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怪しげな銭湯に通い出した狐獣人の俺が、デブになってデブ専デブになっていく話
◇◇◇
「はッ、『湯の効能:食欲増進・精力増強・巨体嗜好……』って、馬鹿じゃねえの? 笑える」
狐獣人の俺は、銭湯の壁に張られている温泉の効能表示を一瞥して、鼻で笑い飛ばした。
寂れたビル街の片隅にあるスーパー銭湯に俺は来ていた。安アパートに住んでいるフリーターの俺にとって、日々のシャワーだけでも結構な痛手になる。いい加減二日に一度のシャワー生活にもうんざりし始めてきた頃合いに、SNSで安い銭湯を調べているとアパートのほど近くにここの銭湯を見つけたのだ。
アプリで入場チケットを購入するシステムなのだが、その金額が計算すれば毎日通っても二日に一度のシャワー代よりも安く済むとなれば、深夜の散歩に繰り出す理由には十分だった。
自動受付をエレベーターに乗る前に済ませると、そのまま地下の男湯に向かった先にあった張り紙は、ふざけた内容としか言えない。
「ま、安けりゃ良いんだけど」
安い銭湯なんだから別に多少おかしかろうと構わないか。
どうせ用意なんてされてないだろうと思って持ってきたタオルとシャンプーを抱え直して狭いエレベーターを下りた俺は、特にその張り紙を気にすることも無く脱衣所に入り、ふと周りを見回した。
結構広めだが、場所も場所だけに客入りは少ないらしい。のだが、どうにも体がでかいヤツが多い気がする。
年齢はバラバラだが、ジムにでも通っているのかムチムチに筋肉質のヤツや、逆にぽっちゃりとした体のヤツばかりで、ひょろひょろの男はいない。
まあ、かく言う俺も日雇いバイトで引越し作業や荷降ろしで結構鍛えられていて見劣りをする訳でもない。気恥しさもなく、俺はそそくさとトランクス一枚になってロッカーを開ける。
「客が多い風呂は寛げねえしな、穴場でラッキーだ」
別に男の身体に興味があるわけでもない。俺はトランクスを脱いでロッカーに放り込むと、そのままタオルを腰に巻いて風呂場に入っていった。
◇◇◇
「ああ、くそ……ッ、腹減ったなァ……晩飯食ったのに……!」
それから数ヶ月。
俺は毎日その銭湯に通っていた。人気がない事が信じられないほどに風呂場は新しく、ついでに言えばシャンプーもブランド物が置かれていて自由に使えている。
更に良く館内を見てみればタオルの貸出もあり、正直あの安さで利用できるのは破格を通り越して異常だ。
女湯はビルの上階、男湯は地下にあるという変わった構造もだが、普通のスーパー銭湯とは違っている所になにかカラクリがあるのかもしれない。
「ん、く……ぅっ……!」
そんな事を考えながら俺は、アパートのベッドに転がりながら、ギンギンに勃起したチンコを扱き上げていた。
ガシガシと手の平で押し潰すようにしながら、激しく上下に擦りあげれば、腰の奥からジンジンとした快楽が競り上がってくる。
込み上げる衝動のまま、俺は抑えこんでいた欲望を解放した。
「んぐぅ、……いく、いぐ……ぅお、おお゛ぉおッ!」
ドビュッドビュウっ……!! と竿を暴れる程に震わせながら、濃いザーメンが飛び出して俺の腹の上にボタボタと斑点を作り上げていく。
自分でも驚く程にここ最近、性欲がひっきりなしにやってくる。女とのセックス以外でここまでガチガチになる事もほとんど無かった逸物は、仕事中だろうと構わず中身の詰まった鉄みたいに硬くなってくれるのには正直困っている。
「抜いてもムラムラするし、腹もすぐ減るし……」
どっかおかしいんじゃねえのか。と思ったその時、ふと最近ほぼ毎日通っているあの銭湯に張られていた効能を思い出した。確か食欲がどうとか、精力がどうとか。
むわりと俺の腹の上から漂ってくる雄種の匂いを嗅ぎながら、腹に散った精液を拭う為に枕傍に置いた箱からティッシュを数枚乱雑に引き抜いて、白濁を拭い去った。量も以前に比べて明らかに増えている。
「ま、そんなわけねえか」
と、まだ微妙に濡れたままの毛並みをそのままに服を着る。そして、汗ばんだ体を流そうと、件の銭湯に向かうのだった。あの張り紙は、どうせ爺を客にする為の適当なでまかせに違いないと。
俺はそう思っていた。
◇◇◇
のだが……。
「おいおい、嘘だろ……?」
それから暫くして、俺は自分の異変に気がついた。
オキニだった服に袖が通らなくなった。確かに少し太ってきたかもしれない、と思っていた俺は、じっと玄関の姿見鏡に映るトランクス一枚の自分を見つめて驚愕した。日雇いのバイトで鍛えている体は別に衰えてはいない。むしろ前より力が出しやすくなったくらいだ。
だというのに、何故俺は今まで気づかなかったのか。
鏡に写る俺は、筋肉質だなんて言えるような体型からはかけ離れていた。でっぷりと膨らんだ胸板、腹筋が浮かび上がっていた腹は、いまや丸く膨らんでシックスパックどころかワンパックすら見当たらない。
俺は慌てて押し入れの中に眠っていた体重計を引っ張り出してはその上に乗り、そして、驚愕した。
103kg。
そこに表示されていた数値は、今まで見たことのない桁をしていた。この体重計三桁も計れるのかなんて事を考える暇もない。
「どうなって、どうなってんだよ……!」
せめてもの抵抗と下着まで全部脱いで体重計に乗っかっても、何も変わらない。いや、鏡に映る俺の姿が更に滑稽になっただけだ。
丸々と太った腹の下で、同じように太ったのか記憶にあるよりも大きく膨らんでいる俺の包茎が揺れていた。鳥肉のようにぶっとく膨らんだ太もものせいで足が短くなったように見える。膨らんだ腹でヘソの位置が下にズレて短足胴長の印象が更に深まる。
足の間から尻尾が怖がるように膨れ上がっているのを見て、俺は。
「俺、こんな……エロかったっけ?」
ムクムクと。
ありえないことに、みるみる内に勃起までしていた。腹の下で天井に伸び上がったバキバキの魔羅。こんな見にくいデブの自分を見てエロいだなんて、思える方がおかしい。そう思いながらも俺は湧き上がる性欲に耐えきれず、鏡の中の俺をオカズにチンコを扱き始めていた。
ぐちゅぐちゅと音を立てて、ガニ股になってチンコと腹を見せつけるようにすると、鏡の中俺も淫猥な表情を浮かべてそれを真似してくる。
「ん、ぉ……っ、たまんね、ッ、なんなん、だ……っくそ……!! ぁあ……ッイク、イッちまう。俺……デブな俺で……イっちま……ぁあ゛ッ、あ!!」
俺は鏡の中の俺が突き出したペニスと先端をくっつけ合いながら、雄叫びを上げる。どうにももう止められなかった。イキたい、鏡の中俺がそんな表情をしている。鏡の表面に先走りを塗ったくりながら、俺は情けなくもそのまま鏡にザーメンをぶっかけていた。
「はあ……ッ、は、あ……っ!」
ここ数週間のうちでも最高に気持ちのいい射精だった。俺は荒い息を吐き出しながら、精液に汚れた鏡をそのままにペニスを着れなかった服で拭うと、適当なジャージに身を包んでアパートを飛び出していた。
原因は分かり切っている。あの銭湯だ。あの銭湯が俺をおかしくしてやがる。
俺は通い慣れた道を走って、そのビルに駆け込んでいく。
別に何をしようってわけじゃない。ただ、適当に流し読んだあの張り紙を見なければ気がすまなかった。もしかするとその後、スタッフルームに殴り込みに行くかもしれないが、俺におかしなことをしやがったここの銭湯が悪いに決まっている。
ダダダダン、と俺は乱暴にエレベーターのボタンを連打する。一階はただのエントランスで、目的地はエレベーターを下りた先。自動精算だが、確かそこに店員もいたはずだ。
ちんたらと開くエレベーターのドアをこじ開けるようにして体をねじ込んで、地下のボタンを押す。締まる扉の遅さも一々癪に障る。
「早くしろよ……ッ」
気の抜ける、ピポン、という音を立ててドアがしまった後、ゆっくりと下りていくエレベーターに俺は苛立ったまま壁に寄りかかる。いつもは気にならない階を下りる数秒程度がやけに長く感じる。
――いや、明らかにいつもよりも深く下りてないか?
そんな考えが頭に浮かんだその時、俺の目の前でエレベーターのドアが開いた。そして、その先に見慣れた銭湯はなかった。
「……あ?」
いや、内装は似ているが、明らかに施設が充実している。ただの銭湯だった場所がスーパー銭湯のようになっている。たった一日二日で改装工事が入った。だなんて思えるはずがない。
「は? なんだ、これ……」
見渡してみれば見るほどに、おかしかった。下りてすぐの脱衣所は、あまり変わらない。だがこの銭湯にジムなんて併設されてはいなかった。しかも、いつもより客の密度が高い。
客数もそうだが、その一人ひとりがデカい奴らしかいないのだ。若いヤツもおっさん連中も比較的痩せていると言ってもガチムチデブばかり。
どいつもこいつも100kgはあるだろう男たちが、その魅惑的な体型を惜しみなく晒していた。
「……っ」
俺は息を呑んだ。
ここは脱衣所だ。裸になっている事に不思議はない。だが、その大半は腰にタオルを巻くこともなく、しかも、チラホラとガチガチに勃起した肉茎を恥ずかしげもなく、むしろ誇らしげにぶら下げているのだ。
俺は、それに息を呑んだ。
触りてえ。あれを思いっきり扱いて、男らしく雄種を吹き出している所を見てみてえ。
そんな欲求に、飛び出してくる前に抜いたはずの自分のチンコがジャージに山を作り出していくのを俺は止められなかった。肩を上下させ、荒く息を吐く。走ってきて息が切れている――わけじゃない。
俺が周りを見ているのと同時に、そんな男達を見つめる俺を、いくつもの淫欲に溢れた目と肉棒が睨みつけている。その事に気づいた俺は、ただただ、興奮していた。
「……」
張り紙なんて、もうどうでも良かった。
俺は、挑発するように肉竿を扱き始めた狸のおっさんに招かれるように、ゆっくりとジャージを脱ぎ捨てていった。
◇◇◇
「ぬ、ぅおおッ……!! チンポやべえ、……ッ、おぐ、奥突い゛てっ……もっとぉッ!!」
一ヶ月後。
「この淫乱雌狐野郎が……ッ、壊れた蛇口みてえにザーメン撒き散らしながら、まだおねだりか!?」
「んッ、ぅうウ゛ぉオオッ!? オッチャンのチンポ……ッ、ケツマンコの奥、ゴリゴリ来でる……ッ」
アレから、俺はこの狸のおっさんのチンポを握る所から始めて、その日の内にケツを掘られる事を覚えさせられてしまった。
毎日、俺はここの三助に太った体をを洗われ、マットに寝かされては勃起も出来なくなるほどまで搾り取られるのだ。だが、それだけで終わる訳では無い。
俺よりもデカい図体の三助二人に挟まれ、俺の口もケツも、ド級のデカマラを打ち込まれて、喉に絡みつくような粘着く濃厚なザーメンを上下がはち切れんばかりに注ぎ込まれて、それを掻き出すように他の客に掘られ、そして、俺も客を掘り返し。
全身ザーメンまみれになった体を洗って、食堂で浴びるように飯を食い、ジムで汗を流して、もう一度風呂に行く。
もう、女に興奮することなんて出来ない。
俺は毎日ここに通い、ブクブクと太っていった。あのエレベーターは、乗ってる雄が太っていれば太っている程、下の階層に到着するシステムになっているらしい。
そんな生活をしていた俺は、気づけば150kgを軽く越えていた。
「ザーメン、ッ、止まんね……ッ、ああッ、出る……ッイく、イグぅ……ッ!?」
「何がイクだ! テメエはずっとイッてんだよ、淫乱雄ガキ!! オラ、俺もザーメンタンク補充してやるからな!!」
エレベーターは、俺を更に下の階層へと招き入れていた。
そこはもう、銭湯なんて言葉では表せなかった。
通っていたなんてもんじゃない。俺はもう、この銭湯に住み着いていたといっていい。俺がこのビルを出るのは、週に一回あるかないかのバイトの時だけ。それ以外は、もう外にも殆ど出ることは無くなっていた。
ここにはすべてがある。
食堂も、ジムも、トイレも、寝床も、ランドリーも、風呂も。
そして何より、雄達のギンギンのデカチンポが溢れんばかりにある。
垂れ下がりすぎた腹肉で股間を覆い尽くすようなデブしかいない空間で、タオルを持ち込むやつなんていない。しかも、そんなもの風呂場に入った数秒後には精液に塗れて使い物にならないだろう。
なぜなら、そこかしこで歩けばその衝撃だけで肉が平手打ちをされたような音を響かせるような大巨漢たちが、絶えず腕ほどもあるどでかいチンポをギンギンに熱り立たせながら滾った獣欲をぶつけ合っているのだ。
「ぉお……ッ!? 中で、おっさんの熱い精液ッ、ごぼごぼして……ッ」
風呂もただの風呂じゃない。
上の階層にいた三助は勿論のこと、寝湯では絶えず誰かが犯されている水音が響いていて、サウナの中は雄臭さに充満している。
俺は、そんな設備の中の一つで狸のおっさんにかれこれ四時間はぶっ通しで犯され続けていた。
俺とおっさんの体がぶつかる度、湯船を満たしている白濁した湯がどぷりと揺れる。人肌程度のぬるい湯は、ただの湯じゃない。湯船から溢れるばかりに注ぎ込まれているその全てが雄獣達のザーメンだった。
「まだ出やがんのか、底なしザーメン野郎だなァ、テメエは!」
俺も、この階層にいるデブ達と遜色ないほどに巨大な体をブルブルと震わせ、まるで広げる前のピザ生地のようにバルンバルンと跳ねる腹肉を踊らせながら、その腹肉に叩かれるチンポから止めどなく白濁を零し散らしていた。
もう、かれこれ数週間、自分で自分のチンポを握ってすらいない。握られて、ケツに突っ込んで。そうしていれば俺のチンポも妙にデカくなっていることに気づいてはいても、そんなことは気にならない。なるはずがない。
「ん、ぉおオ゛、ぁ……っ!」
このザーメン風呂に入っていると、マンコだけじゃない。全身が犯されているような心地になるのだ。いや、冗談ではなく、毛穴という毛穴全てが精子に抽挿を繰り返されて犯されているのかも知れない。そんな快楽の中で本物の太魔羅剛直にケツの奥を殴られ続けているのだ。
あまりの気持ちよさに気が狂いそうだった。
だが、気を狂わすわけにはいかない。この快楽が分からなくなってしまえば、それはどれ程の喪失か。狸のおっさんだけじゃない、他の常連から全身にザーメン湯を塗りたくられながら、気が狂ってしまわないようにするのでやっとだった。
ちょっとでも気が緩めば、狂ってしまう。
「ん、ぁあ……ッ!」
俺は、おっさんとの交尾を見学しながら、ザーメン風呂の縁でチンコを扱いている若い熊の手から奪うようにしゃぶりついていた。四六時中、上も下もなく精液を注ぎ込まれた俺の口に、新しい雄のチンポが招き入れられる。じゅぶじゅぶ、と俺は尻肉を叩かれて全身がたわんでは揺れる音に負けじとフェラ音を響かせながら、数秒もしない内に、喉奥に叩きつけられるザーメンの濃さに頬肉を震わせながら、また、白いお漏らしを湯船に注ぎ込んでいくのだった。
◇◇◇
げぶ。
と、脱衣所で俺は、ザーメンの匂いのするゲップを吐き出した。もう全身から精液の匂いが取れやしない。バイト仲間からも「お前抜いてきただろ」と始めは馬鹿にされていたが、今ではただ、遠巻きに気味悪そうな目を向けられるばかりだ。
まあ、別に構いやしない。
「あ? ああ、バ先からか……、ハッ、行くかっての」
スマホに表示された着信履歴を見て、俺は呆れた笑いを浮かべる。
そう言えば、今日はバイトを入れていたんだっけか。忘れるのも何度目だろうか。留守電でもう後がないぞ、と脅されていたのを思い出しながらも別に焦りは無かった。
だって、もうバイトをする必要もないだろう?
ここにいれば、それで十分だ。なら、このスマホももう必要ないか。と俺がゴミ箱にスマホを投げ入れようとした時。ブブ――ッとメッセージの着信を告げるバイブ音が鳴って、俺は画面を見つめた。
そこに表示されていたのは、前のバイト先での後輩の名前。前は高校生で、確か今は大学生だったか。
『久しぶりです、先輩! 大学休みに入ったんで帰省がてら先輩の顔を見たいなと思って――』
なんて、殊勝な事を言ってきやがる。
あいつもなかなかエロい体をしていたな。と、俺はふとそう思い出して、捨てようとしたスマホを握りしめて脱衣所に戻っていった。
外に出る用事が出来た。
着れなくなった服も尻が破れたパンツも適当に併設の売店で買いなおしていくか、と。
俺は新しい雄への期待に胸肉と腹肉と尻肉を豊かに弾ませながら、売店に向かうのだった。
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