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[chapter:サンプル]
「パパ、おはよう……」
「な、なんで……俺はっ……」
精液塗れの寝室で、明正は自責の念に苛まれていた。
眠っている無抵抗な息子の陰茎を、自らの私怨のために扱いて射精させた――その事実に明正は消えてしまいたいほどの悔恨を感じていた。
「なにこれ、この白いの……ヘンな臭いだし……」
「これは……」
『性欲の成れの果てであり、自分達の人間だった頃の姿が封じられていたモノ』――そんなこと口が裂けても言えない。明正はそう思った。
「すまん茂久……俺たちは、一生このままみたいだ……」
愛する息子に向かってその宣告を口にするのは、明正にとっては拷問に近しいものだった。だが、自らが犯した過ちは自らで償わなければならないと、必死に逃げ出したい気持ちを抑えながら明正は茂久にその事実を告げた。
「どうして……? 僕たち一生このままなの……?」
困惑と悲哀の表情を浮かべながら問いかける茂久。その様子に堪えきれなかった明正は、子供のように泣きじゃくりはじめた。息子の困惑する表情を目にしても嗚咽と謝罪をやめなかった。
「ごめん……っ! 俺が悪いんだ、俺のせいだ!」
体に精液が付着するのも躊躇わずに茂久の巨躯に必死にしがみつきながら、明正は何度も泣き叫んだ。息子のイカ臭い腹筋に顔を埋めて謝罪と言い訳を述べ続けても、明正の心は晴れなかった。それどころか、精液の臭いに呼応して悪魔の肉体が反応してしまったのだ。
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