう自分で自分を止められなかった。手を触って起きてくれたなら、きっと止まれただろう。もしかすると練習疲れで、いつもより頭も弱くなっていたのかもしれない。

  充波は、ゆっくりと椿先輩の体を愛撫していた。

  「先輩の、おっぱい……柔らかい、気持ち……いい……」

  充波は胸をふにふにと揉みしだいて、お腹を撫でる。円を描くようにその被毛と脂肪と筋肉の感触を堪能した後、充波の視線は、ある一点を見つめていた。

  ドキドキと心臓が高鳴っている。まるで試合を終えた直後のような動悸に急かされるように、充波はそこへと――ボクサーパンツに包まれている膨らみへと指先を伸ばしていった。

  「……ん、……」

  竿の膨らみ。それを指の腹で撫でれば、椿先輩は少し寝息を漏らした。だが、起きる気配はない。充波は指でその竿をなぞるように撫で、そして、指で挟むように擦り上げていく。

  「すげ……今、俺……先輩のちんこ、触ってる……っ」

  唾液が溢れ出そうになるのを何度も呑み込みながら、充波は次第に硬さを増していく先輩のちんこを布越しに扱く。ムクムクと屹立していく雄肉がパンツの中で窮屈そうに盛り上がり、その先端には漏れ出した液体がシミを作り出している。

  直接、それを見たい。そう思った時には既に、充波はそのパンツに指を掛けていた。

  ゆっくりとパンツをずらしていけば、窮屈そうにしていた椿先輩の雄茎がその先端を天井へと向けながら現れた。

  「はぁ、はぁ……っ……先輩の、ちんこ……っ」

  デルタゾーンに先走りの釣り糸を垂らす先輩のちんぽは、解放された喜びを表すように雄臭い匂いを解き放ちながらひくひくと脈動していた。

  洗ったばかりだろうに、それでも思春期の雄が発する淫猥な匂いは石鹸の匂いには紛れてくれない。パンツに遮られていた椿先輩の匂いが充波の鼻に入っては、脳みそを麻痺させていく。

  椿先輩のそれは童顔の彼のモノと考えると、十分に立派だった。半分剥け上がった亀頭の先端には、新しい先走りが膨れ上がって、その皮と亀頭の境目に輪状の水たまりを作っていた。充波はその光景に生唾を飲み込みながら、恐る恐るその竿に手を伸ばす。

  「ん、ぅっ……」

  くちゅ、と指先が触れるだけで、先輩の体はびくりと跳ねて、そして大きな吐息が漏れる。しかし起きる気配はない。充波はそのまま根元から上へゆっくりと手を動かし始めた。

  「ふ……っ」

  くちゅり、くちゅっと卑猥な水音を立てて上下し始めた充波の指で、椿先輩は声を漏らしながら体を震わせる。自らの手で感じてくれている、そんな歓びが充波のブレーキをどんどんと壊していく。

  もう誤魔化しようもない。充波は、椿先輩のチンコの根本に鼻先を寄せて、その濃い匂いを吸い込んだ。汗と石鹸と獣の匂い。乱取りで組み合った時なんかでは感じられない特濃のフレグランスに、充波はブンブンと揺れる尻尾をそのままに、舌をだらりと垂らしていた。

  「……ん、ぅ……」

  (も、我慢できないっす、先輩……っ)

  充波は犬科の長いマズルをぐぱ、と開いて先輩のチンコを奥まで咥え込んでいた。

  (……、ん……これが、先輩の……味……!)

  口いっぱいに広がる塩み、微かな苦味、そして、口の中を蹂躙する椿先輩の雄臭さ。それらに一気に脳を焼かれながら、充波は先輩のチンコを咥えこみながら、舌でその茎を舐っていく。

  「ふ、ぅ……んっ……」

  舌のざらついた表面が先輩のチンコを這い回っていく。その刺激に、先輩は時折吐息を漏らしながら小さく身動ぎする。充波はそれが嬉しくて、夢中で舌を動かしていた。

  先輩が起きてしまうかもしれない――そんな不安はどこかに消えてしまっている。日頃抑え込んでいたはずの欲望が充波の頭を支配し始めていた。

  (先輩のちんぽ……美味しいっす……っ)

  充波は先輩の味と喘ぎ声をオカズに、ギンギンに屹立したちんこを扱き始める。ジャージとパンツを膝まで下げて、ぐちゅぐちゅと手を上下に動かす。もはや、ふざけて触っていた、なんて言い訳も出来ない。こんな光景を見られれば、きっと椿先輩に心底から軽蔑され、嫌われるだろう。

  それを分かっていながらも止められなかった。

  口いっぱいに広がる先輩の味は、充波にもっと酷い後輩になれと唆してくるようだった。

  (オレ、先輩の先走り飲んでる……、喉に絡まって、熱くて……エロい……ッ)

  頭を上下に揺らしながらマズルの上口蓋と舌で挟んでズルズルと擦り上げれば、塩っ辛い液体が肉茎の穴から溢れてくる。それを啜りながら、チンコを扱き上げていけば、びりびりと背中を駆け抜けていく快感に全身が痺れる。

  (あ、……っやばい、オレ……イク、イク……ッ、ティッシュも何も、……ッせめて、オレのパンツに……ッ)

  快感が絶頂へと達する。

  体の奥底から、精液が溢れかえってくる感覚。それが腰の奥で熱気を放ち始めている。このままだと暴発してしまう、止められない。

  限界まで我慢しながらも、それでも、もう充波は自分で自分を止める方法はなかった。

  (イク……、イク……ッ!)

  「充波……?」

  「――ッ」

  そんなオレを止めたのは、その部屋にいたもう一人の声。

  そう、それは、他の誰でもない椿先輩の声だった。

  ◇◇◇

  困っていた。

  まさか合宿に来て、こんな事になるとは全く思っていなかったのだ。

  「すんません……! オレ、ほんとに……すみません、した……!」

  椿の目の前で後輩が必死の形相で土下座している。

  膝までズボンとパンツを下ろして、尻丸出しで土下座をしているのを椿は複雑な表情で見ていた。正直、今この状況を見られたら、椿が後輩を虐めているようにしか見えないだろう。

  状況としてはこうだ。

  風呂上がりに眠くなったから、寝間着に着替える前に一眠りしていたら、目が覚めた時、椿のチンコを後輩がフェラしていた。

  当然、男だ。柔道部に女子マネージャーなんていないし、いた所で、当然合宿で同じ部屋になる訳がない。

  「もう先輩と関わらないんで……ッ、気、気が済むなら好きなだけ殴っても、オレ……!」

  「待て待て……ちょっと整理させてくれって」

  混乱している中、物騒なことを口走り始めた充波を慌てて止めた。まるで、本当に殴ってくださいと懇願してきそうな勢いが怖かった。

  「えっと、充波。なんだ……何してたか……聞いて、いいか?」

  「ぅ……」

  とでかい図体を縮めて泣いている後輩の表情が一気に暗くなるのを見て、椿は選択肢を誤った事に気付いた。

  顔を青ざめさせて、それでも、己の罪を告白しようとワナワナと震える口を開くハスキー犬の獣人にオレは思わず待ったを掛けていた。

  「ああ、いい、いい! なんだよ、俺がワルモノみたいじゃんか……!」

  「すんません、オレが悪いんす……ッ、オレが……、気持ち悪いっすよね……、こんな後輩……ッ」

  「いや、そんな事ないって……っ、そりゃ、びっくりはしたけど……!」

  正直、気持ち悪い。

  男にちんこをしゃぶられていた、なんて目覚めは、恐らく椿の人生の中でも最悪の部類に入る。

  だが、だからといって椿には、目の前の後輩を悪し様に罵る事は出来なかった。

  「……えっと」

  困り果てる。

  充波の事は気に入っている。可愛いとからかわれるばかりの椿をカッコいいと言ってくれるし、部活も真面目で、慕ってくれている事も分かる。

  だが、性的な目で見られている事は、まあ、嫌だ。

  とはいえ。

  とはいえ、だ。そんな感情だけで、これだけ必死に謝っている後輩に追い打ちを駆けるような事は椿には出来なかった。そうすれば、後輩が傷つくと分かり切っていて、そんな事は出来ない。

  困っている人を見れば助けたいと思い、そして実際に行動を優先するのが椿なのだ。

  「そんなんで気持ち悪いとか、言わないって……な?」

  「でも……オレ……ッ」

  と肩を叩くも、充波はまるで自分で自分を責めているように、泣き止んでくれなかった。弟がぐずり始めた時も、こんなやるせない気持ちになるのを思い出していた。弟相手なら、こんな時どうするか。それをふと考え、そして……。

  「よし、分かった!」

  と椿は覚悟を決める。弟がぐずった時、その時は兄として「ダメなものはダメだ」ときっぱり言い捨てるのだ。そして、その上で椿がどうにかできる事ならば力を貸していた。

  「お前がしゃぶりたいなら、ちんこ、しゃぶっていい」

  「……はい、オレ……、もう……」

  充波は、ぐずりながら頷いて、そして、それから反応が固まったかと思えば、まるで幻聴でも聞こえたようにゆっくりと椿の顔を見上げていた。

  「……、ぇ……?」

  ◇◇◇

  もう一度、同じセリフを言った椿は、やっぱり後悔していた。

  「……んっ、ぅ……」

  充波が椿のチンコにしゃぶりついている。隠す必要もなくなったとばかりに積極的に椿の屹立に絡まる舌は、ざらざらと椿の気持ち良い所を擦り上げていく。その刺激に椿の萎えていた茎は瞬く間に元気を取り戻していた。

  裏筋を擦られ、亀頭に吸い付かれれば、我慢していても声が漏れ出てしまう。

  男の後輩にチンコを良いようにされて、それでこんな声を上げてしまっている。それは、思っていた以上に羞恥が込み上げてくる仕打ちだった。

  「先輩の……すごい……」

  充波は無心に椿のモノをしゃぶっている。裏筋を舌先でなぞり上げながら、カリ首を唇で締める動きに椿の口から甘い声が漏れ出る。

  「く……ぅ」

  「椿先輩……気持ち、いっすか……?」

  「……ばか、お前……っ」

  言える筈がない。

  ただでさえ男にしゃぶられて、尚且つ気持ちいいだなんて言えるはずがない。だが、言わないまでも快感を感じている事は明確だ。ビクビクと脈を打つ椿の雄茎は、常にフル勃起状態だ。気を抜けば今にもイカされてしまいそうな所を何度も堪えている。

  (なんで、俺が一方的に……)

  椿はそれが堪えられなかった。

  気持ちよくない、と嘘を吐くことも出来たはずの椿に嬉しそうに笑みを浮かべる充波。そんな彼にされるがままになっている事が気に食わないと思った椿は、手持ち無沙汰になっている手を充波の胸に伸ばしていた。

  ふっくらとしたその肉の塊は、見ようによっては女子の胸に見えないこともない。

  普段は絶対に思わない事を想像するのは、寸止めを繰り返していて、性欲が理性を押しつぶしているからだろう。

  椿は、オカズに使っているアダルト動画を思い出しながら、シャツに浮き出た乳首を、クリッと摘んでやった。

  「ひ、ぁ……ッ!? ぅう、先輩……!」

  そうすると、充波は体をびくんと跳ねさせて思わず椿のチンコから口を離して、椿を恨みがましそうに見上げてくる。意趣返しが出来たようで面白い。

  椿の頭の中に妙案が浮かんでいた。

  俺が後輩にイカされるのが嫌なら、先に後輩をイカセてやればいい。

  「せ……先、輩……ッ?」

  「ほら、しゃぶれって」

  「ん、む……ぅう……っ」

  椿は自分のチンコを充波の口元に差し出したまま、体を横にする。そうすると目の前に充波のチンコがぶら下がっている。充波の方は、突然の事に困惑しつつも椿の屹立を再度口に咥えた。

  再び欲肉が熱い粘膜に包まれるのを感じながら、椿は目の前の充波のチンコを握りしめていた。

  「んあ……ッ、先輩……っ、オレ……」

  「ん、どうした?」

  「……っ、あぁ……ダメ、っす……俺、出ちゃうっすよ……!」

  「出せばいいじゃん」

  「……ッん、ぅう……!!」

  言ってやった。

  男相手に言う言葉じゃないんだろうが、正直限界が近い事は椿も同じだった。男の性器をベタベタと触りたくもない椿は、充波がさっさと射精する分には困らない。

  そのセリフに焦ったのか、それとも我慢していただけだったのかは判断し兼ねるが、充波は椿の熱肉を喉奥まで一気に咥えこんで、その広い舌で全体を包み込むようにして刺激し始める。

  「……ッ、ぁ、……ん、くうっ……!」

  男だろうと、誰かにフェラをされる事は始めてだ。そんな慣れない刺激に椿の体は敏感に反応を示す。舌が屹立をなぞり上げる度に、椿は腰を浮かして熱い吐息を漏らした。その反応に充波は嬉しそうに目を細めると、今度は亀頭を頬肉で締め付けてくる。

  「ッ……!」

  男の口でこんなに気持ちいいなんて信じられない。いや、むしろそれがこの後輩だから余計に気持ちが良いのだろうか。そんな戸惑いと共に、椿の手の中の充波の屹立がビクビクと痙攣し始めていることに気付く。

  そんな時、唐突に後輩の口奉仕が止まった。

  どうしたのかと、視線を向けた椿に、充波の色欲に滲んだ淫猥な目が語りかける。

  「先輩……っ、俺、……先輩にしゃぶって、ほしいっす……ッ」

  「はあ!? お前な、いい加減に……」

  「一生のお願いっす……!! 俺のチンコ、先輩の口で気持ちよく、して欲しいんす……!」

  「……っ、……」

  椿は、泣きそうな声に良心が痛むのを感じていた。なし崩し的に良いようにされているようにも思う。だが、充波の言葉には嘘がないことは、数ヶ月程度の短い付き合いの中でも分かっていた。

  断固拒否する事もできる。

  その『できる』という事が、椿をその選択を取る事を躊躇わせていた。

  目の前で充波のチンコが涎を垂らしている。握っているからこそ分かる。充波は、椿が強く刺激するだけで達してしまうだろう臨海点ぎりぎりの状態だ。

  そんな時に、椿が今受けているような刺激を与えられればどうなるのか。きっと瞬く間に絶頂を迎えるにキマっている――椿の、口の中でだ。

  子犬が母親に甘えるように、充波が椿の鈴口をちろちろと舐める。椿も、その口の中に突っ込んで思いっきり射精してしまいたい。そんな射精欲で頭がいっぱいになっている。発情した男子高校生なんてものは、誘惑に勝てるはずがないのだ。

  「……、ぁあ、くそ……後で覚えてろよ……」

  椿は言い捨てると、充波の股座に顔を埋める。

  「ん、ふ……ぁ」

  先走りに唾液が溢れてくる。それをできるだけ呑み込まないようにしながら、椿はその屹立に舌を這わせていく。舌に広がる濃厚なオスの味と鼻腔をくすぐる匂いに椿は眉を顰めた。

  だが、それでも口を離すことはしなかった。

  「ん、ぁく……ッ、先輩、の喉……っ気持ちい、い……ッ」

  唾液でぬめりを持たせながら、根元まで咥え込むと喉奥へと誘うように締め付けてやる。そうすれば充波が気持ちよさそうな声を上げる。

  そのまま、前後に頭を揺らして、充波の獣欲を舌で擦り上げる。充波にされている事を見様見真似で再現してやれば、面白いように充波の体はビクビクと震えて、椿の肉を咥える口の中が脈動するのを感じる。

  良いようにされるだけじゃないぞ。そう後輩に教え込むように、椿は容赦なく充波を吸い上げ、口端から先走りと唾液を逃しながら、舌でその熱い肉棒を撫でつける。

  「ん、ッ、ふぐ……っ」

  そんな風に充波を苛めてやれば、限界も近かった充波が我慢などできるはずもない。椿が、その膨れ上がる獣欲の暴発に気付いたのは、それが起こる、まさに寸前だった。

  びくんと、竿が跳ねた感覚に椿は慌てて、その屹立から口を離す。が、一瞬、それは遅かった。

  「ぁ……ッ、ぁ……んん、ッ……ん、んんんッ……っ」

  どぴゅ、るるッ!! 迸った白濁の先端が椿の口の中へと躍り込み、途中で閉じた唇に遮られてその顔面に雄種が塗りたくられていった。

  そのまま、二、三回脈動したチンコに精を吐き出された椿は、口に広がる苦い味と独特な臭気、顔中に飛び散った粘着く感覚に、喉奥から吐き気の籠もる声を放り出していた。

  「お、ぇ……ッ、飲んじ、……んッ、ぉあ……っ!?」

  流石に怒られる。充波がそう思ったのか分からないが、椿が何か言葉を発しきるよりも先に、その勃起したままのチンコに充波は激しくむしゃぶりついていた。

  一気に絶頂へと上り詰める快感に、椿は言葉も忘れ、喘ぎ声を上げる。思わず口を抑えた。自由時間も過ぎたこの時間なら遊びにくるやつはいない。だが、大きな声を出せば流石に他の部屋から何をしているのかと覗かれるかもしれない。

  「ん……っ、イク、……充波、ッ……離せ、って……充波……ッあ、あっ……来る、も……ッぁあっ……!」

  焦る椿に、しかし充波はむしろその屹立を奥まで咥え込む。そのまま、舌で全体を強く撫でつけられてしまえば、もう椿にはどうしようもなかった。

  決壊したダムのような勢いで放出された精液が、充波の口の中へと濁流のように注ぎ込まれる。

  「ん……ッ、ぅ……くん……ぅッ」

  それを充波はぐぎゅりと喉を鳴らしながら呑み込んでいく。しなだれ始める肉茎に吸い付いたまま、充波はその雫を最後の一滴まで、喉の奥へと流し込んでいった。

  ◇◇◇

  「……あ、あの先輩……オレ、今日も同じ部屋で……いいんすか?」

  「なんだよ、……代わりたいなら誰かと代わってもらえばいいだろ?」

  「いや……オレじゃなくて、先輩が、嫌じゃないかなって……」

  充波は、これから入浴に向かう椿に小声でおずおずと話しかけていた。昨日の夜の事なんて無かったようにいつも通りだった椿に、聞けずじまいだった事を今日初めて聞いたのだ。

  緊張もするだろう。

  そんな充波に帰ってきたのは、困ったと言わんばかりの視線だった。

  椿も昨日の事を覚えていないわけではない。正直、充波に腹の立つ所もあるが、結局流された自分もいたわけで、あんまり掘り返してほしくないところでもある。

  それに、無闇に傷つけるようなことをしたくないと思った判断自体には、後悔していないのだ。

  「二度目はないからな、次は思いっきり投げ飛ばすぞ」

  だから、椿はそう釘を刺すだけ刺して、部屋を出ていった。

  そんな後ろ姿に充波は。

  「……かっけぇ」

  その懐の広さに改めて惚れ直すのだった。

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